休日は駐車場が無料?県庁から高知城観光にかかった所要時間公開
2018/12/24
現存12天守のひとつ「高知城」。
高知城は廃城令や太平洋戦争の空襲の危機を乗り越え、「天守」「本丸御殿」「追手門」のすべてが現存する全国でも有数の名城として知られます。
そんな高知城を観光するにはどのくらいの所要時間がかかるの?ということで、休日に無料になる県庁駐車場から高知城観光の所要時間を公開したいと思います。
【10:27】休日は駐車場が無料の高知県庁からスタート
休日は、高知県庁の駐車場が無料開放されます。ネット上の前情報では、10:00には満車になるという事だったのでダメ元で行ってみたら、まだ数台分空いてました。
高知県庁の駐車場から、すでに高知城の天守閣が見えます。この時点で時刻は10:27。これからあの天守閣を目指して、お堀沿いに高知城の入口「追手門」へ向かいます。
お堀沿いにひたすら進むと「追手門」が見えてきます。
追手門に向かう前に見逃してはならないのは、高知城を完成させた土佐の国主「山内一豊公之像」。なぜ追手門の外に置かれているのかは不明ですが、槍の名手で数々の武勲をあげた事でも知られる山内一豊の騎馬像かっこいいです。
【10:36】高知城の入口「追手門」
天守閣と追手門(大手門)がそろって現存しているお城はとても珍しく、さらに追手門前からは天守閣がのぞめる貴重な撮影スポットです。
お城の探索は、やはり城の正門である追手門から!門前には「国宝高知城」の碑が建っていますが、戦前の国宝保存法によるもので、現在の国宝とは別物とのことです。
【10:39】追手門を抜けると「板垣退助像」
追手門を抜けると、目の前には「板垣退助像」。 板垣退助は、自由民権運動を指導したことで知られ、後に自由党の総裁となった高知市出身の明治時代の政治家です。
高知城の石垣には、他の城郭では見ることのできない「石樋(いしどい)」も見どころのひとつです。 石樋は、雨の多い土佐ならではの独特の設備で、排水が石垣に直接当たらない様に設けられた水受けの敷石で、本丸や三の丸など、現在16ヶ所で確認されています。
【10:42】山内一豊の妻「千代の像」
石段をのぼった杉の段には、NHK大河ドラマ「功名が辻」で一躍有名になった山内一豊の妻「千代」の像があります。内助の功で夫「山内一豊」を初代土佐藩主にまで押し上げたとされています。
千代の像の前からは、目の前に高知城天守、右手には三の丸の石垣が見えます。
高知名物「アイスクリン」。
バニラ、ソーダ、チョコレート、イチゴ、ゆず、抹茶の中から3つ選んで3段にできます。
高知城バックに「アイスクリン」。
上からソーダ、バニラ、抹茶の3段です。
杉の段から三の丸に続く石段を登ります。
【10:46】高知城「三の丸」
高知城の「三の丸」。ここには三の丸御殿があったそうです。
三の丸からさらに「二の丸」に続く石段を登ります。左手は二の丸の石垣です。
【10:49】高知城「二の丸」から天守
高知城「二の丸」から本丸をつなぐ「橋廊下」。その奥の天守を望みます。もう天守閣はすぐそこです。
本丸から見た「詰門」。
【10:50】高知城「天守閣」
高知城本丸に到着。
到着時刻は10:50。高知県庁駐車場からの所要時間は23分。追手門からは14分でした。
高知城の外観は4階建てに見えますが、内部は3層6階の建物。天守に本丸御殿が接続する希少な構造です。
高知城の入場料は420円。高校生以下(15才未満)は無料です。入口右手の靴箱に靴を置いて高知城内へ入場します。
高知城見学は本丸御殿「式台の間」からはじまります。明治政府から公園とする事が許可された際に本丸御殿は「懐徳館」と名付けられました。撮影OKとのことなので、バシバシ写真を撮ります。
三菱グループのロゴ(通称スリーダイヤ)は、三菱財閥の創業者「岩崎弥太郎」岩崎家の家紋「三階菱」と、山内家の家紋「土佐柏(三つ柏)」の組合せで誕生したそうです。
襖の上部にある波模様「うちわけ波の欄間」は、太平洋の波を表したもので、高知らしい独特な趣向にセンスを感じます。
日本家屋の様な縁側。本丸曲輪内がこうして残っているお城は大変珍しいと思います。
本丸御殿には書院造りの正殿が設けられ、奥の装飾された「帳台構え」の裏は納戸になっていて、藩主護衛が隠れたことから別名「武者隠し」と呼ばれる隠し部屋になっています。
外に目を向けると、本丸御殿の庭。この先から天守に接続します。
【11:02】高知城天守閣内部
天守の1階に入ると、高知城下を再現した模型。大勢で石垣の石を運んでいます。
2階も展示スペースになっています。高知城全体の模型は、宝永二年(1705年)石垣修復のために幕府に提出した絵図に基づいて再現されたものです。手前の三の丸や奥の二の丸にも御殿があります。
【11:13】高知城天守「最上階」
高知城の最上階に到着!
高知城の公式HPには6階建てと表記されていますが、5階部分を屋根裏とみて5階建てという説も存在します。
板張りの床がいかにも現存天守。
最上階には周回する廻縁があり、高知市街を一望することができます。藩主になった気分で高知の中心部を望みます。
天守最上階から、ほとんどの建物が現存する本丸部分の城郭を見下ろします。高知城の鯱は青銅製。天守から見下ろしたところにも鯱が設置されている為、間近で見ることができます。
橋廊下のむこうは二の丸です。以前は二の丸御殿があったそうですが、現在の二の丸に建物は何も残されていません。
二の丸同様に、三の丸にも御殿があったそうです。長宗我部時代の石垣や、「石樋(いしどい)」に排水する排水溝があります。
【11:22】高知城「東多聞」
本丸御殿、天守の他、多聞櫓も見学出来きます。多聞櫓とは、城壁の上に続く櫓の事で、「東多聞」は武器庫として使用されていたそうです。
東多聞の奥も展示スペースになっています。江戸時代に盛んに行われていた捕鯨の様子が展示されています。
【11:33】高知城くだり道
本丸黒鉄門を出ると、右手には鐘撞堂。この鐘がうるさくて場所を移したところ、次は鐘の音が聞こえないと言われ、現在の位置に置かれたそうです。
帰り道は、本丸の石垣の脇を通って下ります。
本丸の石垣にも「石樋」が設置されています。石樋は城内の水を外に流すための排水設備で、直接、石垣に水が当たらないように少し突き出た形状になっています。
石垣の上には、石や岩を落として石垣を登ってくる敵を攻撃する「石落とし」や、金属製の針のような「忍び返し」などの侵入者に対抗する設備が設置されています。
高知城観光と所要時間まとめ
休日に無料になる高知県庁の駐車場に戻ってきたのは【11:52】。 【10:27】にここをスタートしたので、実際の高知城観光の所要時間は1時間25分でした。
廃城令や太平洋戦争の空襲で多くの城が「城跡」となるなか、天守が現存するお城は全国で12城のみ。その中で本丸部分のほとんどの建物が現存するのは大変珍しく、高知城は思っていた以上に見どころがたくさんありました。
今回、巡ったコース以外にもまだまだ見どころはあるようですが、だいたい定番ルートを観光できたと思います。
- ▼「高知城」の詳細情報
- 住所:高知県高知市丸ノ内1-2-1
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料:420円、高校生以下(15才未満)無料