
新宮でめはり寿司なら「めはりや新宮本店」!人気の2大メニューを紹介
2026/01/22
和歌山県新宮市を訪れたら、絶対に食べておきたい郷土料理「めはり寿司」。 市内には提供店がいくつかあるが、「まずはここに行けば間違いない」と言われるのが、めはり寿司の老舗「めはりや新宮本店」である。
今回、実際にめはりや本店を訪れ、お店の看板メニューである「めはり定食」と、多様な味を少しずつ楽しめる「おためしセット」を注文した。
どちらも魅力的なだけに、注文時に迷ってしまう人も多いだろう。そこで本記事では、これら2種類の人気メニューについて、セット内容の違いや実際のボリューム感を多くの写真とともに詳しくレポートする。

熊野速玉大社のほど近く。
ここに、南紀地方の郷土料理である「めはり寿司」を、1962年にいち早く商品化し、世に広めた名店がある。それが今回の目的地「めはりや新宮本店」だ。

創業から半世紀以上続く老舗だが、2018年8月に新築移転オープンされており、建物は比較的新しい。南紀の伝統の味への期待を胸に、いざ暖簾をくぐってみることにした。
めはり寿司「総本家めはりや新宮本店」のメニュー

まず注目すべきは、看板メニューの「めはり定食」だ。汁物などの組み合わせによってA・B・Cといったバリエーションが用意されている。
さらに、串カツやおでんをメインにした「串カツ膳」や「おでん膳」など、定食の選択肢は多岐にわたる。中でも、今回連れが注文した「おためしセット」は、これらを少しずつ味わえる欲張りな構成になっているのが見て取れる。

定食だけでなく、単品メニューも充実している。基本のめはり寿司(4個)のみでの注文も可能だ。さらに、海老天を包んだ「めはり天むす」や、ガッツリ派に嬉しい「肉巻きおにぎり」など、伝統の枠にとらわれないアレンジメニューも並ぶ。

そして、忘れてはならないのが南紀ならではの海鮮メニューだ。新宮・勝浦エリアの名物である「生まぐろ」の刺身やユッケに加え、貴重な「くじら」のメニューも目を引く。赤身刺しや、皮と赤身のコントラストが美しい「紅白刺し」など、他県ではなかなかお目にかかれない珍味が揃っている。
単なる食事処としてだけでなく、地酒と共に郷土の味覚を楽しむ居酒屋としても、楽しめるお店だ。
- ▼めはり寿司「総本家めはりや新宮本店」の主なメニュー
- ・めはり定食(A:豚汁):1,600円(税込)
- ・串カツ膳(A:豚汁):1,550円(税込)
- ・おでん膳(A:豚汁):1,500円(税込)
- ・おためしセット(豚汁):1,550円(税込)
- ・めはり寿司(四個):780円(税込)
- ・生まぐろ刺身:1,150円(税込)
- ・くじら紅白刺し:1,350円(税込)
実食レポート①:王道の「めはり定食」

注文した「めはり定食」を待ちながら一杯。車での訪問なのでノンアルコールビールで乾杯。

まずは、運ばれてきた「めはり定食」から紹介しよう。お盆には、主役であるめはり寿司が4個、そして脇を固める小鉢や汁物が並ぶ。これぞ日本の郷土料理といった、飾らない実直なビジュアルが良い。
ボリューム満点!めはり寿司4個の迫力

特製のタレに漬け込まれた高菜の葉で、ご飯を隙間なく包み込んだこのフォルム。一つひとつが握り拳ほどの大きさがあり、艶やかな緑色が美しい。

箸で持ち上げてみると、ずしりとした重量感が手に伝わってくる。「大きすぎて口を大きく開けて食べる(目を見張る)」ことからその名がついたと言われる「めはり寿司」。その由来に偽りなしのサイズ感だ。

中がどうなっているのか気になり、半分に割ってみた。断面を見ると、ご飯がぎっしりと詰まっているのがわかる。さらにご飯の中には、細かく刻んだ高菜の茎(軸)も混ぜ込まれており、食感のアクセントになっているようだ。
一口頬張れば、タレに漬かった高菜の葉と、そのタレが染み込んだご飯が口の中で一体となる。名前に「寿司」とあるが酢飯ではないため、感覚としては高菜巻おにぎりと言った方がしっくりくるかもしれない。
葉のしっとり感と、中に潜んだ茎のシャキシャキとした食感のコントラスト。その素朴な味わいは、噛みしめるほどに深い満足感を与えてくれた。
脇を固めるおかず(めざし・山芋・味噌汁)

めはり寿司の合間にいただくおかずたちも、良い仕事をしている。
まずは、小ぶりながらも味わい深い「めざし」。噛みしめるほどに広がる魚の旨味と苦味が、塩気のあるめはり寿司と絶妙にマッチする。昭和の食卓を思わせる、なくてはならない名脇役だ。

続いては「山芋とろろ」。めはり寿司はずっしりとした食べ応えがあるため、途中でこのとろろを啜ると、口の中がさっぱりとして滑らかな食感が心地よい。

そして、「わかめ味噌汁」の温かみが体に染み渡る。めはり寿司4個というボリュームも、これらのおかずと交互に食べることで、最後まで飽きることなく楽しむことができた。
めはりや新宮本店「おためしセット」

次は、連れが注文した「おためしセット」を紹介する。こちらは名前の通り、めはりやの人気メニューを一度にお試しできる、非常に欲張りな構成となっている。

めはり寿司をメインに据えつつも、揚げ物、煮物、そして汁物と、多種多様な料理が所狭しと並んでいる。
めはり寿司と多彩なおかずを楽しむ

こちらのめはり寿司は2個。先ほどの定食(4個)に比べるとハーフサイズになるが、他の料理とのバランスを考えれば丁度よい量に見える。いろいろな味を少しずつ楽しみたい人には最適なボリューム感だろう。

セットの目玉の一つが、この串カツだ。本来なら「串カツ膳」でしか味わえないメイン料理が、サイドメニューとして付いてくるのは非常にお得感がある。

さらに、おでんまで付いてくる。今回は玉子と厚揚げの2種。「めはり寿司も食べたいが、おかずもいろいろ摘まみたい」。そんなわがままな要望を、完璧に叶えてくれるラインナップだ。
具沢山の豚汁をチョイス

こちらのおためしセットでは「豚汁」をチョイス。
おためしセットでは、めはり寿司の個数は減るものの、具材たっぷりの豚汁を加えることで、満足度が格段に高いセット構成に仕上げることができる。
めはりや新宮本店「くじら紅白刺し」

南紀エリア、特に新宮市周辺は、古式捕鯨発祥の地として知られる太地町(たいじちょう)が近いこともあり、新鮮なくじら料理が楽しめることでも有名だ。 めはり寿司のお供に、この土地ならではの一皿を追加注文した。
そして運ばれてきたのが、「くじら紅白刺し」。
鮮やかな赤身と、真っ白な本皮(脂身)。美しい紅白のコントラストが楽しめる鯨肉の伝統的な食べ方の一つだ。

薬味にはたっぷりのおろし生姜とネギが添えられている。

紅白刺しの醍醐味は、赤身と本皮を「二枚重ねて」一緒に食べることだ。箸で紅白をつかみ、醤油にくぐらせて口へ運ぶ。
本皮のコリコリとした独特の歯ごたえと、口の中で溶け出す脂の甘み。そこに赤身の濃厚な旨味が重なり合う。獣肉のような力強さと、刺身の繊細さが同居する味わいは、まさに絶品。ノンアルコールビールとの相性も抜群だが、車でなければ地酒が止まらなくなっていただろう。
【結論】定食とおためしセット、どっちがおすすめ?
最後に、今回注文した2つのメニュー、どちらを選ぶべきか整理しておこう。実際に両方を目にし、味わった感想としては、以下の基準で選ぶことをおすすめする。
めはり寿司メインなら「めはり定食」
せっかく新宮に来たのだから、名物「めはり寿司」をメインに楽しみたい人。
いろいろ食べたい派には「おためしセット」
めはり寿司は食べてみたいが、おかずを少しずつ楽しみたい人。
ビール(あるいはお酒)と一緒に、アテとして食事を楽しみたい人。
どちらも満足度は非常に高い。自分のその時の空腹具合や、お酒を飲むかどうかで決めるのが正解だ。
めはり寿司「総本家めはりや新宮本店」まとめ

今回、めはり寿司の老舗「めはりや新宮本店」を訪れ、その伝統の味に触れることができた。単に「大きな高菜おにぎり」と言うだけでは片付けられない、歴史と工夫が詰まった満足な一品だった。
めはり寿司でお腹を満たす「めはり定食」を選ぶもよし、幅広く味覚を楽しむ「おためしセット」を選ぶもよし。どちらを選んだとしても、新宮での食事として後悔することはないはずだ。
熊野三山巡りや南紀観光で新宮市を訪れた際は、ぜひこの老舗の暖簾をくぐり、豪快にめはり寿司を頬張ってみてほしい。

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