荻窪ラーメン「春木家本店」!最古の東京ラーメンが食べられる超老舗店
2024/04/21
現存する最古の東京ラーメンが食べられるお店「春木家本店」さん。1931年(昭和6年)創業された超老舗店だ。
荻窪には、「春木屋」と「春木家」という2つの「ハルキヤ」があり、荻窪ラーメンの代表格とも言える「春木屋」の初代店主が「春木家」で修行していたというエピソードも荻窪ラーメンを語るうえで非常に興味深い。今回はそんな春木家本店さんに行ってきたので、その魅力を詳しく紹介したいと思う。
荻窪ラーメン「春木家本店」のメニュー
荻窪ラーメンのお店には、「丸長」「丸信」さんなど信州出身の蕎麦職人さんが中華そば屋に転業して成功をおさめた有名店があるが、春木家本店の初代も信州出身で、こちらのお店は現在も日本蕎麦屋としての顔を持っている。
そのため、中華そばなどのラーメン系メニューが上位に掲載されている一方で、蕎麦系のメニューも豊富に取り揃えられている。また、お酒のメニューも蕎麦屋さんらしいラインナップで、蕎麦前が楽しめるメニューも多数用意されている。
- ▼「春木家本店」の主なメニュー
- ・中華そば:800円(税込)
- ・チャーシューメン:1,250円(税込)
- ・粗挽十割蕎麦:900円(税込)
- ・せいろ蕎麦:700円(税込)
- ・天ざる:1,650円(税込)
荻窪ラーメン「春木家本店」のチャーシューメン
今回は「チャーシューメン」を注文。
大きなチャーシューがラーメンの表面を覆って麺やスープがほとんど見えない!
こちらのお店は過去に何度か訪問しているが、チャーシューがリニューアルされていた。
これまではよく煮込まれて厚みのある肉々しいタイプのチャーシューだったが、ピンクに仕上がった今どきのレアチャーシューになっている。
リニューアルされたチャーシューも柔らかくてウマい。こんな歴史ある老舗店でも良いものを提供するために進化しているとは見習わなければならない。
麺もこれまでは縮れていた記憶があるので、おそらく麺もリニューアルされている。リニューアルされたチャーシューに合わせたと考えられる麺は以前よりも細くなったが、前のものよりも小麦を感じる味わい。意識高い系のラーメンに生まれ変わったと言っても良い。
春木家本店のラーメンを味わいたい時は、この透き通ったスープの奥ぶかさと上品な旨みを楽しみに訪問するわけだが、その魅力はちゃんと継続されており、進化したチャーシューや麺ともしっかりと調和している。これはまた食べたい!今回は進化に伴って記憶をアップデートできて良かった。
ちなみに以前のチャーシュー麺。ちなみに2014年に訪問した時のもので、当時のチャーシューメンは1,100円、中華そばは660円だった。
荻窪ラーメン「春木家本店」の中華そば
チャーシュー、メンマ、海苔に、きざみネギという東京ラーメンの原点を感じさせるシンプルな中華そば。以前と変わらず三角形の海苔がのっている。春木屋さんと同じスタイルなのが興味深い。
荻窪ラーメンの代表格とも言える「春木屋」さんの中華そばとは、全くの別物であるが、ラーメンの完成度は甲乙つけ難い。なんでこっちの「春木家」さんには行列がないのか不思議に思うくらい完成度の高い中華そばだと思う。
荻窪ラーメン「春木家本店」のせいろ蕎麦
信州出身の蕎麦職人がラーメン店に転業したことがルーツのお店が多い荻窪ラーメン店が多い中、こちらでは今でも蕎麦をいただくことができる。今回はせいろ蕎麦を注文したが、十割蕎麦もオーダー可能な本格蕎麦を提供している。
細めの蕎麦は硬めに茹であがっている。蕎麦つゆはキリっとした辛さと甘みがあって、江戸と信州をどちらも感じる味わい。日本そばと中華そばの2つの味わいと歴史を感じられる良いお店だ。
荻窪ラーメン「春木家本店」の店舗情報
今回は、超老舗の荻窪ラーメン「春木家本店」さんを紹介したがいかがだっただろうか?
鰹節や煮干など魚介系のスープに濃いめの醤油だれを合わせた昔ながらの東京ラーメンのルーツを追っていくと、東京ラーメンには信州出身の蕎麦職人が深く関わっていたことが分かる。その歴史を感じながら味わうことができる貴重な一杯を是非味わっていただきたいと思う。
- 荻窪ラーメン「春木家本店」の店舗情報
- 住所:東京都杉並区天沼2-5-24
- TEL:03-3391-4220
- 営業時間:11:00~21:00
- 定休日:無休
- 駐車場:無