湘南新宿ライングリーン車の料金は?初めての買い方・乗り方レビュー
2021/10/26
※2022年春にグリーン料金の一部改定が発表されています。
前から気になっていた湘南新宿ラインの二階建て車両、グリーン車。
今回、横浜を経由して小田原へ行く予定があったので、念願の湘南新宿ライングリーン車に乗ってみる事にしました。
いざ乗るとなると、まず気になるのがグリーン席の料金。そしてグリーン券の買い方、グリーン車の乗り方にもルールがあったので、実際に乗ってレビューしたいと思います。
湘南新宿ライングリーン車は乗車前後で料金が異なる
早速、横浜駅の東海道線ホームに到着したところで「グリーン車は4号車と5号車です。グリーン車をご利用の際にはグリーン券が必要です。グリーン券を車内でお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますのでご了承ください。」の駅アナウンスが耳にはいってきました。
この放送は以前にも聞いた事があったので、料金については事前に調査済み。
湘南新宿ラインのグリーン車の料金には「事前料金」と「車内料金」があり、電車に乗車したあとに、車内でグリーン券を購入する場合は、駅で前もって購入するのに比べ、料金が割増になってしまいます。
なので、少しでも安くグリーン車に乗車したい場合は、前もって「みどりの窓口」か湘南新宿ラインのホームに設置してある自動券売機でグリーン券を購入することをおすすめします。
湘南新宿ライングリーン車は平日と休日で料金が異なる
湘南新宿ライングリーン車は「平日料金」と「ホリデー料金」で料金が異なります。
「ホリデー」とは土日祝と年末年始(12/29~1/3)で、「ホリデー料金」は「平日料金」と比べ200円ほど安くなります。
湘南新宿ライングリーン車は距離で料金が異なる
湘南新宿ライングリーン車は、目的地までの距離によって料金が変わります。料金は50キロを境に2通りあって51キロ以上は210円追加となります。
普通列車グリーン車の最長区間となる黒磯~沼津間が約280キロということを考えると、1キロあたりのグリーン料金は乗れば乗るほどお得ということになります。
事前料金 | 車内料金 | |||
---|---|---|---|---|
営業キロ | 平日 | ホリデー | 平日 | ホリデー |
50km まで | 780円 | 580円 | 1,040円 | 840円 |
51km 以上 | 1,00円 | 800円 | 1,260円 | 1,060円 |
※2019年10月1日以降の発売価格
※2022年春にグリーン料金の一部改定が発表されています。
湘南新宿ライングリーン車の子供料金について
湘南新宿ラインのホームに設置してある自動券売機でグリーン券を購入使用しようと思って機械を操作したところ、子供料金の選択肢がない?
仕方なく、一旦改札を出て「みどりの窓口」で問い合わせる事にしました。すると、なんと湘南新宿ライングリーン車の「幼児」「乳児」料金は無料とのこと。
新幹線や特急で指定席やグリーン席を利用する場合、座席が必要な場合は「幼児」「乳児」でも、こども運賃で料金を支払う必要があります。
当然、お金がかかるものだと思っていましたが、みどりの窓口のスタッフさんによると、湘南新宿ラインのグリーン車は全車自由席で、指定席ではない為、指定席券としての料金は一切かからないのと、もともと「幼児」「乳児」の運賃は無料なのでタダということになるそうです。
湘南新宿ライングリーン車は席に座れなくても有料
湘南新宿ラインのグリーン車が全車自由席ということにはデメリットもあります。
グリーン車といえども全席自由席なので座席を指定することが出来ません。そもそも指定席がないので指定席として予約することも出来ません。
満席の場合はもちろん席に座る事はできませんが、グリーン車に乗車することになるのでグリーン券は必要となってしまいます。ただし、満席の時に普通車に移りたい場合は、乗務員に証明書をもらえば、駅でグリーン料金を払い戻してもらう事ができるそうです。
湘南新宿ライングリーン車の買い方
湘南新宿ライングリーン券には「Suicaグリーン券」と「磁気グリーン券」があって、それぞれ販売箇所が異なります。
Suicaグリーン券の販売箇所
- ・グリーン車停車駅改札口の外にある(Suicaマーク)がある券売機
- ・ホームにSuica専用券売機が設置してある駅もある
グリーン券はSuicaの他に、PASMO、Kitaca、TOICAなどの交通系ICカードでも購入することができます。
Suica等のICカードにグリーン券情報が記録される仕組みなので、Suica専用券売機ではグリーン券を現金で購入することは出来ません。
Suicaグリーン券の購入方法はコチラ(JR東日本公式サイト)
磁気グリーン券の発売箇所
- ・グリーン車停車駅改札口の外にある(Suicaマーク)がある券売機
- ・みどりの窓口
SuicaなどのICカードを持っていない場合は、磁気グリーン券を購入してグリーン車に乗車します。最近はSuica専用券売機が増えてきているので事前にみどりの窓口でグリーン兼を準備しておくのがいいと思います。
湘南新宿ライングリーン車の乗り方
湘南新宿ラインのグリーン車両は小田原寄りの4・5号車です。
湘南新宿ライングリーン車には最新の乗車システムが完備されていて、グリーン車にご乗車後、グリーン券情報の入ったSuicaなどのICカードを、座席の上にある「グリーン券情報読取り部」にタッチすることで車内改札を省略することができます。
赤いランプがついているのが「空席」のしるしでSuicaなどのICカードをタッチすると緑のランプに変わって「着席」状態になります。磁気グリーン券などSuicaなどのICカード以外での券で乗車するとグリーンアテンダント(乗務員)がやってきて社内改札が行なわれた後、緑のランプに切り替わります。
湘南新宿ライングリーン席の特徴
湘南新宿ライングリーン車の座席は、リクライニング機能付きで超快適!
車内販売サービスで缶コーヒーやお茶等のドリンクや軽食を購入することができます。
テーブル付きなので、横浜駅で購入した「シウマイ弁当」を食べてくつろぎます。
回転式シートでボックス席にもできるので、3~4人での利用も楽しそう。
一般の車両よりも一段高い2F席では、車窓からいつもと違った景色が楽しめておすすめです。ちょっと1F席が気になって、グリーンアテンダントさんに確認したところ、席の移動も可能とのことで、席の移動先でSuicaなどのICカードを座席の上にある「グリーン券情報読取り部」にタッチすればOKです。
1F席はかなり低い位置に座席があり、駅のホームの床と目線が同じくらいの高さです。
2F席と比べて車窓からの展望はあまり良くないぶん乗客が少ないというメリットもあります。読書灯が付いているので読書を楽しむなら1F席が良いかも知れません。
- ▼湘南新宿ライングリーン席の特徴
- ・座席はリクライニング機能にテーブル付き
- ・回転式シートでボックス席にもできる
- ・ドリンクや軽食の車内販売サービスがある
- ・車窓から景色を楽しむなら2F席がおすすめ
- ・1F席は読書灯完備
グリーン券は乗り継いでも引き継げる
たとえば東海道線から横須賀線に乗り継ぎたいときなど、普通列車グリーン券1枚を、複数の車両で引き継ぐことができます。
ただし、連続した路線のみとなるので注意が必要です。
グリーン車は定期券や「青春18きっぷ」でも利用可
湘南新宿ライングリーン車は普通列車の為、定期券や「青春18きっぷ」との併用が可能です。
定期券や「青春18きっぷ」が乗車券となる為、グリーン券を購入するだけでグリーン車を利用することができます。
湘南新宿ライングリーン車の料金・買い方・乗り方まとめ
湘南新宿ライングリーン車の料金・買い方・乗り方について最後にまとめておきます。
- ・グリーン車は4号車と5号車(小田原寄り)
- ・グリーン車のご利用にはグリーン券が必要
- ・グリーン車の料金には事前料金と車内料金がある
- ・乗車後にグリーン券を購入すると割高
- ・グリーン車は平日と休日で料金が異なる
- ・目的地までの距離によって料金が異なる
- ・グリーン車の「幼児」「乳児」料金は無料
- ・グリーン車は席に座れなくても有料
- ・満席で普通車に移りたい場合は払い戻し可能
- ・Suicaグリーン券と磁気グリーン券がある
- ・グリーン車の座席はリクライニング機能付き
- ・回転式シートでボックス席にもできる
- ・グリーン券は乗り継いでも引き継げる
- ・グリーン券は定期券や青春18きっぷとの併用が可能