
銚子「丼屋七兵衛」で入梅いわし!青魚漬丼専門店こだわりの絶品漬け丼
2025/06/23
銚子といえば、青魚の水揚げ量が全国トップクラスを誇る港町。その中でも、梅雨の時期に脂がのって最も美味しくなるとされる「入梅いわし」は、今の季節ならではの特別な味わいだ。今回訪れたのは、そんな青魚の漬丼に特化した人気店「観音食堂 丼屋七兵衛」さん。
「銚子で旬のいわしを食べたい!」「七兵衛ってどんなお店?」と気になっている方のために、実際に訪問して味わってきた入梅いわしの漬け丼の魅力を、たっぷりとご紹介したいと思う。
銚子観光や日帰りドライブでグルメスポットを探している方は、ぜひ参考にしてみてほしい!
銚子「丼屋七兵衛」順番待ち

お店に到着すると、さすが銚子の人気店「丼屋七兵衛」さん。時刻は13時をまわり、お昼時を過ぎても数組の先客が店頭で順番待ちをしている。

順番待ちは、店頭に設置された記名用紙に名前を書いて待つスタイル。先着順に案内されるシンプルなシステムだが、この炎天下、行列に並ばずに済むのは本当にありがたい。

この日はちょうど「入梅いわし祭」の開催期間中の週末ということもあり、普段以上に混雑している様子。貼り紙によると、イベントによる予約席確保のため、通常よりも待ち時間が長めになるとのこと。
記名用紙を見てみると、まだ案内されていない組数は約20組。気温は30度を超える真夏日。直射日光を避けて、車中で順番を待っている人も多いようだ。とりあえず記名を済ませ、のんびり待つことにした。

店頭には、丼屋七兵衛が「青魚の漬丼専門店」であることを紹介する説明パネルや、開催中の「入梅いわし祭」を知らせるポスターが掲示されていた。銚子の旬を味わうにふさわしい一軒という期待感が高まる。
銚子「丼屋七兵衛」のメニュー

丼屋七兵衛さんと言えば「青魚の漬丼」だろう。
サバ、イワシ、アジ、サンマなど、地元銚子港で水揚げされた新鮮な青魚を漬け込んで提供する専門店だ。
看板メニュー「極上さばの漬丼」も食べたいが、今回は入梅いわしの季節ということで、今しか味わえない旬の「真いわしの漬丼」を迷わずオーダー。

さらに店内の壁に目をやると、「沖漬赤まんぼう」が気になる。好奇心に背中を押されて、こちらも追加注文してみることに。みんなでシェアして味見することにした。
- ▼銚子「丼屋七兵衛」の主なメニュー
- ・極上さば漬丼:1,450円(定食:1,800円)
- ・真いわし漬丼:1,050円(定食:1,400円)
- ・赤まんぼう漬丼:1,100円(定食:1,450円)
- ・生まぐろ:1,550円(定食:1,900円)
- ・極上さば寿司:1,850円(定食:2,200円)
- ・沖漬赤まんぼう:780円
- ・真いわしなめろう:850円
丼屋七兵衛「真いわしの漬丼(定食)」

しばらく待つと、「真いわしの漬丼(定食)」が運ばれてくる。主役の漬丼に、いわしのつみれ汁、小鉢、香の物がセットになっていて、バランスの取れた定食スタイルとなっている。

主役は、やはり「真いわしの漬丼」。
丼の上には、艶やかに漬け込まれた真いわしの切り身がたっぷりと並べられていて、青魚の脂が輝いて見える。青魚好きにはたまらない見た目だ。

まずは、そのままお刺身のように真いわしを一切れ。青魚特有のクセや臭みはまったく感じられず、驚くほどまろやか。銚子の地場醤油を使った甘めのタレが、じんわりと魚の旨みを引き出している。これは、丼屋七兵衛さんが誇る特許製法による漬け込みの技がなせるワザだろう。

続いて、ご飯と一緒にひと口。
醤油の風味といわしの脂の甘みが絶妙に絡み、ご飯がどんどん進む。これは「丼」にすることでこそ真価を発揮する味。箸が止まらなくなるのも無理はない。

汁物は、いわしのつみれ汁。
つみれはしっかりといわし感がある。一方で汁は優しい味わいで主役の漬丼をさらに引き立てる。

小鉢には、きんぴらごぼうが添えられている。こちらも醤油ベースの味付けで、おそらくここでも地元の醤油を活かした味付けがされているのだろう。食事全体を通して、銚子らしい味わいを感じられるのがうれしい。

食後には、店員さんから「隣の隣にあるお店(つる弁さん)のカステラです」と、うれしいサービス。こうした地元のつながりもあたたかく、食後のひとときまで心和むサービスだった。
丼屋七兵衛「沖漬赤まんぼう」

好奇心からオーダーした「沖漬赤まんぼう」。
店内の壁に貼られたメニューを見て、「赤まんぼうって何だろう?」と興味をそそられ、思わず頼んでしまった一品だ。
赤まんぼう自体の味は、漬けになっていることもあってややわかりづらい部分もあるが、食感は柔らかく、びんちょうまぐろに近い印象。クセもなく、あっさりしているので、青魚よりもやさしい味を好む方にもおすすめできる。
注文する人がちらほらいて、どうやら常連さんの間では人気の一品のようだ。普段なかなか出会えない素材に出会えるのも、港町ならではの楽しみ方かもしれない。
銚子「丼屋七兵衛」店舗情報

旬の「入梅いわし」を、特許製法の漬けで仕上げた絶品丼。今回訪れた「観音食堂 丼屋七兵衛」は、そんな銚子の魅力を一杯の丼に詰め込んだ、まさに青魚好きのためのお店だった。
「真いわしの漬丼」は、銚子ならではの食材と醤油文化が反映されており、次はぜひ「極上さば」もいただいてみたいと思わせてくれる逸品だった。銚子観光やドライブの途中に、「入梅いわし」や青魚の漬け丼を食べてみたい方は、ぜひ「丼屋七兵衛」へ立ち寄ってみてほしい。

入梅いわし期間の休日は空いていればラッキーと言ったところではあるが、お店のななめ向かいに4台分、少し離れたところにも6台分の駐車場があるので車での訪問も可能だ。