
成田線快速グリーン車の買い方・乗り方!料金や充電コンセントも紹介
2025/12/14
成田空港から都心・千葉方面への移動手段。多くの人は、速くて快適な特急「成田エクスプレス」か、安さ重視でロングシートに揺られる「快速電車」の2択で迷うのではないだろうか。
だが、実はこの両者のメリットを兼ね備えた「第3の選択肢」が存在する。それが、成田線快速に連結されている「普通列車グリーン車」だ。今回、成田空港の「空港第2ビル駅」から実際にこのグリーン車を利用した。
本記事では、その体験をもとに、モバイルSuicaでのグリーン券の買い方や、券売機での料金の違い、初めてだと戸惑う「天井へのタッチ」方法、そして気になる座席の「充電コンセント」の有無までを徹底解説する。実際の写真とともに詳しくレポートしていくので、ぜひ快適な移動の参考にしてほしい。
成田線快速グリーン車の乗車記

成田空港(第2ターミナル)の改札階は、訪日外国人観光客の増加もあり、券売機前には、これから都心方面へ向かう人々の長蛇の列ができていた。旅や出張の疲れがある中、切符を買うためだけに並ぶのは、正直なところ避けたいところ。
今回乗車したのは、成田線快速(総武線直通)のグリーン車。空港第2ビル駅から津田沼駅までの区間で、所要時間は約45分~50分。ロングシートで過ごすには少し長く感じるが、グリーン車であれば十分にリラックスできる距離である。

まずは、発車標を確認する。
「快速(東京行き・久里浜行き等)」の表示があるはずだ。成田線快速(総武線直通)の表記には横須賀・総武快速線の路線記号「JO」が使われている。
「Suicaグリーン料金」で割引適用

成田線快速のグリーン車をお得に利用するために、絶対に知っておくべきルールがある。 それは、「モバイルSuica、または交通系ICカード(Suica/PASMO等)で購入すること」だ。
以前は「乗車前に買えば安い」という仕組みだったが、2024年3月の料金改定以降は「通常料金」と「Suicaグリーン料金」に分かれている。 紙のきっぷを買ってしまうと、例え乗車前であっても割高な「通常料金」になってしまう。
お得な「Suicaグリーン料金」で乗るためには、以下の2つの方法のどちらかで購入しよう。
スマホで完結「モバイルSuica」
最もスマートでおすすめなのが、今回利用した「モバイルSuica」アプリでの購入。券売機に並ぶ必要すらなく、駅へ向かう移動中やホームで待っている間に、スマホ操作だけで購入が完結できる。
手順は非常にシンプルだ。

モバイルSuicaアプリを開いて「定期・グリーン・チケット購入」、「Suicaグリーン券」を選択すると、新規購入の画面になる。

乗車駅と降車駅を選択して決済。

これだけで、アプリにグリーン券情報が記録される。もちろん、もっとも安い「Suicaグリーン料金」が適用される。
交通系ICカード派は「Suica券売機」

グリーン車の乗車位置の近くに、グリーン券の券売機が設置されている。 ここで手持ちの「交通系ICカード(Suica/PASMO等)」に情報を書き込む。
- ・手持ちの交通系ICカードをセット
- ・画面で降車駅を選ぶ
- ・チャージ残高から支払う
これで、手持ちの交通系ICカードがグリーン券代わりになる。この方法でも「Suicaグリーン料金」が適用されるため、紙のきっぷを買うよりも断然お得だ。
いざ乗車!座席を確保して「天井にタッチ」

グリーン券の購入を済ませて待っていると、ホームに青とクリーム色の帯を巻いた成田線快速の電車が入線してきた。

グリーン車は4号車と5号車。ドアが開くと、そこには普段の通勤電車とは違う、少し特別な空間が広がる。
席を選んで、スマホ(またはカード)をかざす

車内に入り、階段を上がって眺めの良い2階席か、落ち着きのある1階席か、あるいは荷物が運びやすい車端部の平屋席かを選んで座る。
全席自由席なので、空いている席ならどこに座っても構わない。席に着いたら、一息つく前にやらなければならないことがある。それが、頭上のセンサーへの「タッチ」だ。

座席の頭上を見ると、Suicaマークがついたランプがあるはずだ。誰も座っていない状態では、このランプは「赤色(空席)」に点灯している。
この読み取り部分に、先ほどグリーン券情報を入れた「モバイルSuica(スマホ)」または「交通系ICカード」をタッチする。

すると、ランプの色が「赤」から「緑(着席中)」に変わる。これで「この席は私が料金を払って確保しました」という証明が完了したことになる。

このシステム(Suicaグリーンシステム)の最大のメリットは、車掌による検札(切符の確認)が省略されることだ。
ランプが緑色になっている席の乗客には、車掌は声をかけてこない。寝ていても、食事をしていても邪魔されることはないのだ。逆に、タッチを忘れて「赤色」のままで座っていると、車掌に声をかけられ、切符の拝見を求められることになる。
【※注意】満席で「デッキ」に立つ場合

空港からの利用であれば始発(またはそれに近い)ため座れる確率は高いが、万が一満席だった場合についても触れておきたい。「座れないならデッキ(ドア付近)に立っていればタダではないか?」と思うかもしれないが、それは間違いだ。
車内の掲示にもある通り、グリーン車内(デッキ含む)に立ち入るだけでグリーン料金が必要となる。もし満席で座れず、やむを得ずデッキに立つ場合でも、グリーン券を持っていなければならない点は覚えておこう。
気になるグリーン車の「コンセント」

頭上のランプが「緑」に変われば、目的地までは誰にも邪魔されない自分だけの時間だ。成田線快速グリーン車の座席は、特急列車並みのリクライニングシート。背面にはテーブルも備え付けられており、食事やPC作業も快適に行える。
そして、現代の旅において最も気になる設備といえば「電源コンセント」だろう。
肘置きに「コンセント」を発見!

移動中にスマホの充電ができるのは非常にありがたい。空港からの移動でバッテリーが減っている旅行者にとっては、これだけでもグリーン車を選ぶ価値があると言えるだろう。
これまで、すべての成田線快速にコンセントがあるわけではなかったが、2025年3月をもって旧型車両(E217系)が引退し、現在は、すべての成田線快速がコンセントがある新型車両(E235系)で運用されている。
第3の選択肢「成田線快速グリーン車」まとめ

空港第2ビル駅を出発して約45分。 リクライニングシートでくつろぎ、スマホを充電しながら過ごしているうちに、あっという間に津田沼駅へ到着した。
成田空港の券売機前で見た、あの長蛇の列に並んでいたら、まだ電車に乗れていなかったかもしれない。そう考えると、今回の「成田線快速グリーン車」×「モバイルSuica」という選択は大正解だったと言える。
最後に、この成田線快速グリーン車を使いこなすポイントを整理しておこう。
- ・「Suicaグリーン料金」で乗るのが鉄則
- ・モバイルSuica、交通系ICカードに情報を書き込む
- ・紙のきっぷや車内精算は割高になる
- ・座席に着いたら頭上のランプにタッチ
- ・電源があるのは新型車両(E235系)
- ・リクライニングシートとテーブルはどの車両にもある
成田エクスプレスは高いが、普通車のロングシートは辛い。そんな時こそ、この「第3の選択肢」を思い出していただければ幸いだ。

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