![岐阜城まで金華山登山!ロープウエイを使わない初心者コースを紹介](img/entry00430_00.jpg)
岐阜城まで金華山登山!ロープウエイを使わない初心者コースを紹介
2024/06/09
金華山の頂上にそびえる岐阜城へはロープウェイを使ってアクセスすることができるが、登山道を利用して自分の足で登ることもできる。
今回は、初心者にオススメの「水手道(めい想の小径)」を使った登山ルートをご紹介したいと思う。登りは登山道を利用し、下山はロープウェイを利用する超初心者向けの安心ルート。これから岐阜城への登山を楽しみたい方にぴったりの情報をお届けできるはずだ。
岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート
![岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート](img/entry00430_11.jpg)
岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート。バス停の前からは、金華山の頂上に小さく岐阜城が見える。このバス停は、岐阜市歴史博物館だけでなく、岐阜公園や岐阜城の最寄りとなるバス停だ。
![岐阜公園](img/entry00430_12.jpg)
岐阜公園の中を進むと、正面にロープウェイのりばが見える。ロープウェイに乗れば山頂駅まで約4分で到着するそうだ。
![岐阜公園](img/entry00430_13.jpg)
今回は自分の足で山頂にある岐阜城まで登りたいので登山道の入口を探す。ロープウェイ山麓駅を正面に見て左手に進む。
![岐阜公園](img/entry00430_14.jpg)
植木屋さんというお茶屋さんの前にある階段をあがる。
![岐阜公園](img/entry00430_15.jpg)
階段をあがって左手に進むと、登山道の入口が見えてくる。
![岐阜公園](img/entry00430_16.jpg)
山の中に続く道が登山道の入口だ。
![岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート](img/entry00430_17.jpg)
登山道入口付近は石畳が敷かれており、きれいに整備されていて、まるで神社の参道のようだ。登山道マップなどが表示された案内板も設置されている。
![岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート](img/entry00430_18.jpg)
岐阜公園としても山頂までのオススメコースなのか、マップを見ると今回利用する「水手道(めい想の小径)」が強調されている。
![岐阜公園歴史博物館前バス停からスタート](img/entry00430_19.jpg)
「めい想の小径」起点の案内標識。案内標識には城まで約50分という表記があった。
水手道(めい想の小径)起点から丸山まで
![水手道(めい想の小径)起点](img/entry00430_21.jpg)
「めい想の小径」の起点となっているが、途中で分岐する「馬の背登山道」へもこちらが登山口となる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_22.jpg)
登山口の階段を十数段登ると、登山道の舗装が無くなる。ここからは登山の雰囲気になる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_23.jpg)
ちょっとした階段をあがったあとは直線の上り坂。序盤はまっすぐ進んでヘアピン、まっすぐ進んでヘアピンを繰り返す。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_24.jpg)
登山道では、金華山の地質の特徴である固いチャートの層をみることができる。地質に注目するのもおもしろい。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_25.jpg)
石段をあがったところに案内標識が設置されている。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_26.jpg)
ロープウェイの文字が見えるので、ここまで来ても「やっぱりロープウェイにしよう!」と考え直すこともできる。その日の体調や気分によって柔軟に計画を変更することも必要だ。
![水手道(めい想の小径):城まで2100m地点](img/entry00430_27.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで2100mと表記されている。ここで8.7%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_28.jpg)
登山口から、この先の丸山までは、比較的歩きやすい登山道が続く。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_29.jpg)
まっすぐ進んでヘアピンを繰り返す。常に片方は崖になっているので注意して進もう。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_30.jpg)
長い石段を登ったところが、最初の目印となる丸山だ。
丸山から中間点
![丸山](img/entry00430_31.jpg)
石段をあがると、少し開けたところに出る。
![丸山の案内板](img/entry00430_32.jpg)
丸山の案内板。昭和初期頃までは丸山神社の社殿があったらしい。
![「水手道(めい想の小径)」と「馬の背登山道」の分岐点](img/entry00430_33.jpg)
ここが初心者コースである「水手道(めい想の小径)」と、上級者コースである「馬の背登山道」の分岐点となる。特に初心者の人が誤って上級者コースに入ってしまうと危険なので間違えないように注意しよう。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_34.jpg)
左手の「水手道(めい想の小径)」を進む。丸山からの再出発は下りから始まる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_35.jpg)
丸山から中間点までの区間は、全行程の中でもアップダウンの少ない区間だと言える。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_36.jpg)
足元がぬかるんでなければ、スニーカーでも全然大丈夫な登山道が続く。
![水手道(めい想の小径):城まで1500m地点](img/entry00430_37.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで1500mと表記されている。ここで34.7%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_38.jpg)
橋が整備されている。
頂上から下山してくる人達ともすれ違うので、道幅が狭い区間は譲り合いながら進もう。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_39.jpg)
金華山の北側斜面を進む。
丸山までの区間と違って、ずっと左手が崖になっている。
![水手道(めい想の小径):城まで1300m地点](img/entry00430_40.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで1300mと表記されている。ここで43.4%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_41.jpg)
木の根がむき出しになっている箇所があるので、つまづかないように注意して進もう。
![水手道(めい想の小径):城まで1100m地点](img/entry00430_42.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで1100mと表記されている。ここで47.8%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_43.jpg)
城まで1100mの案内標識から下ったところが「めい想の小径」の中間点だ。
中間点から3つのビューポイント
![「岐阜城までの中間点です」と書かれた案内標識](img/entry00430_46.jpg)
「岐阜城までの中間点です」と書かれた案内標識を横目に、先に進む。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_47.jpg)
中間点を過ぎたら、いよいよ金華山登山も後半戦。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_48.jpg)
横たわった丸太の脇を進む。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_49.jpg)
比較的アップダウンが少なかった区間から一変して、のぼりが多くなっていく。
![水手道(めい想の小径):城まで900m地点](img/entry00430_50.jpg)
「めい想の小径」の案内標識が設置されているポイント。
案内標識には城まで900mと表記されている。ここで60.8%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_51.jpg)
登山道の幅が狭くなっている部分もあるが、斜面との境目で足を踏みはずさないようにしっかりと整備されている。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_52.jpg)
安全に配慮されているため安心して登ることができる。
![水手道(めい想の小径):城まで700m地点](img/entry00430_53.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで700mと表記されている。ここで69.5%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_54.jpg)
木々の間から見える空が広がって、視界が一気に開けた。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_55.jpg)
固いチャートの地質が印象的な区間。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_56.jpg)
振り返ると視界が開けたビューポイントとなっている。ここからは、周囲の山々や街並みが一望できる。山頂にたどり着いた時の景色にも期待が高まる。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_57.jpg)
再び金華山らしい岩肌の登山道を登っていく。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_58.jpg)
この区間を歩くと、金華山が大きな岩山であることがわかる。
![水手道(めい想の小径):城まで500m地点](img/entry00430_59.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。
案内標識には城まで500mと表記されている。ここで78.2%ほど登ってきたことになる。
![城まで500m地点からの眺め](img/entry00430_60.jpg)
城まで500m地点もまた、視界が開けたビューポイントとなっている。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_61.jpg)
チャートの地質や、むき出しになった木の根に足をひっかけないように気をつけよう。
![水手道(めい想の小径)](img/entry00430_62.jpg)
水手道(めい想の小径)は、初心者用コースと言われるが、本当に初心者用?と思ってしまう箇所が何か所かある。
![水手道(めい想の小径):城まで300m地点](img/entry00430_63.jpg)
「めい想の小径」の案内標識。案内標識には城まで300mと表記されている。ここで86.9%ほど登ってきたことになる。
![水手道(めい想の小径):ビューポイントの案内板](img/entry00430_64.jpg)
ビューポイントの案内板。
案内板には「近くに鷲山、百々ヶ峯、遠くには伊吹山、養老山脈がみえます」と書いてある。
![](img/entry00430_65.jpg)
3つ目のビューポイントからは、金華山の北側の町並みをのぞむことができる。
金華山山頂の岐阜城へ
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_66.jpg)
3つ目のビューポイントの先は「鼻高ハイキングコース」との合流地点。鼻高ハイキングコースは、金華山の北東を尾根筋を歩くコースとなっている。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_67.jpg)
「鼻高ハイキングコース」と合流したからか案内標識にコース名表記がなくなった。案内標識には城まで100mと表記されている。ここで95.6%ほど登ってきたことになる。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_68.jpg)
ここまで登ってくれば、頂上はもう少し。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_69.jpg)
頂上付近の建物の横の階段を登る。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_70.jpg)
頂上が見えてきた。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_71.jpg)
頂上に到着。
「めい想の小径」起点から56分ほどかかった。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_72.jpg)
頂上に設置されている案内標識には、めい想の小径の下山口と案内されていた。岐阜城の天守は下山口付近から見えるとても近い距離にある。
![金華山山頂の岐阜城へ](img/entry00430_73.jpg)
下山口から岐阜城天守の入口までは、まっすぐな道でつながっている。
岐阜城天守を見学
![岐阜城天守を見学](img/entry00430_76.jpg)
金華山の山頂にある岐阜城までせっかく登ってきたので、岐阜城天守を見学してから下山することにした。
![金華山のジオラマ](img/entry00430_77.jpg)
岐阜城天守の内部には岐阜城や美濃国にまつわる展示物が展示されている。信長公推しの展示物が多いと感じる。
![岐阜城天守を見学](img/entry00430_78.jpg)
精巧に再現した金華山の尾根に広がる岐阜城の城郭をジオラマでみることができる。このジオラマを通じて、金華山の地形や岐阜城の配置を立体的かつ視覚的に理解することができる。城好きには興味深い展示だろう。
![岐阜城天守最上階](img/entry00430_79.jpg)
お城の天守の見学といえば、やはり最上階からの展望だろう。
![岐阜城天守から西側の展望](img/entry00430_80.jpg)
まずは、西側の展望。
眼下には雄大な長良川。天気が良く空気が澄んでいれば山並みの奥に伊吹山をのぞむことができる。
![岐阜城天守から南側の展望](img/entry00430_81.jpg)
続いて南側の展望。
南側は岐阜駅から柳ケ瀬にかけて広がる岐阜の中心部が一望できる。
美濃の地から天下を見ていた斎藤道三や織田信長になったつもりでこの景色を眺めてみるのもおもしろい。
![岐阜城天守を見学](img/entry00430_82.jpg)
岐阜城は斎藤道三によって本格的な城郭が整備され、織田信長によってさらに発展された。
![岐阜城天守を見学](img/entry00430_83.jpg)
水手道(めい想の小径)は、岐阜城の裏側から登城する登山道だったので、岐阜城の正面とされる表側に回ってみる。
正面から見ると、堅固な石垣や高くそびえる天守から、お城の威厳と壮大さが一段と際立つ。正面からのほうが写真映えするのは間違いないだろう。
ロープウェイで金華山を下山
![ロープウェイで金華山を下山](img/entry00430_84.jpg)
帰りは、来た道を戻るのではおもしろくないので、ロープウェイで下山することにした。
![ロープウェイで金華山を下山](img/entry00430_86.jpg)
ロープウェイのりばでは、待ちの行列が発生する。行列に並ぶ前にロープウェイの乗車券を忘れずに購入しておこう。
![ロープウェイで金華山を下山](img/entry00430_87.jpg)
この記事の前半でも触れたが、岐阜公園と金華山山頂はロープウェイで約4分で結ばれている。通常は15分間隔、混雑時は10分間隔で運行されている。
![ロープウェイで金華山を下山](img/entry00430_88.jpg)
ロープウェイからの景色を楽しめるのは、実は上りよりも下りの方かもしれない。下りのロープウェイからは、眼下に広がる岐阜の街並みをながめることができるほか、遠くの山々を一望することができる。
![ロープウェイで金華山を下山](img/entry00430_89.jpg)
山頂までの登山で体力を消耗してしまった人や、日没までに下山できない可能性がある場合もロープウェイの活用が有効だ。
水手道(めい想の小径)」登山ルートまとめ
![水手道(めい想の小径)」登山ルートまとめ](img/entry00430_91.jpg)
今回は、岐阜城がある金華山の登山道入口がある岐阜公園まで、岐阜駅から公共交通機関を利用してアクセスする必要があったため、岐阜公園歴史博物館前バス停から登山をスタートした。初心者コースとされている「水手道(めい想の小径)」を登山ルートとして山頂まで登山してきた。最後に水手道(めい想の小径)登山を簡単にまとめておきたいと思う。
- ・バスで登山道がある岐阜公園までバスでアクセス可能
- ・比較的ゆるやかな傾斜と整備された登山道
- ・登山道なので傾斜が急な箇所もちらほらある
- ・3つの絶景ビューポイントがある
- ・山頂にある岐阜城天守からの展望も絶景
- ・天気が良ければ西に伊吹山、南に岐阜市街がのぞめる