
国分ランチでみやま本舗!桜島溶岩焼き&鶏刺しで楽しむ鹿児島の鶏文化
2026/02/15
霧島市の中心市街地「国分(こくぶ)」は、古くから大隅国の国府が置かれた行政・商業の要衝として発展してきた街である。その国分の地で、鹿児島ならではの食文化に触れてきた。
畜産王国・鹿児島において、鶏料理は人々の暮らしに深く根付いた存在である。今回足を運んだのは、鶏料理専門店「みやま本舗 国分店」。狙いは、桜島の溶岩プレートを使用して鶏肉を焼き上げる「溶岩焼き」と、鹿児島の食文化を象徴する「鶏刺し(タタキ)」を、ランチで味わうことだ。
本記事では、国分ランチで実際に店を訪れ、焼き方から実食までを写真とともに紹介する。国分で美味しいランチを探している人や、鹿児島らしい鶏文化を味わいたい人は、ぜひ店選びの参考にしてほしい。
霧島・国分の鶏料理専門店「みやま本舗」へ

今回訪れたのは霧島市国分エリアに店を構える鶏料理専門店「みやま本舗 国分店」。
畜産が盛んな鹿児島において、鶏料理の魅力を多彩なメニューで伝えてきた名店である。お店は国分の中心市街地に位置し、周囲の街並みに溶け込んでいる。

暖簾をくぐり店内へ入る前に、まずは店頭に掲示されたランチメニューを確認する。一枚目は、唐揚げや親子丼、チキン南蛮といった定食類。
これらは日常の昼食として親しまれるメニューであり、地元客の需要に応えるラインナップと言えるだろう。ランチタイムならではのリーズナブルな価格設定も魅力的だ。

そしてもう一枚。
こちらは「鶏刺し定食」や「桜島溶岩焼ランチ」、さらには「黒さつま鶏」を使った親子丼など、鹿児島らしさが前面に出ている。
先ほどのメニューとは対照的に、観光客や「せっかくだから名物を」という層に向けた構成に見える。
タブレット注文で選ぶ「桜島溶岩焼き」ランチ

店内に入り、案内された席に腰を下ろす。
注文は、各テーブルに設置されたタブレット端末で行うシステムだ。
ランチメニューのタブを開くと、目的の「桜島溶岩焼きランチ」が目に留まる。味付けは、素材そのものを味わう「塩」と、店秘伝の「タレ」から選択可能である。甲乙つけがたい二択だが、今回は同行者とシェアすることを前提に、塩とタレをそれぞれ注文することにした。

さらに画面を操作していると、鹿児島ならではの「鶏のタタキ」が飛び込んできた。本場の地鶏料理店に来て、これを食さずに帰るわけにはいかない!ということで、メインの溶岩焼きに加え、鶏のタタキもオーダーすることにした。
遠赤外線で焼く桜島溶岩プレート

注文を終え、テーブル中央の調理器具に目を向ける。これこそが、このお店の最大の特徴である「桜島溶岩プレート」だ。
金属の鉄板や網ではなく、桜島の溶岩を切り出して作られたプレート。遠赤外線効果が高く、鶏肉の表面を焦がさずに、内部までふっくらと火を通すことができるという。まさに鹿児島の風土が生んだ調理法である。

個室の壁面には、「桜島溶岩焼きの美味しい焼き方」なる指南書が掲示されていた。それによると、鶏肉の4面に焼き色がつけば食べ頃の合図だという。
特筆すべきは、鮮度への絶対的な自信ゆえに「多少レアでも美味しく頂ける」と明記されている点だ。逆に、慎重になりすぎて焼きすぎると、水分が飛んでパサついてしまうため注意が必要とのこと。
「焼きすぎ厳禁」の教えを胸に、最高の焼き加減を目指すことにした。

準備は整った。
これから始まる熱い戦いに備え、まずは冷えたビールで喉を潤しておく。昼時から鶏を焼き、ビールを煽る。これ以上の贅沢があるだろうか。
鮮度が光る!鶏尽くしのランチ

注文からほどなくして、テーブルに料理が次々と運ばれてきた。まずは、「鶏の二色タタキ(もも・むね)」の到着。表面を軽く炙った皮目の香ばしさと、鶏刺しならではの艶やかな赤身。もも肉の弾力とむね肉のしっとり感、その両方を一度に楽しめる贅沢な一皿だ。

続いて、本日の主役「桜島溶岩焼きランチ(塩味)」。こちらは定食スタイルとなっており、メインの鶏肉に加えて、ご飯、ミニうどん、サラダ、漬物がセットになった充実のボリュームである。

皿に盛られた鶏肉は、もも肉とむね肉の2種類が盛り合わせになっていることが確認できる。それぞれ濃さが異なる美しいピンク色をしており、一目で鮮度抜群であることがわかる。

対して、こちらは「桜島溶岩焼きランチ(タレ)」。肉の味付けが異なるだけで、その他のセット内容は塩味と同様の構成である。

店秘伝のタレをたっぷりと絡んだ鶏肉は、まだ焼く前であるにもかかわらず、濃厚な旨味を確信させるビジュアルだ。塩で肉本来の旨味をストレートに味わうか、香ばしいタレで白飯を豪快にかき込むか。究極の二択を前に、食欲は最高潮に達した。
桜島溶岩焼きで鶏の旨さを味わう

熱せられた桜島溶岩プレートの上に、塩味・タレ味それぞれの鶏肉を並べていく。肉を置いた瞬間に立ち上る「ジュッ」という音と香りが、否応なく期待感を高めてくれる。

溶岩プレートの遠赤外線効果により、鶏肉はじわじわと火が入っていく。
表面だけが急激に焼き固まることはなく、内部まで均一に熱が伝わっている様子が見て取れる。目の前で徐々に色を変えていく様を眺める時間も、溶岩焼きの醍醐味のひとつである。

焼きすぎを避けるため、ここで一気に引き上げる判断が重要だ。表面は香ばしく、中はしっとり、理想的な焼き加減に仕上がっている。

まずは、素材の味がダイレクトに伝わる「塩味」からいただく。
むね肉は、淡白になりがちな部位でありながら、驚くほどしっとりとした食感だ。噛むほどに鶏本来の旨味がじんわりと広がる。

続いて、もも肉。
こちらは打って変わって、押し返すような弾力とジューシーさが特徴だ。
噛み締めた瞬間に溢れ出す脂の旨味。余計な味付けをしていない分、脂の甘みと肉質の良さがストレートに伝わってくる。

焼き上げた鶏肉は、火が通りすぎないように一度皿に取り分ける。
ももとむねを交互に食べ比べることで、部位ごとの個性がより明確になる。シンプルだからこそ、素材の差がはっきりとわかる一皿である。

焼き上がった肉を、白米へワンバウンドさせる。当然、ご飯との相性も抜群だ。

食べ進める手を休めず、残りの肉も次々とプレートへ投入していく。ここで特筆すべきは、桜島溶岩の温度安定性だ。熱が緩やかに伝わるため、目を離した隙に黒焦げになるという失敗がない。
レア気味で鮮度を楽しむもよし、香ばしく焼き切るもよし。自分のペースで肉を育て、熱々を頬張る。「食」への没入感がそこにはあった。

ここでタレ味に移行する。
香ばしく焼き上がったもも肉には、甘辛いタレがしっかりと絡み、食欲をさらに加速させる。白飯を呼び込む力は圧倒的で、思わず箸が止まらなくなる味わいだ。

最後は、ダシの効いたミニうどんで締める。
鶏の脂で満たされた口内を、やさしく澄んだだしが体に染み渡る。ボリューム、味、体験。すべてにおいて満足度の高いランチである。
鹿児島の食文化「鶏刺し(タタキ)」

溶岩焼きと並ぶもう一つの主役「鶏刺し」。
鹿児島ではスーパーに並ぶほど日常的な食文化である。
表面を軽く炙った「タタキ」スタイルは、衛生面への配慮と同時に、皮目の香ばしさが鶏の旨味を一層引き立てる。オーダーした二色盛りは、鮮度と下処理への絶対的な自信がうかがえる、鹿児島ならではの一皿だ。

もも肉は、鶏刺しの中でも特に人気の高い部位だ。箸で持ち上げるとわかる通り、適度な弾力と脂のツヤがあり、噛んだ瞬間に濃厚な旨味が広がる。余分な臭みは一切なく、タタキならではの香ばしさとジューシーさが共存している。

一方、むね肉はもも身とは対照的に、驚くほどしっとりとして柔らかい。淡白な味わいだが、その分、肉のきめ細かさと清涼感が際立つ。
濃厚なももと、繊細なむね。異なる部位を食べ比べることで、鶏という食材の奥深さと、タタキという調理法の完成度を改めて実感させられる。
国分ランチで鹿児島の鶏文化「みやま本舗」

店を出る頃には、胃袋も心も満たされていた。国分の地で、鹿児島の「食」を確かに体感した充足感がある。
桜島の溶岩プレートで自ら肉を育てる「溶岩焼き」と、鮮度への自信が光る「鶏刺し」。これらをランチという気軽なスタイルで、かつリーズナブルに楽しめるのは、産地ならではの贅沢と言えるだろう。
国分でランチを探している人、鹿児島らしい食文化を体験したいと考えている人にとって、みやま本舗は有力な選択肢となるだろう。
霧島市国分。
この街を訪れた際は、ぜひ「みやま本舗」の暖簾をくぐり、鹿児島の鶏文化に触れてみてほしい。

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