常磐線グリーン車の料金一覧表!買い方・乗り方レポート
2021/10/26
常磐線の普通列車(快速・特別快速含む)には、2階建ての車両「グリーン車」が連結されています。
普段見慣れているグリーン車両にいざ「乗りたい!」と思った時にグリーン券の料金や買い方、乗り方など何かと分からない事がありませんか?
みどりの窓口でいろいろ聞いて、実際に常磐線のグリーン車に乗って来たので、乗車レポートしたいと思います。
常磐線グリーン車の料金は距離・曜日・購入場所で変わる?
常磐線の普通列車に連結するグリーン車(自由席)の料金は、乗車券+580円~で、「目的地までの距離」、「平日と休日」、「事前料金と車内料金」などで料金が大きく変わります。
意外と複雑だったので、常磐線グリーン車の料金一覧表を作ってみました。
▼常磐線グリーン車の料金一覧表
(2019年10月1日からの発売価格)
※2022年春にグリーン料金の一部改定が発表されています。
事前料金 | 車内料金 | |||
営業キロ | 平日 | ホリデー | 平日 | ホリデー |
50km まで |
780円 | 580円 | 1,040円 | 840円 |
51km 以上 |
1,000円 | 800円 | 1,260円 | 1,060円 |
目的地までの距離で料金が違う
常磐線グリーン車は、乗車駅から目的地までの距離が50キロを超えるとグリーン車の料金が220円割り増しになります。
乗車区間の距離(乗車キロ)が50キロを境に料金が変わるということなので、常磐線(上野東京ライン含む)の主な駅から料金が変わる駅が一目で分かる一覧表を作ってみました。
▼常磐線の営業距離一覧表
乗車駅 | 50キロ未満 境目の駅 |
営業キロ | 50キロ超え | 営業キロ |
品川 | 取手 | 50.0km | 藤代 | 56.0km |
新橋 | 取手 | 45.1km | 藤代 | 51.1km |
東京 | 藤代 | 49.2km | 佐貫 | 51.3km |
上野 | 佐貫 | 47.7km | 牛久 | 52.8km |
日暮里 | 佐貫 | 45.5km | 牛久 | 50.6km |
北千住 | ひたち野うしく | 49.3km | 荒川沖 | 52.0km |
松戸 | 土浦 | 48.1km | 神立 | 54.2km |
柏 | 高浜 | 49.5km | 石岡 | 53.1km |
我孫子 | 石岡 | 48.7km | 羽鳥 | 55.2km |
取手 | 羽鳥 | 49.1km | 岩間 | 54.5km) |
牛久 | 友部 | 48.2km | 内原 | 52.9km |
土浦 | 赤塚 | 45.5km | 水戸 | 51.5km |
石岡 | 東海 | 50.0km | 大甕 | 57.4km |
友部 | 日立 | 48.1km | 小木津 | 53.6km |
水戸 | 高萩 | 47.2km | - | - |
日立 | 高萩 | 15.6km | - | - |
平日と休日で料金が違う
常磐線グリーン車は「平日料金」と「休日料金」で料金が変わります。
「休日」とは土日祝と年末年始(12/29~1/3)で、「休日料金」は「平日料金」と比べて200円ほど安くなります。
休日は、平日に比べてグリーン席自体も空いているので貸切状態になることも多くオススメです。
事前料金と車内料金で料金が違う
グリーン券は、みどりの窓口や自動券売機、ホーム券売機で購入できる他、電車に乗車した後に、車内で購入することもできます。
常磐線グリーン車の料金には「事前料金」と「車内料金」があり、グリーン券を乗車したあとに車内で購入する場合は260円が上乗せになります。
少しでも安くグリーン車に乗車したい場合は、前もって「みどりの窓口」か常磐線グリーン車が発着するホームに設置してある、「自動券売機」でグリーン券を購入することをおすすめします。
常磐線(快速)成田方面にもグリーン車はあるの?
常磐線でいう快速列車(常磐快速線)とは、上野-取手間の複々線区間の路線の事を指します。
ちなみに特別快速は、常磐快速線ではなく常磐線を走行します。
常磐快速線はエメラルドグリーンと黄緑の2色のカラーが目印で、常磐線の青一色の車両とは一目で区別できます。
常磐快速線には、我孫子駅から先を成田線に入って直通電車する列車もあり、その成田方面行きでもグリーン車を利用したいと思ってしまいますが、常磐快速線にグリーン車両の設定がないので、成田行きにはグリーン車はありません。
成田まで、グリーン車に乗りたい場合は、我孫子駅まで青色の常磐線のグリーン車を利用して、我孫子駅から成田行きに乗り換えるか、東京駅・錦糸町駅から総武線快速(成田空港行)のグリーン車という選択もありかと思います。
常磐線グリーン車(グリーン券)の買い方
常磐線の普通・快速列車(自由席)のグリーン券には、SuicaなどのICカード内にグリーン券情報を記録する「Suicaグリーン券」と、切符に印字された「磁気グリーン券」の2種類があります。
グリーン券は自動券売機でも販売していますが、ホーム券売機ではSuicaなどのICカードしか使用できないなど、機械によって使い勝手が違うので、初めて利用する場合は、みどりの窓口であらかじめ購入しておくのが確実です。
常磐線グリーン車は何両目?どんな車両?
常磐線のグリーン車は、E531系の車両に連結されています。
グリーン車は4,5号車に連結されている事が多いので、乗車駅のホームに到着したら、その辺りのグリーン車マークがあるのりばで、列車の入線を待ちます。
ちなみに、東京・上野方面が1号車です。
グリーン車両は、中央部が2階建てになっていて、アッパーデッキ(階上席)・ロアーデッキ(階下席)と、両端の平屋部分のノーマルデッキ(平屋席)の座席があります。
常磐線グリーン車(グリーン席)の乗り方
普通・快速列車(自由席)は、空いている座席であれば、どこに座ってもOKです!
座席に座ったら「Suicaグリーン券」を座席上部にある読み取り部にタッチします。ランプが赤から緑に変われば完了!車内改札はスルーされます。
「磁気グリーン券」の場合は、座席上部にある読み取り部にタッチしても何も起こりません。乗務員さんの車内改札後に、座席上部のランプが赤から緑に変わります。
席を移動したい場合は、「Suicaグリーン券」なら移動後に再タッチ。「磁気グリーン券」なら乗務員さんに直接伝えれば対応してくれます。
常磐線グリーン車のその他の豆知識
常磐線グリーン車の回数券・定期券
以前はデータイムにグリーン回数券がありましたが、現在は普通列車グリーン車関連の回数券は全て廃止されています。
その代わりに事前料金やグリーン定期券等で値下げしているそうです。
常磐線で青春18きっぷとグリーン車の併用
常磐線のグリーン車は普通列車なので、「定期券」や「青春18きっぷ」との併用が可能です。「定期券」や「青春18きっぷ」にグリーン券を購入するだけで乗車することができます。
常磐線グリーン車は子供も大人料金
常磐線に限らず普通列車のグリーン券は大人も子供も同額。要するに子供も大人料金ということになります。子供料金って基本大人の半額と考えてしまうので注意が必要ですね。