
錦帯橋から岩国城へ!ロープウェーで天守を巡る観光の所要時間を実測
2026/10/25
山口県岩国市の錦帯橋と、その背後の山の上に建つ岩国城を観光してきた。錦帯橋の下河原駐車場からスタートして錦帯橋を渡る。対岸から岩国城ロープウェーで山頂へ上がり、天守を見学して同じルートで戻る行程だ。
撮影した写真の時刻をもとに区間ごとの所要時間を計算すると、錦帯橋の料金所に並んでから、下りのロープウェーに乗るまで約1時間30分だった。行列や待ち時間もすべて含んだ実測の値である。
この記事では、実際に歩いた順番に沿って各区間の様子を紹介し、最後に一覧表にまとめた。山頂駅から天守までは行きと帰りで別の道を歩いたので、その比較もあわせて書いている。これから錦帯橋と岩国城を巡る人は参考にしてほしい。
錦帯橋の料金所は行列

錦帯橋は、渡るのに入橋料が必要だ。岩国側のたもとにある料金所に着くと、券を買う人の行列ができていた。待ち時間は約4分で、列の長さのわりにそれほど待たされた印象はない。
料金所のすぐ横には、岩国寿司の老舗「ひらせい」がある。錦帯橋を渡る前に、ここで昼食をとった。

料金所では、錦帯橋の入橋券、岩国城ロープウェーの往復乗車券、岩国城の入場券がひとつになったセット券を購入した。それぞれを個別に買うより割安なので、岩国城まで足をのばすならセット券を選ぶとよい。券はミシン目で切り分けられるようになっていて、ロープウェーの上り、岩国城、ロープウェーの下りと、使う場面ごとに窓口でチケットを渡して1枚ずつ切り離してもらう仕組みだ。
5連の錦帯橋を渡る

錦帯橋を渡るのにかかった時間は約4分だった。写真を撮りながら歩いてこの時間である。錦帯橋は5つの橋が連なった形をしている。1つ目を渡ると、すぐ目の前に反り上がったアーチが現れる。正面の山の上に小さく見えるのが、これから向かう岩国城だ。

アーチの部分は平らな板ではなく、階段状に踏み板が並んでいる。

両端を除いた中央3つのアーチは、やや傾斜がきつくなっている。

頂上に立つと、上ってきた分だけ視界が開け、次のアーチが見渡せる。

錦川を見下ろすと水の透明度が高く、川底の石まではっきり見えた。

河原では、水遊びをする人たちの姿もあった。

橋の上から山を見上げると、山頂の岩国城がよく見える。

最後の5つ目の橋を渡り切れば、対岸の横山側に到着だ。
ロープウェー山麓駅まで徒歩約10分

横山側の料金所を抜けたところで、錦帯橋の渡橋は終わりだ。

道路を渡った先には、土産物店が並んでおり観光地らしい賑わいがある。交通誘導員が立って、歩行者の横断を誘導していた。

土産物店の通りを抜けて進むと、木々の向こうの山の上に岩国城が見えてくる。ロープウェーの山麓駅は、この山のふもとにある。

途中には、初代岩国領主・吉川広家公の騎馬像が立っている。岩国城を築いた人物で、これから訪れる天守とゆかりの深い人物だ。

銅像の前で写真を撮りながら進み山麓駅に着いた。錦帯橋を渡り切ってから約10分である。案内板の目安は徒歩5分なので、寄り道をしなければもう少し早く着けるだろう。
岩国城ロープウェーで山頂駅へ

山麓駅の入口には、「のりば」の大きな案内が掲げられている。この先にはコインロッカーもあるので、大きな荷物を預けてから上ることもできる。

構内に入ると、正面に時刻表がある。ロープウェーは毎時0分・15分・30分・45分に発車する15分間隔の定時運行で、運行時間は9時から17時までだ。雷や強風などで安全な運行が難しい場合や、設備の点検・整備の際には運休すると案内されている。

改札は2階にあり、階段には乗車を待つ人の列が続いていた。車いすを使う人のために階段昇降機があり、窓口で相談するよう案内されている。

改札を抜けると、さらに階段を上った先がホームだ。

ホームを見上げると、山の斜面に向かってワイヤーが延びている。到着したロープウェーに乗り切れず、次が到着するのを待つことになった。

先ほどのゴンドラが出発してから約3分ほどで下りのゴンドラが到着した。早速、桜の模様が描かれた赤いゴンドラに乗り込む。

先頭の窓際を陣取ることができた。運行は15分間隔だが、休日で混雑していたためか、乗客が乗り終えて扉が閉まると、すぐに出発した。

出発すると、ゴンドラは木々に覆われた斜面に沿って上っていく。

下りのゴンドラとすれ違ってほどなく、前方に山頂駅が見えてくる。

山頂駅に到着。乗車時間は約3分だった。後方の窓からは、錦川と錦帯橋、その先に広がる岩国の市街地と瀬戸内海まで見渡せる。
山頂駅から天守へは山道がおすすめ
行きは石垣沿いの山道で天守へ

山頂駅を出ると、すぐに岩国城へ向かう道が始まる。

入口の案内板によると、岩国城までは約300mで、徒歩8分。左は坂道の舗装路である「広い道」、右は階段のある「山道」で、どちらの道も所要時間はほとんど同じだと書かれている。山道については、雨の日は足元が悪くなるという注意書きもある。行きは右の山道を選んだ。

ロープウェーで一緒にあがってきた人たちに続いて山道を進む。

山道は、落ち葉も積もる土の道だ。両側を木々に囲まれ、多くの観光客が行き来していた。

尾根に沿って歩くイメージで登山のような感覚はあまりない。

途中には、平坦路と交わる分岐がある。道標には「平たん路」「階段あり」と書かれていて、ここから平坦路に切り替えることもできる。

分岐の先は、苔むした石垣に沿って歩く区間が続く。

石垣に沿って歩けるので、悪天候などで地面が悪くなければ山道をおすすめしたい。

石垣の脇には階段が延びている。

階段の先には、城山案内図が立っている。右手は北の丸への遊歩道となっている。左手の大手門跡から二の丸にあがるルートを進む。

白壁の塀が見えてくれば、そこが大手門跡だ。

二の丸に出ると、目の前に天守が姿を現した。山頂駅を出てから本丸に着くまでは約8分で、案内板の目安どおりだった。
帰りは舗装された平坦路を歩く

帰りは平坦路を通って山頂駅へ戻った。舗装された幅の広い道が、木立の中に続いている。

両方を歩いてみると、体力的に楽なのは平坦路のほうだ。それでも、お城観光の雰囲気を味わうなら断然、山道をすすめたい。石垣に沿って歩き、大手門跡や二の丸を通り抜けて天守にたどり着ける。途中の分岐で山道・平坦路を切り替えられるので、半分だけ山道を歩くという選び方もある。雨のあとなど足元がぬかるんでいるときは、平坦路を選ぶとよい。
岩国城天守の見学(約20分)
天守の外観と本丸

二の丸から本丸へは、「岩国城」と書かれた標柱の先の石畳の道を進む。

天守の真下から見上げると、上の階が下の階より外側に張り出しているのがわかる。山麓駅の案内板で「桃山風南蛮造り」と紹介されていた造りだ。

天守の脇には石段が続き、本丸へと上っていく。

本丸に到着。本丸には休憩所があり、城郭案内図や自動販売機、ベンチが置かれている。
館内の展示

早速、天守へ入場する。館内に入って左手の窓口でセット券を手渡す。

館内には、錦帯橋にまつわる展示もある。錦帯橋を描いた版画が並び、その奥には錦帯橋の模型が置かれている。

模型は5つの橋が連なる形を再現していて、アーチの部分は踏み板が階段状に並ぶ様子までつくり込まれている。

刀剣の展示も多い。展示ケースには「撮影はご自由に」の札があり、写真を撮ることができる。

訪問時には、奉納用の御太刀が展示されていた。説明札によると、長さは196cm、重さは刀身だけで5kg、鞘が3kgあるという。
最上階展望フロアからの眺め

最上階は展望フロアになっていて、有料の双眼鏡が設置されている。

窓からは岩国の市街地と瀬戸内海を一望でき、海沿いには空港の滑走路も見える。

天守の屋根越しに、錦川が流れる町並みと山々が広がる。

錦帯橋もはっきり見える。5つの橋が連なって川を渡る姿を、さっき歩いてきた橋を今度は上から見下ろす形で眺められる。
岩国城の歴史と旧天守台

館内には、岩国城の歴史を紹介するパネルが並んでいる。岩国城は、初代岩国領主の吉川広家が築いた城だ。しかしパネルによると、江戸幕府が1615年に出した一国一城令によって取り壊されることになった。

現在の天守は昭和に入ってから再建されたもので、本丸には元の天守が建っていた旧天守台の石垣が、現在の天守とは別の場所に残っている。
山頂駅から市街を一望して下山

山頂駅に戻ってきた。駅舎の入口にはミストが噴き出していて、下山を待つ人たちでにぎわっていた。

駅前の展望スペースには「岩国パノラマ写真地図」が設置されている。実際の景色と見比べながら、瀬戸内海に浮かぶ周防大島や柱島などの島々、岩国錦帯橋空港の位置を確かめられる。

改札の前にも時刻表がある。定時便は15分間隔だが、混雑する休日には、行きのように間隔を狭めて運行されることもある。

ホームでは、上ってきたばかりの青いゴンドラから乗客が降りてくるところだった。このゴンドラに乗り込み、山麓駅へと下った。
帰りは河原から錦帯橋を見上げる

下山後は岩国シロヘビの館に立ち寄り、その帰りに、行きにも人だかりができていた佐々木屋小次郎商店でソフトクリームを食べた。山麓駅に掲げられていた店の広告によると、30種類以上のソフトクリームがそろっている。

錦帯橋の横山側の料金所に戻ってきた。橋のたもとには「飲食・喫煙禁止」の看板があり、錦帯橋の上では食べ歩きができない。ソフトクリームは、渡る前に食べ終えておこう。

すぐには渡らず、河原に下りて休憩した。河原から見上げると、錦帯橋の構造がよくわかる。両端の橋は木の柱で支えられ、真ん中の3つは石積みの橋脚の上にアーチが架けられている。

アーチの真下に入ると、木材が格子状に組み上げられているのが見える。錦帯橋は1673年、岩国藩の3代領主・吉川広嘉によって架けられた木造のアーチ橋だ。1950年の台風で流失したが、その後に再建され、今も木造のまま架け替えを重ねて受け継がれている。

河原でしばらく過ごしたあと、錦帯橋を渡って岩国側へ戻った。

渡り切って振り返ると、錦帯橋の向こうの山の上に岩国城とロープウェーの山頂駅が見える。歩いて渡った橋と、さっきまでいた天守を一枚に収めて、この日の観光を締めくくった。
錦帯橋と岩国城の所要時間まとめ

錦帯橋の料金所に貼られていた案内図では、錦帯橋から岩国城までを巡る所要時間は1時間30分~2時間とされている。今回の実測は次のとおりだ。
| 区間 | 時刻 | 所要時間 | 案内図の目安 |
|---|---|---|---|
| 料金所の行列→券購入 | 14:47→14:51 | 約4分 | ― |
| 錦帯橋を渡る | 14:52→14:55 | 約4分 | 5分 |
| 錦帯橋→山麓駅 | 14:56→15:06 | 約10分 | 5分 |
| 山麓駅到着→ロープウェー出発 | 15:06→15:15 | 約9分 | ― |
| ロープウェー(上り) | 15:15→15:18 | 約3分 | 4分 |
| 山頂駅→本丸(山道) | 15:19→15:27 | 約8分 | 10分 |
| 天守の見学 | 15:28→15:48 | 約20分 | ― |
| 天守→山頂駅(平坦路) | 15:49→16:02 | 約13分 | 10分 |
| 山頂駅到着→下りに乗車 | 16:02→16:14 | 約12分 | ― |
料金所に並んでから下りのロープウェーに乗るまでは約1時間30分で、案内図の目安の範囲に収まった。休日で行列や乗車待ちがあっても、この時間で回れたことになる。なお、帰りの平坦路の約13分には、旧天守台に立ち寄った時間も含まれている。
下山後に寄り道せず、錦帯橋を渡って戻る場合はどうだろうか。下りのロープウェーも上りと同じ約3分とすると、山麓駅から錦帯橋まで約10分、橋を渡るのに約4分かかるので、全体で約1時間45分を見ておくとよい。
今回は下山後に岩国シロヘビの館とソフトクリーム店に立ち寄り、河原でも休憩したため、料金所に並んでから錦帯橋を渡って戻るまで約3時間(14:47~17:38)かかった。天守の展示や周辺の観光もゆっくり楽しむなら、3時間ほどの余裕をみておくと安心だ。











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