千葉・八街産「落花生」旬の時期は?新豆の人気品種はこれ!
2021/12/31
千葉といえば「落花生」。
落花生の生産量が全国の約7割を誇る千葉県だが、その中でも「八街(やちまた)」の落花生は、知名度が高く生産量も品質も日本一だと称賛されている。
そんな八街の落花生には、さらに最もおいしいとされる高級品種や旬のおいしい時期がある。今回は、旬の八街産落花生を求めて落花生の町で知られる本場千葉県八街市に行ってきた。
八街市に入ると、落花生畑が広がってくる。
落花生は掘り起こしたあと、一ヶ月ほど乾燥させると油がのって美味しくなるらしい。掘り起こした落花生を乾燥させるために畑に積み上げた「野積(ぼっち)」は、晩秋に見られる八街の風物詩として親しまれている。
八街産落花生の新豆の時期と最もおいしい旬の時期
八街産落花生の最もおいしい旬の時期
落花生が最もおいしいとされるのはやはり新豆。落花生が収穫される旬の時期の新豆は香りが抜群に良い!昨年ものと比較するとその違いは段違いだ。
しかし、新豆といっても早ければ良いという訳ではないらしい。良い土と気候で育った内陸産ほど収穫は遅くなり、さらにじっくりと自然乾燥させる手間がかかることから、おいしい新豆は早い時期には店頭に並ばない。新豆商戦で早さ重視のお店と、本当においしい旬の新豆にこだわるお店をちゃんと見極めなければならない。
八街産落花生の新豆の時期
さらに、落花生の品種によっても新豆の時期が異なる。収穫後に乾燥させる必要がない茹で落花生の品種「郷の香」や「おおまさり」が最も早く、9月初旬頃から市場・店頭に並びはじめる。
さや煎り落花生の品種では、早生品種の「ナカテユタカ」が10月中旬頃から、晩生品種の「千葉半立」が11月初旬頃から市場・店頭に並ぶ。内陸産の乾燥に手間がかけられた高品質な千葉半立の新豆を求めるなら、11月中旬から下旬頃が八街落花生の旬の中の旬と言える。
この時期なら「千葉半立」「ナカテユタカ」どちらの品種の新豆も購入できる。昨年ものを格安で在庫処分するお店も多いので、品種や新旧の食べ比べもできてオススメだ。
八街産落花生のブランド(さや煎り落花生品種)
八街で生産されている落花生の主要品種は「ナカテユタカ(中手豊)」「千葉半立(ちばはんだち)」「郷の香(さとのか)」「おおまさり」の4種類に、新品種「Qなっつ(きゅーなっつ)」が加わった。そのうちさや煎り落花生として販売されるのは、ナカテユタカ、Qなっつ、千葉半立の3種類。
ナカテユタカ(中手豊)
ナカテユタカは八街で最も多く作られている品種。早生種の為、八街でさや煎り落花生の新豆を最も早くいただける品種だ。
Qなっつ(きゅーなっつ)
ピーナッツを超える(P→Q)という意味で「Qなっつ」と名付けられた落花生の新品種。はっきりとした甘みが魅力の品種。
千葉半立(ちばはんだち)
落花生の王様、落花生のコシヒカリなども呼ばれる八街ブランドの最高級品種。さや、粒の見た目は他種と比較すると見劣りするが、旨味が濃く、風味・コク・味とも八街産最高の品質を誇る。
八街産落花生のブランド(茹で落花生品種)
郷の香、おおまさりは「茹で落花生」に適した品種。
郷の香(さとのか)
茹でた落花生の食味と風味を長期間にわたって保持して大量に流通させることを目的に開発された品種。
おおまさり
おおまさりは茹で豆系の新品種で、従来の「郷の香」と比較して約2倍ほど粒が大きく、収量性が高い品種。
八街市には日本で唯一の落花生研究室があって、研究者・生産者・販売者が一丸となって 栽培方法、加工方法等を研究しているので、今後も八街から生まれる新しい品種や加工方法をチェックしていきたいと思う。
おすすめの八街産落花生販売店
ますだの落花生
八街で人気の落花生販売店「ますだの落花生」。品質にもこだわるおすすめのお店。
- ▼「ますだの落花生」の店舗情報
- 住所:千葉県八街市八街ろ-26
- TEL:043-443-0155
- 営業時間:9:00~19:00
- 定休日:毎週火曜日
- 駐車場:駐車場完備
- 公式HP:http://masuda-shop.co.jp/
酒井のピーナツ
煎りたての味を提供する落花生専門店「酒井のピーナツ」。店舗で販売する「落花生ソフト」も人気。
- ▼「酒井のピーナツ」の店舗情報
- 住所:千葉県八街市八街ほ1040
- TEL:043-444-0568
- 営業時間:9:00~18:30
- 定休日:年末年始
- 駐車場:駐車場完備
- 公式HP:https://www.itumoiritate.com/