「かるかん」「かるかん饅頭」どっち派?
全国すべての銘菓を食した訳ではありませんが、 私にとって現時点で最強の銘菓のひとつ「かるかん」。
最強とか頭よわそうな表現でしか説明できないほどウマい「かるかん」ですが、 九州を一歩出ると、思ったほど知られていないようなのでこちらで紹介したいと思います。
かるかん(軽羹)とは?
鹿児島銘菓「かるかん(軽羹)」は、鹿児島を代表する銘菓です。
かるかんは、米粉と山芋で作られた蒸し菓子で、 空気をたっぷり含んで蒸されるため、ふんわりと柔らかく、際立って白いのが特徴です。
カステラのようなスポンジケーキ風の棹ものを切って食べる昔ながらの形状のものと、 かるかんにこし餡を詰めた「かるかん饅頭」があります。
鹿児島を代表するお土産として、九州では人気の逸品です。
かるかんの歴史
かるかんの歴史は300年前の元禄時代まで遡ります。 島津家20代綱貴の50歳の祝いの席に用いられたのが、最も古い記録となっています。
婚礼の祝いの儀や、接待のご馳走の中にかるかんが用意されたとの記録があり、 かるかんは島津家が自信をもって、おもてなしに用いた格式高い菓子お菓子だったようです。
かるかんの販売店
鹿児島県内で「明石屋」「蒸気屋」「青柳」「薩摩庵」など多数の会社が販売しています。
なかでも元祖の『明石屋』と「かすたどん」で有名な『蒸気屋』が人気を二分します。
かるかんを食べてみる
たっぷり空気を含んでいながら、もっちりとした独特の触感。 ひとくち食べると、ほんのりした上品な甘さが口いっぱいに広がり、 後から山芋のねっとりとした粘り気のある食感がします。
米粉と山芋コラボレーションによる豊かな風味が印象的です。
「かるかん饅頭」と区別する為、棒状の四角いものは「棒かるかん・角かるかん」と呼ばれることもあります。
かるかん饅頭を食べてみる
「かるかん饅頭」はかるかんにこし餡を詰めた饅頭です。
こし餡が入っているので、通常のかるかんよりも食べごたえがあります。
甘い餡入りの饅頭は、お茶うけに最適です。
日本3大饅頭とかるかん饅頭
かるかん饅頭は、日本3大饅頭と呼ばれる、 柏屋「薄皮饅頭」(福島県郡山市)・伊部屋「大手まんぢゅう」(岡山県岡山市)・塩瀬総本家「志ほせ饅頭」(東京都中央区) にも決して負けてないと思います。
「かるかん」「かるかん饅頭」どっち派?
以上、「かるかん」と「かるかん饅頭」について解説してみましたが、 お土産としていただくなら、ぜいたくをいうと両方入ったものがいいですね。
「かるかん」「かるかん饅頭」甲乙つけがたいほどどちらもおいしいです。