アユタヤ遺跡「5つの世界遺産+象乗り」おすすめ観光ルート
バンコクから日帰りで観光できる世界遺産「古都アユタヤ」。
アユタヤの遺跡群は、街のいたるところに点在しているので、見たい遺跡と観光ルートをあらかじめ決めておく必要があります。
レンタサイクル屋のお姉さんに教わった観光コースが的確すぎてオススメだったので、アユタヤ「5大遺跡+象乗り」おすすめ観光ルートを紹介したいと思います。
アユタヤの街の規模を知っておく
アユタヤの街は四方を川と運河に囲まれています。
南北に約2~3km、東西に約4~5kmの街に遺跡が点在している為、徒歩でまわるのは現実的ではありません。
限られた滞在時間の中で効率的に5大遺跡をまわる為に、何かしらの交通手段を利用します。
アユタヤ遺跡観光の交通手段
個人でのアユタヤ遺跡観光が不安なら現地ツアーを利用するのが安心ですが、自分のプランでまわるならタクシーやトゥクトゥク、レンタサイクルを利用するのが一般的。
アユタヤ駅前では、ブルーのシャツを着たタクシーやトゥクトゥクの運転手さんが客引きをしています。
トゥクトゥクのりばで直接交渉する事もできますが、今回はレンタサイクルで自由にアユタヤ観光をする事にしました。
アユタヤ駅前を渡って、渡し船の桟橋に続く通りには、たくさんのお店やレンタサイクル屋さんが並びます。
アユタヤ駅周辺オススメのレンタサイクル屋さん
アユタヤ駅前にも数件のレンタサイクル屋さんがありますが、アユタヤの遺跡群は川の対岸にあるので、渡し船で川を渡ったところにあるお店で自転車を借りた方が良いと思います。
渡し船でパーサック川を渡ります。料金は一人5B。
渡し船で対岸に渡り、桟橋をあがったところにも何件かレンタサイクル屋さんがあります。
バンコク市内やドンムアン空港方面のロットゥーのりばもこちら側にあるので、帰りの交通手段を考慮して、今回は「DecemderHouse」というゲストハウスのレンタサイクルを借りることにしました。
レンタサイクルでアユタヤ遺跡観光
自転車を借りたら、最初は「ワット・プラ・マハタート」に向かいます。
「Ho Rattanachai Road(ถนน หอรัตนไชย)」をひたすらまっすぐ進むだけで「ワット・プラ・マハタート」につきあたります。
お堀?川?にかかった橋のところが、道のりのちょうど真ん中です。
ひたすらまっすぐ進んで、突き当たったところが「ワット・プラ・マハタート」です。
ワット・プラ・マハタート(世界遺産)
ワット・プラ・マハタートは、アユタヤ王朝の初期に建立された、14世紀を代表する仏教寺院の遺跡です。
当時の人々の信仰の中心だった事からビルマ軍によって徹底的に破壊されていて、どれ一つとして原型をとどめている建物はありません。
ビルマ軍に破壊された腕や頭がない仏像が、当時の生々しい惨劇を現代に伝えます。
ワット・プラ・マハタートで一番有名なのはこの仏頭。 ビルマ軍の侵攻の際に落とされた仏像の頭部が、長い年月をかけて菩提樹に覆われています。
一緒に写真を撮る場合は、仏頭よりも自分の頭が高くならないようにしゃがんで撮るのがマナーのようです。
徹底的に破壊された遺跡の規模を見ても、都であった頃の繁栄を伺い知ることが出来ます。
ワット・ラチャブラナ(世界遺産)
ワット・ラチャブラナは、15世紀に建立されたクメール様式の寺院です。
修復工事中だったので、外から見学しました。
ワット・プラシーサンペット(世界遺産)
次はいよいよ、アユタヤで最も有名な遺跡「ワット・プラシーサンペット」に向かいます。 ワット・プラ・マハタートとワット・ラチャブラナの間の道を進めば、迷うことなく辿りつけると思います。
ワット・プラシーサンペットは、初代アユタヤ王(ラーマーティボディ1世)の王宮があった場所で、ラーマーティボディ2世によって王族の守護寺院として建設されました。
3基の仏塔には3人の王の遺骨が眠っています。
バンコク王朝におけるワット・プラケオのような存在で、アユタヤ最大の寺院だったようです。
アユタヤ・エレファント・キャンプで象乗り体験
アユタヤ観光の定番「象乗り体験(エレファント・ライド)」。
アユタヤで気軽に象に乗るならワット・プラシーサンペットの近くにある「アユタヤ・エレファント・キャンプ」がオススメ!
ワット・プラシーサンペットから南に少し進むと、道路を象が歩いているので、象について行けばエレファント・キャンプに辿り着けます。
エレファント・キャンプでは、たくさんの象が観光客を待っています。
まずはチケット売り場で、象に乗る為の料金を支払います。
料金は、約20分のコースで400Bです。
象乗りは人気で、チケット売り場でも象乗り場でも並びます。
順番が来たら、おばちゃんにチケットを渡して、おばちゃんが象使いにチケットを渡します。
いよいよ念願の象乗り体験です。
象の背中がイメージよりもかなり高くて、結構揺れるのでサンダルが脱げそうになります。
最初は少し怖いですが、一定のリズムに揺られているうちに慣れてきます。
車やトゥクトゥクを完全に見下ろす高さです。
象に乗っていると、観光客から写真をバシャバシャ撮られます。
象の背中から眺める遺跡は「ワット・プラ・ラーム」。
アユタヤ王朝時代は、象は王様の移動手段でもあったそうで、王様気分が味わえます。
ワット・プラシーサンペット前が折り返し地点。
象がチップをねだってきます。チップをあげると鼻で受け取って象使いに渡す芸を見せてくれます。
ワット・ロカヤ・スター(世界遺産)
ワット・ロカヤ・スターは、お堀のような川の向こうにあります。
全長28mの巨大な寝仏像が横たわっている有名な「ワット・ロカヤ・スター」。
入場料はありませんが、蓮の花と線香のセットを売り込みにきます。
ストリートファイターⅡの四天王サガットのステージのモデルになった場所らしいです。
寝仏像の後ろには、クメール様式の仏塔を中心とした遺跡が残っています。
ワット・チャイ・ワッタナーラーム(世界遺産)
ワット・チャイ・ワッタナーラームは、チャオプラヤー川を挟んだ対岸に位置する為、アユタヤ中心の遺跡群からは少し離れた場所にあります。
アユタヤ王朝の第27代プラサートトーンが母のために王室寺院として建立したそうで、カンボジアに勝利した記念にクメール様式にしたと言われています。
ワット・チャイ・ワッタナーラームは、アユタヤの中でも際立って華麗だったと伝わる寺院で、現在も公園のようにきれいに整備されています。
保存状態が良く修復作業も進んでいるので当時に近い姿を見る事ができます。