唐戸市場で寿司バイキング!馬関街の一番人気店と飲食スペースも紹介
2024/12/30
関門の台所として賑わう「唐戸市場」。
特に週末や祝日には「活きいき馬関街(ばかんがい)」という飲食イベントが開催され、旬の魚を使った海鮮屋台が立ち並び、賑わいを見せている。このイベントの目玉ともいえるのが「寿司バイキング」で、唐戸市場ならではの新鮮なお寿司がリーズナブルに楽しめるとあって、多くの人々が訪れる人気の理由となっている。
今回は、数ある寿司バイキングのお店の中でも特に評判の一番人気店でお寿司を購入してその味を堪能してきた。活きいき馬関街の様子や、寿司バイキングの購入方法、併設された飲食スペースなどについて詳しく紹介したいと思う。
唐戸市場の周辺は、関門エリアの観光スポットが点在しており、多くの観光客で賑わっている。一目で「唐戸市場」だとわかるモダンで趣のある建物には大きな存在感があり、観光客が次々と吸い込まれるように入っていく様子から期待感が高まる。
唐戸市場「活きいき馬関街」の様子
早速、唐戸市場の中に入ってみる。
週末や祝日には海鮮屋台が出店する「活きいき馬関街(ばかんがい)」が開催される。金曜と土曜は午前10時から、日曜と祝日は午前8時から始まるこのイベントには、地元の人々や多くの観光客が訪れる。
朝8時には卸売市場のセリが終了しているため、市場の手前側は少し静か。奥へ進むにつれて活気が増していく。だんだんにぎやかになって、まるで祭りのような雰囲気が広がる。
「活きいき馬関街」が開催されているのは、唐戸市場の中央にある「馬関街中央通り」。地元の人々や多くの観光客で賑わっている。
天然の特大エビやミョウバンを使用していない新鮮な生うに、地物のバイ貝やサザエなどの多彩な海産物が並ぶ。
色鮮やかな海鮮丼を取りそろえるのは「松甚商店」さん。仙崎で50年以上の歴史を持つ老舗鮮魚店で、北浦仙崎産の鮮魚を毎朝仕入れているお店だ。
サーモン、ホタテ、カニ、イクラ、ウニなど、豪華な具材を自由に組み合わせた海鮮丼は、ひとつひとつの丼が芸術作品のよう。観光客が好みそうなラインナップと多彩な組み合わせが特徴だ。
人混みの賑わいはまるで東京上野のアメ横を思わせるほど。もしかしたら、ここが下関市内で最も人口密度が高いエリアではないかと思うほどの活況だ。
ふぐ・鮮魚専門店の「下関勇次水産」さんや、マグロ専門の「雨森商店」さんも見逃せない。それぞれの専門分野を活かした新鮮な魚介類を、観光客が喜ぶような形で提供しており、一歩一歩足を進めるたびに目を奪われる。
そんな「活きいき馬関街」で特に注目を集めるのが寿司バイキング。どのお店も行列ができており、寿司バイキングの人気ぶりを象徴している。
寿司バイキングを提供する店舗は何軒かあるが、今回はその中で一番賑わっていた人気店「タケショー」さんで寿司バイキングをいただくことにした。
唐戸市場タケショー「寿司バイキング」
唐戸市場の中でも特に賑わっている寿司バイキング「タケショー」さん。どのお店も賑わっているが、こちらは特に大人気で関門海峡側の出入口付近まで長い列が続いているのが見える。
長い行列をたどって最後尾を見つけると、市場の外まで行列が続いていた。いつ来ても人気なので「やっぱりね、、、」と思いながら列の最後尾に並ぶ。
一見、並ぶのを躊躇しそうな行列の長さだが回転は早い。すでに握られたお寿司をショーケースから選ぶスタイルなので、行列の長さのわりに待ち時間はそれほど苦にならないと思う。
並んでいると、スタッフさんが「写真撮って見ててくださ~い!」と声をかけながらメニュー表を持ってきてくれる。列に並びながら事前に食べたいお寿司を選べるので、注文時に迷うことなくスムーズに購入できる。透明の壁越しにお寿司を見ながらマイクで注文するスタイルなので、ある程度は事前に決めておくといいだろう。
注目すべきは「本日のおすすめ」メニュー。これは絶対に見逃さずにチェックしておきたい。せっかく下関まで来たのだから地物や旬の季節物が記載されていたら迷わず買いだろう。
ショーケース内には30種類以上のお寿司がずらりと並んでいる。交通の要所に位置する下関だけあって多彩な海産物が揃っている。さすがは下関と思える品揃えだ。
行列はそれなりに長いが、回転が速く並んでから約15分ほどで自分の番に。ショーケースの左右にはそれぞれマイクが設置されており、左側のショーケースのお寿司は左のマイクで、右側のお寿司は右のマイクで注文する仕組みになっている。
注文を終えるとショーケースの後ろに回り込み、そこで会計を行う。
ちなみに、しょうゆ、わさび、割りばしはそれぞれ10円の有料制。今回購入したのは、寿司10カンで2,350円。そこにしょうゆ、わさび、割りばしを加え、合計2,380円になった。
ネタの内容は、うに、のどぐろ、大とろ、金目鯛など超豪華ラインナップ。このクオリティでこの値段は「安すぎる!」と感動せずにはいられない。
唐戸市場の飲食スペースで実食
唐戸市場の2階には、購入した海鮮をその場で楽しめる飲食スペースが何か所か設けられている。外で関門海峡を行き交う船舶を眺めながら、お寿司を楽しむのもいいと思うが、真夏や真冬のような厳しい季節には、空調の効いた快適な室内飲食スペースがあるのは非常にありがたいポイント。
今回、購入したのは唐戸市場ならではの豪華ラインナップ。左上から順に、生しらす(150円)、金目鯛(250円)、生赤エビ(200円)、特大炙りのどぐろ(500円)、特上うに(250円)、炙りヒラメ(150円)、ヤリイカ(150円)、本マグロ脳天(300円)、本マグロ大とろ(300円)、天然ふく(100円)の計10点。
まずは、今回のメニューの中で一番高価な「特大炙りのどぐろ」からスタート。炙られた表面から漂う香ばしさがたまらず、一口食べると魚の脂が口いっぱいに広がる。噛むたびに染み出す上質な脂の旨味がたまらない。
続いて、「金目鯛」と「生赤エビ」。
どちらもそこらの市場なら主役級の存在感を誇るネタだが、唐戸市場では脇役のように見えてしまうのが不思議だ。それでも、その味わいは一級品で、金目鯛の上品な脂、生赤エビの濃厚な甘みをしっかりと堪能することができた。
「生しらす」にはおろしショウガが添えられており、鮮度抜群なうえ、たっぷりとしたボリューム感が嬉しい一品。口の中でしらすがとろけ、ショウガの爽やかな風味がアクセントとなり後味を引き締めてくれる。
「炙りヒラメ」と「ヤリイカ」も、唐戸市場ならではの新鮮さが光るネタ。どちらも運が良ければ地元で水揚げされたものをいただける。炙りヒラメは香ばしさと弾力のある食感、ヤリイカは歯切れの良い食感と優しい甘みが絶妙だ。。
「本マグロ脳天」と「本マグロ大とろ」。
脳天にはカットレモン、大とろにはワサビが添えられており、脂の旨味を引き立てる絶妙な組み合わせ。特に脳天は希少部位として知られ、濃厚な脂と赤身の旨味が一体となった極上の味わい。一方、大とろの脂のサシは、見るだけで口の中でとろけることが想像できる。その期待を裏切らない口当たりの良さに思わず感動。
下関と言えば「ふぐ」。今回の「天然ふく」には、定番のもみじおろしとネギが添えられている。ふぐの繊細な旨味と弾力のある食感は、下関ならではの味わいだ。最も「下関らしい」一品として楽しむことができた。
そして「特上うに」。こちらも下関名物の一つで、他ではなかなか味わえないボリューム。こんなに大きくて贅沢なうに軍艦を味わえることはそうそうないだろう。
どのネタも大きくてどれもウマい!
唐戸市場の飲食スペースで、新鮮な海の幸を堪能できる贅沢なひとときを満喫することができた。ごちそうさまでした。
唐戸市場「寿司バイキング」まとめ
今回は唐戸市場の「寿司バイキング」を紹介したが、いかがだっただろうか?行列ができる人気店「タケショー」さんをはじめ、様々なお店で「寿司バイキング」が提供されていた。
豪華なネタも揃いながら、リーズナブルな価格で楽しめるのがポイントで、新鮮なネタと観光地ならではの雰囲気を楽しむことができた。唐戸市場「寿司バイキング」で、下関での特別なひとときを過ごしていただければ幸いだ。
- 「活きいき馬関街」の店舗情報
- 住所:山口県下関市唐戸町5-50
- TEL:083-231-0001
- 営業時間:金土10:00~15:00、日祝8:00~15:00
- 定休日:月~木曜
- 駐車場:提携駐車場あり(有料)