北京から万里の長城(八達嶺)!バス・電車の行き帰りを徹底解説
2019/08/28
北京市内から万里の長城の定番観光スポット「八達嶺長城」に自力で行くならバスか電車ですが、電車で行く人は要注意!
2019年中には高速鉄道が開業する予定の為、ガイドブックやネット上にある「北京北駅」発の列車は「黄土店駅」発に変更されています。
行きは確実なバス、帰りは鉄道で移動する事にしたので、バス・電車での行き帰りを徹底解説したいと思います。
北京から万里の長城(八達嶺)ベストな行き方は?
公共の交通機関を使って万里の長城(八達嶺長城)へ行くには主にバス・電車の2通り。
バスは地下鉄2号線「積水潭駅」近くにある「徳勝門バスターミナル」から八達嶺長城への直通バスが発着します。電車はS2線「黄土店駅」から八達嶺長城の麓の「八達嶺駅」にアクセスできます。
電車は1~2時間に1本の間隔と、極端に本数が少ない為、人が多過ぎると乗りきれない事もあるそうなので、本数の多いバスの方がオススメです。
北京から八達嶺長城への行き方(バス編)
八達嶺長城行きのバスは「徳勝門バスターミナル」から発着します。
徳勝門バスターミナルは、地下鉄2号線「積水潭駅」から徒歩10分ほどのところにあるので、まずはバスのりばの最寄り駅「積水潭駅」を目指します。
王府井から出発する場合は、「駅」で地下鉄2号線に乗り換えます。
積水潭駅から徳勝門バスターミナルへ
積水潭駅から徳勝門バスターミナルへ行くのに意外と迷ったので詳しい行き方を紹介します。
地下鉄2号線「積水潭駅」に到着したら「S2」出口を目指します。改札の奥に"八達嶺長城方面のバス"は右手の「S2」出口からという案内が表示されています。
地下鉄2号線「積水潭駅」の改札を出たら右に進みます。「S2」東北口の案内板をたどって地上へ上がるエスカレーターへ進みます。
「S2」東北口から地上に出たら「云往八达岭长城请到 箭楼北侧乘坐877路公交车」の案内板。「八達嶺長城に行くには城楼(徳勝門)の北側から877のバスのりばに行ってください」と書いてあります。
積水潭駅の東北口ロータリーは屋根付きのバスのりばになっています。積水潭駅のバスのりばと八達嶺長城行きの徳勝門バスターミナルは別物なので、ここで「877」のバスのりばを探してもみつかりません。
「本场站无877、919路公交车」の表記は「この駅には877番と919番のバスはありません」。
「去往八达岭长城情向东 出场站到城楼北侧乘坐 871、919路公交车」の表記は「八達嶺長城行きのバスは東に進み、城楼(徳勝門)の北側の877番、919番のバスのりばに行ってください」と書いてあります。
漢字を見れば城楼の北側からバスに乗る事がなんとなくわかります。
「乘坐877路919路的乘客 请继续前行,出场站至 城楼北侧乘车」の表記。「877番、919番に乗る方はこのまま進んで城楼(徳勝門)の北側からバスに乗ります」と書いてあるのでどんどん進みます。
「请去往长城的乘客到马路对面乘坐877路919路」の表記は「万里の長城方面へは道路の反対側にある877番、919番から乗車します」と書いてあります。この道路の反対側と言うのが重要です。
積水潭駅のロータリーを過ぎると前を歩いている人達がどんどん右側に渡り始めます。
先に横断歩道があるので反対側に渡ります。信号が無いので現地の人とまとまって渡った方が安全です。
大きな建物(徳勝門)が見えてきます。これが中国語の案内にあった城楼なので、この建物の北側を目指します。
城楼(徳勝門)を左手に見ながら進みます。
横断歩道が見えてきたら城楼(徳勝門)側にわたります。結構交通量が多いのに信号が無いので集団になって気を付けて渡りましょう。
城楼(徳勝門)側にわたったところが「徳勝門バスターミナル」。八達嶺長城行きのバスを探します。
八達嶺長城に直通するバスは「877」
八達嶺方面に向かうバスは「877」と「919」系統です。「919」はさらに「919快」があるので要注意!
オススメは「877」のバス。八達嶺長城への直通路線なので、「877」のバスが一番分かりやすくて安心。バスを降りたあとも、地元の中国人が向かう方向についていけば迷うことなく万里の長城を観光できます。
「919」も八達嶺長城にアクセスできますが、八達嶺よりも北の方面に行くバスなので、途中の「八達嶺」停留所で下車するのは慣れてないと難易度が高いと思います。
問題は「919快」。「919快」は快速タイプで「919」と同じ方面に行きますが、「919快」は八達嶺には停車しないので間違って乗らないようにしましょう。
八達嶺長城行きの「877」のりばに並ぶ
今回は八達嶺長城へ直通運転する「877」のバスに乗るので行列に並びます。
平日にもかかわらず長い行列ができています。バスは満席になったら出発するシステムで、後ろには次のバスが何台も控えています。
バスが出発すると次のバスがすぐに入って来るので。この日の待ち時間は10分くらい。3台くらい見送ったあと、すぐに自分が乗車するバスが入ってきました。
八達嶺長城行き「877」バスの料金
バスに乗ると乗務員さんが運賃の徴収にまわってきます。運賃は12元(約200円)、北京市の交通カード「一卡通」を使えば半額の6元(約100円)になります。
高速道路を経由して60~70キロを移動する運賃と考えるとかなり安いです。
「877」のバスは高速道路を走行して八達嶺に向かいます。徳勝門バスターミナルにバスが発着するのは、北京北郊にアクセスする高速道路「京藏高速(G6)」の入り口が近かったからなんですね。
しばらく走ると山間部に入っていきます。
途中で「黄土店駅」から「八達嶺駅」にアクセスするS2線の電車が走っていました。
八達嶺長城到着
八達嶺長城に到着!少し手前で降ろされるのでココが万里の長城?といった景色です。バスに乗ってからここまでの所要時間は75分でした。
バスを降りたら人の流れにのって進みます。
バスの降車地点から坂を道なりにあがって行くと、バスターミナルや飲食店、売店などの建物が見えてきます。
八達嶺長城のバスターミナルは日本の道の駅や高速道路のサービスエリアのような印象です。
八達嶺長城の拠点は南北の駐車場
八達嶺長城の観光は、南北の駐車場が拠点になります。
「877」バスは南駐車場、「919」バスと「S2線八達嶺駅」は北駐車場から八達嶺長城の入口「居庸外鎮」を目指すことになります。
八達嶺長城をどこまで登城するかと、北京市内へはどの交通機関を利用して帰るかは前もって決めておいた方がいいです。
例えば、行きは「877」バス、帰りは「S2線」なら、南駐車場からスタートして居庸外鎮から「北八楼」まで登城、北ロープウェイで北駐車場へ下山して「S2線八達嶺駅」から北京市内へ帰るといったスケジュールを立てておくのがオススメです。
体力に自信がなければ、南駐車場を拠点に「北四楼」からスライダーを利用するルートが良いと思います。
八達嶺長城から北京市内への行き方(電車編)
北駐車場からS2線「八達嶺駅」
八達嶺長城からS2線で北京市内に帰ります。S2線「八達嶺駅」は北駐車場側に立地します。
北八楼からロープウェイで北駐車場に下山したので、北ロープウェイの山麓駅からS2線「八達嶺駅」に向かいます。
徒歩で「居庸外鎮」まで下山した場合は、北駐車場方面に向かいます。
坂を下りた左側にはバスターミナル、八達嶺駅へはまっすぐ進みます。
北駐車場では2019年中に開業予定の高速鉄道の工事が進んでいて、歩道が確保されていなかったので車に気を付けて進みましょう。
中国長城博物館を過ぎるとひと気が無くなってきますが、案内板に「S2线火车站 690m」と書かれていたので、S2線駅を目指して進みます。
突き当りを右に曲がったところで案内板を確認すると「S2线火车站 640m」あとS2線駅まで640m。「缆车登城 420m」と書かれているので北ロープウェイの山麓駅から420m進んできた事がわかります。
さらに進んで高速道路の高架が上を通るところの案内板「S2线火车站 300m」を確認。「919」のバス停もこの先(1350m)にあるみたいです。
S2線八達嶺駅が見えてきました。
S2線「八達嶺駅」から北京市街へ
八達嶺駅は中国国鉄の駅です。見た目は地方の駅といった印象。八達嶺長城登城口まで徒歩で約15分の距離に位置します。
切符は窓口で購入します。あと8分で次の列車が到着するみたいなので急いで切符を購入します。「Ticket to Beijing.」で通じました。北京市の交通カード「一卡通」を使えば窓口に並ぶことなく改札に直行できます。
改札を通過します。北京市の交通カード「一卡通」なら改札にタッチ、チケットなら紙なのでそのまま通ります。
ホームにはすごい人!1番ホームと2番ホームがありますが、どっちのホームが北京行きなのかすぐにわかります。
列車がホームに入ってきます。ホームの人の数を見ると列車に乗れるかどうか不安になります。
列車が到着!「和谐 长城号」は電気駆動のディーゼル機関車で最高速度は160km。アジアの国鉄車両にしては洗礼されている印象です。
列車が停車してドアが開くと、ホームから人が一斉になだれ込みます。この駅で降りる人もいて、かなり大変そうでした。
あわよくば座れるかも?と考えているのか、我先にと列車に乗り込みます。
ホームにいた大量の人を見て、車内はギュウギュウかと思いきや、意外と余裕がありました。
S2線「黄土店駅」から地下鉄に乗り換え
S2線の終点「黄土店駅」に到着。黄土店駅に着いた事で、ガイドブックやネット上にある「北京北駅」発着の列車が「黄土店駅」発着に変更された事が確認できました。
2016年11月から北京北駅の高速鉄道建設に伴い、黄土店駅がS2線の始発駅になっています。
黄土店駅の改札を出たら地下鉄8号線、13号線「霍営駅」に乗り換えて北京市内に帰ります。
S2線「黄土店駅」から「八達嶺駅」へ行くにはここから入場します。ディズニーかUSJの人気アトラクションか?と思うくらいの行列が想定された駅の入口を見てぞっとします。1~2時間に1本の間隔で運行している事を考えると、改めてバスをオススメしたくなります。
地下鉄の駅「霍営駅」の入口が見えてきます。
「G4東南口」と書いてあるので、電車で八達嶺長城を目指す人はこの出入口からS2線「黄土店駅」の乗り換えをする事になります。
ここまで来ればひと安心!北京市内の目的地に応じて地下鉄8号線、13号線に乗り換えてください。