
本場熊本の馬肉専門店「馬桜」!下通店で味わう馬刺し三昧&郷土料理
2025/09/24
熊本グルメといえばやっぱり馬刺しだろう。今回は熊本市中心部・下通アーケードにある馬肉専門店「馬桜(うまざくら)下通り店」さんを訪れた。
落ち着いた雰囲気の店内では、一皿でさまざまな部位を食べ比べできる「馬刺し盛り」や「馬肉にぎり寿司」など、まさに"馬肉づくし"の料理を堪能。さらに、からし蓮根や一文字ぐるぐるといった熊本ならではの郷土料理も味わうこともできる。観光はもちろん、出張で熊本を訪れる方にもおすすめしたい一軒だ。

「馬桜(うまざくら)下通店」さんがあるのは、熊本市中心部を代表する繁華街・下通アーケードで、銀座中通りが交差する角の一角。周囲にはお店や飲食店が立ち並び、夜にはネオンで華やぐエリア。
お店はアーケード内に面したビルの2階に入っており、立ち寄りやすい便利な立地だ。

入口は下通アーケード沿いの右手にあり、専用の階段を上がる。階段の上には店名の入った看板も出ているのでそんなに迷うことはないと思う。階段を上がると、アーケードの賑やかさからは一転、落ち着いた大人の空間が広がる。
熊本馬刺し「馬桜(うまざくら)下通り店」のメニュー

豊富な馬肉料理のラインナップ。馬刺しは専用のページが設けられている。「特選馬刺し盛り」「特上馬刺し盛り」の2種類がおすすめされており、複数の部位を一度に食べ比べできる贅沢な盛り合わせとなっている。

もうひとつ外せないのが馬肉のにぎり寿司。単品で楽しむことができるが、おすすめは「特選馬にぎり6種盛り」。霜降りから赤身まで、異なる味わいを一貫ずつ堪能できるのが魅力だ。

馬肉を刺身だけでなく「焼肉」としてもいただくことができる。赤身からサシの入った部位まで、焼肉でも食べ比べて味わうことができる。

馬肉料理に加えて、「からし蓮根」や「一文字ぐるぐる」といった定番のほか、「馬肉ユッケ」や「桜納豆」など、熊本ならではの郷土料理もメニューに並ぶ。
- ▼熊本馬刺し「馬桜(うまざくら)下通り店」の主なメニュー
- ・特選馬刺し盛り(2人前):6,800円(税込)
- ・特選馬刺し盛り(3人前):9,800円(税込)
- ・特上馬刺し盛り(2人前):5,800円(税込)
- ・特上馬刺し盛り(3人前):8,700円(税込)
- ・特選馬にぎり6種盛り:3,000円(税込)
- ・特上馬焼肉盛り(1人前):3,800円(税込)
- ・からし蓮根と一文字ぐるぐる:750円(税込)
- ・馬肉ユッケ:1,400円(税込)
馬桜「からし蓮根と一文字ぐるぐる」

オーダーを済ませてほどなく、まずはビールとお通し、そして熊本の代表的な郷土料理「からし蓮根」と「一文字ぐるぐる」が運ばれてくる。旅先の一杯目に地元料理が並ぶと、それだけでテンションが上がる。

からし蓮根はスライスされたものが3枚。揚げ衣の香ばしさに、シャキッとした蓮根の食感、そしてからしの刺激がツーンと鼻に抜ける。ビールのお供にもぴったりで、「これぞ熊本の味!」と実感できる一品だ。

一方の「一文字ぐるぐる」は、青ネギを茹でてぐるぐると巻き、酢味噌でいただくシンプルな料理。熊本では江戸時代から続く伝統料理で、家庭の食卓でも親しまれてきたそう。さっぱりとした酸味とネギの爽やかな香りが口の中をリセットしてくれて、この後に続く馬刺しや馬肉料理の前菜としても最適だ。
馬桜「特選馬刺し盛り(2人前)」

いよいよお待ちかね「特選馬刺し盛り(2人前)」が運ばれてきた。テーブルに置かれた瞬間、その迫力に思わず「おぉ~!」となる。

氷が敷き詰められた大きな器の上に、華やかに盛り付けられた馬刺しの数々。馬刺しを視覚的にも楽しませてくれる工夫がされている。メニューはどれもなかなかの価格帯だったが、それに見合うだけの豪華さがある。

盛り合わせの左手には「特上ヒモ刺し」。
しっかりとした歯ごたえが特徴で、噛むごとに旨みがじわじわと広がる。右手には定番の「赤身刺し」。肉の力強い味わいをダイレクトに感じられる部位だ。奥に盛られた「フタエゴ刺し」はあばら部分の肉で、赤身と脂身を同時に味わうことができる。

手前には真っ白な脂身が美しい「たてがみ刺し」。
馬肉ならではの部位で、脂の甘みの広がりと美味しさが際立つ。奥には「霜降り馬刺し」。細かいサシが入り、とろけるような舌触りと上品な旨みはまさにご馳走。

そして中央が「上馬刺し」。
赤身と脂のバランスが絶妙で、まさに盛り合わせの主役ともいえる存在感。甘口の九州醤油が馬肉に絡んで、旨さを引き立てる。
馬肉の各部位を食べ比べながら味わえる「特選馬刺し盛り」は、熊本ならではの贅沢体験。値段はまあまあするが、クオリティは申し分ない。おすすめできる盛合せだった。
馬桜「特選馬にぎり6種盛り」

続いて「特選馬にぎり6種盛り」。
馬にぎりは、見た目にも華やかで、テーブルに運ばれてきた瞬間に気分が高まる。

左から馬刺しの「大トロ」「中トロ」「赤身」「中トロ炙り」「ユッケ軍艦」「タテガミの卵黄軍艦」。それぞれに異なる食感と旨みを楽しめて、こちらも馬肉を存分に楽しむことができるおすすめメニューだといえる。

まずは「大トロにぎり」。
口に入れた瞬間にとろけるような脂の甘みが広がる。これぞ贅沢の極み、目を閉じて集中して味わいたい。

続いて「中トロにぎり」。
脂のりがよく、大トロよりもさっぱりしながら、しっかりと馬肉ならではの旨みが感じられる。

「赤身にぎり」は、噛むほどに肉の味わいが深まる肉々しい一品。シンプルだからこそ、素材の良さが引き立つ。

表面に焼きが加わった「中トロ炙りにぎり」。
これは絶対醤油じゃなくて塩だろうと、塩でいただく。脂の甘みと炙りの香りが、先ほどの「中トロにぎり」とは全く別の味わいで、馬肉の新しい一面に出会える。

「ユッケ軍艦」を一口で頬張る。軍艦巻きならではのボリュームと満足感がある。

最後に「タテガミの卵黄軍艦」。
コリコリとした食感のタテガミと、卵黄のまろやかさが合わさることで、ほかにはない贅沢な味わいに。馬肉の奥深さを再確認できる一品だった。
馬刺し好きはもちろん、初めての方にもぜひおすすめしたい贅沢な盛り合わせ。どのにぎりも期待を裏切らない美味しさで、熊本の夜を忘れられないひとときにしてくれた。
熊本馬刺し「馬桜(うまざくら)下通り店」店舗情報

熊本の中心街・下通アーケードにある「馬桜 下通り店」さんでは、馬刺しの本場ならではの上質な馬肉料理を心ゆくまで堪能することができた。特選馬刺しや馬にぎり、郷土料理の数々は、見た目も味わいも文句なしのクオリティ。
正直なところ、メニューはどれもなかなかの価格帯。しかし、一皿ごとに感じられる贅沢さや「ここでしか味わえない特別感」は、熊本旅行の思い出をより濃いものにしてくれる。せっかく熊本に来たなら、多少奮発してでも訪れる価値のある名店だと思う。
- 熊本馬刺し「馬桜(うまざくら)下通り店」の店舗情報
- 住所:熊本県熊本市中央区下通1-12-1 光園ビル2F
- TEL:096-355-8388
- 営業時間:17:00~23:00 土日祝16:00~
- 定休日:無休
- 駐車場:なし