ワットプラケオ(エメラルド寺院)&タイ王宮の行き方と見どころ
バンコク3大寺院の中でも、圧倒的な地位と格式を誇る寺院「ワットプラケオ(エメラルド寺院)」。
バンコク観光のメインとなる「ワットプラケオ&王宮」は、バンコク3大寺院をセットで観光する人が多いと思うので、ワットポー・ワットアルンからワットプラケオ&王宮入口へのアクセス方法と見どころを紹介します。
バンコク市内から「ワットプラケオ&王宮」への行き方
ワットプラケオ&王宮周辺には最寄駅がありません。
バンコク市内からワットプラケオ&王宮へはタクシー・トゥクトゥクで約15分でアクセスできます。
ワットプラケオへのアクセスは、ホテルから直接タクシーで行くのが最短ですが、せっかくのタイ旅行なのでバンコク中央駅(クルンテープ駅)を経由する「鉄道+トゥクトゥク」や「鉄道+水上バス」もオススメです。
ワットポー・ワットアルンから「ワットプラケオ&王宮」への行き方
ワットポー・ワットアルンからは、主に「徒歩」「タクシー・トゥクトゥク」「水上バス」の3通りのアクセス方法があります。
一つ目は「徒歩」。 ワットプラケオは王宮の敷地内に立地します。 王宮の入口が、北側(ワットポーの反対側)にある為、少し距離がありますが、王宮の高い塀沿いに歩けば徒歩10~15分くらいでアクセスできます。
二つ目は「タクシーやトゥクトゥク」を拾って、直接ワットプラケオ入口に行く方法。
近距離の為かメーターを使用してくれる運転手さんはほとんどいません。時短と割り切って金額交渉しましょう。
三つ目は「水上バス」で、ワットポー・ワットアルン最寄の「ター・ティアン(Tha Tien)船着場」から、次のワットプラケオ最寄の「ター・チャン(Tha Chang)船着場」まで行く方法があります。
すべての船が各駅停車ではないので上級者向けかも知れません。
ワットプラケオ?エメラルド寺院?タイ王宮?
ワットプラケオは王室専用寺院として建てられた王宮寺院で、タイ王宮の敷地内に立地しているので王宮の入口から入場します。
ワットプラケオの本堂には、エメラルド仏が安置されている事から、ワットプラケオはエメラルド寺院とも呼ばれています。
「ワットプラケオ(エメラルド寺院)&王宮」の服装と注意点
ワットプラケオの服装チェックは、タイの寺院の中で1番厳しいと言われています。
王宮の敷地内に入ると、すぐに服装チェックと荷物チェックがあります。
ガイドブックなどでも書いてあるとおり、ショートパンツ・タンクトップ・サンダルはNG。
服装がNGの場合は有料の羽織りものを使用しないと奥に進む事が出来なくなるので、きちんとした服装を心掛けたいところです。
実際に行って見てきた印象としては、膝や肩が隠れているかがボーダーラインのようで、七分丈ズボン、膝が隠れる丈のスカート、半袖、クロックスはOKのようです。
「ワットプラケオ(エメラルド寺院)&王宮」の入場料
ワットプラケオの入場料は1人500バーツ(2016年7月現在)。
ワットポー(100バーツ)、ワットアルン(50バーツ)に比べると、ワットプラケオ(500バーツ)の入場料はかなり強気の値段です!
ちなみに料金がかかるのは外国人のみで、タイ人は無料らしいです。
料金が何気に高いので、せっかく来たのに現金が足らない!という人も安心。チケット売り場のすぐ隣に両替所がありました。
入場ゲートに進みます。入場ゲートの奥がワットプラケオの敷地になります。
ワットプラケオ観光の見どころ
ワットプラケオのゲートをくぐると、ヒザを立てて「よお来たのぉ!」と最初にお出迎えしてくれるのは「仙人像」。
台座の上には左から「プラ・シー・ラタナー・チェディ」「プラ・モンドップ」「プラサート・プラ・デープビドーン」と違った様式の建物が建っています。
▼プラ・シー・ラタナー・チェディ
ワットプラケオ内でも、ひときわ目を引く黄金の仏塔「プラ・シー・ラタナー・チェディ」。 内部にはスリランカ様式の仏舎利が納められています。
ラーマ4世がアユタヤの「ワット・プラ・シー・サンペット」を模して建てたそうです。
▼プラ・モンドップ
「プラ・モンドップ」は、ラーマ1世により王宮内でも初期に建てられた建物です。
入口では、ヤックとモックが警護しており、ラーマ1世の金の経典「トリビタカ」が納められています。
▼アンコール・ワットの模型
本物そっくりに精巧に造られた「アンコール・ワットの模型」。
なんでタイにアンコール・ワット...?と思って調べてみたら、当時のシャム(タイ)の支配下にあった、現在のカンボジアの元となったクメール王国を訪れたラーマ4世が造らせたそうです。
本物そっくりな精巧さに見とれてしまいます。
▼ウィハーン・ヨート
白亜の壁が印象的な「ウィハーン・ヨート」。 ヒンドゥ教の神話にも登場する仏陀像(蛇神ナーク)が祀られているそうです。
ウィハーン・ヨートを警護するのはタンティマ(鳥神)?知的な強さを感じます。
▼ホー・プラ・モンティエン・タム
「ホー・プラ・モンティエン・タム」は王家専用の図書館です。 歴史的にも重要な経典が多く納められているそうです。
▼プラ・スワナ・チェディ
プラサート・プラ・ディープドーン前の両脇に立つ金色の2基の仏塔「プラ・スワナ・チェディ」。
プラ・スワナ・チェディの台座で、交互に支えているのは鬼(ヤック)と猿神(モック)。どっちがどっちなのか?正直見分けがつきません。
▼プラサート・プラ・ディープドーン
「プラサート・プラ・ディープドーン」は王室専用の御堂で、中にはラーマ1世から8世まで歴代の国王の像が安置されているそうです。
十字型の建物に四段重ねの屋根が特徴で、上部にはクメール形式の石造りの尖塔がそびえ立っています。
▼回廊の壁画
ワットプラケオを取り囲む回廊の壁には、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」をタイ風にアレンジした「ラーマキエン」のシーンが描かれています。
▼8つの仏塔
ワットプラケオの東側には、壁に沿って8基の仏塔が並んでいます。仏塔はそれぞれ少しずつ色が違います。
▼ウィハーン・ガンダーラ
青、白、黄色を基調としたモザイクタイルの壁が、他の建物と違う印象を与える「ウィハーン・ガンダーラ」。 雨乞いの儀式の為に造られた仏像を安置しています。
▼鐘楼
鐘楼南側の鐘楼では、ワットプラケオ全体に鐘の音が響くように、鐘はかなり高い位置に吊り下げられています。
▼ワットプラケオ本堂
ワットプラケオ内で最も大きな建物が「本堂」です。
エメラルド寺院と呼ばれるとおり、本堂には「エメラルド仏」が安置されています。
本堂にあがる前に、入口で靴を脱ぎます。
ワットプラケオでは、ワットポーの寝釈迦像仏殿の様に靴を入れる袋は準備されていません。
本堂前はかなりごった返しています。
本堂内では撮影禁止なので、本堂の外の正面の窓からみんな撮影しています。
本堂の外からズーム。 中央の高座の「エメラルド仏」は、年に3回、国王の手で衣替えされるそうです。
本堂の壁には、本堂を支えるようにガルーダ像が並んでいます。
王宮の見どころもチェック
ワットプラケオの出口を出たら、南側から王宮も見学できます。広い敷地内には、チャクリー王朝の歴代国王によって建てられた宮殿や建物が並びます。
▼チャクリー・マハー・プラサート宮殿
「チャクリー・マハー・プラサート宮殿」は、イタリア人技師が設計した西洋建築と、屋根部分に取り入れられたタイ様式のスタイルが融合した宮殿です。
▼ドゥシット・マハー・プラサート宮殿
バンコク遷都の際に建設された宮殿「ドゥシット・マハー・プラサート宮殿」は、十字型の建物に四段重ねの屋根、上部には尖塔がそびえ立つタイの伝統的な建築様式です。
ワットプラケオの所要時間
バンコク三大寺院を巡るスケジュールを立てる時、気をつけたいのがワットプラケオの開園時間。
ワットポー、ワットアルンと比べて、ワットプラケオの開園時間は短く16:30には閉園(チケットの販売は15:30まで)してしまいます。
今回は、ワットプラケオ内の有名どころを写真をバシャバシャ撮りながらじっくり廻りましたが、それでも所要時間は1時間ちょっと位でした。
よほどの仏教好きでもない限り、所要時間は1時間位見ておけば良いかなと思います。