高崎線・宇都宮線グリーン車の料金は?乗り方徹底解説
東京方面と大宮を経由して高崎方面を結ぶ「高崎線」と、宇都宮方面を結ぶ「宇都宮線」。
高崎線・宇都宮線の普通列車には、新宿方面を走行する「湘南新宿ライン」も上野方面を走行する「上野東京ライン」も、2階建ての車両「グリーン車」が連結されています。
今回、高崎線・宇都宮線のグリーン車に乗って来たので、料金や乗り方など徹底レポートしたいと思います。
高崎線・宇都宮線グリーン車の料金一覧
高崎線・宇都宮線の普通列車に連結するグリーン車(自由席)の料金は、乗車券+570円から利用する事ができます。
高崎線・宇都宮線グリーン車の料金一覧表を作成して、「事前料金・車内料金」「平日・休日」「乗車距離」などの料金の差を確認してみたいと思います。
▼高崎線・宇都宮線グリーン車の料金一覧表
事前料金 | 車内料金 | |||
営業キロ | 平日 | ホリデー | 平日 | ホリデー |
50km まで |
770円 | 570円 | 1,030円 | 830円 |
51km 以上 |
980円 | 780円 | 1,240円 | 1,040円 |
※2018年4月現在の発売価格
▼「事前料金・車内料金」の違い
高崎線・宇都宮線では、グリーン券を乗車前に事前に購入するのと、乗車してから車内で購入するのとでは料金に違いがあります。
ちなみに、車内料金(乗車後に車内でグリーン券を購入する場合)は料金が260円上乗せになります。
少しでも安くグリーン車に乗車したい場合は、 前もって「みどりの窓口」で購入するか、高崎線・宇都宮線グリーン車が発着するホームの「自動券売機」でグリーン券を購入すると、グリーン車に安く乗車できます。
▼「平日・休日」料金の違い
高崎線・宇都宮線グリーン車は「平日」と「休日」で料金に違いがあります。
「休日料金」と「平日料金」の料金を比較すると200円ほど料金に違いがあります。 ちなみに、JR東日本では、土日祝と年末年始(12/29~1/3)を「休日」としています。
休日は、平日に比べてグリーン席自体が空いているので、ゆったりできて快適です。
▼「乗車距離」ごとの料金の違い
高崎線・宇都宮線グリーン車は、乗車駅から目的地までの距離によって料金に違いがあります。乗車距離50キロを境に、グリーン車の料金が210円ほど割り増しになります。
乗車区間の距離(乗車キロ)が50キロを超えると料金が割り増しになるということなので、 高崎線・宇都宮線の主な駅から料金が割増になる駅一覧表を作ることにしました。
▼高崎線の営業距離一覧表
乗車駅 | 50キロ未満 境目の駅 |
営業キロ | 51キロ超え | 営業キロ |
東京 | 鴻巣 | 50.3km | 北鴻巣 | 54.6km |
上野 | 鴻巣 | 46.7km | 北鴻巣 | 51.0km |
赤羽 | 行田 | 46.7km | 熊谷 | 51.5km |
浦和 | 籠原 | 47.1km | 深谷 | 51.9km |
大宮 | 岡部 | 50.1km | 本庄 | 55.7km |
桶川 | 神保原 | 47.9km | 新町 | 52.4km |
鴻巣 | 倉賀野 | 50.3km | 高崎 | 54.7km |
熊谷 | 高崎 | 40.3km | なし | **.*km |
乗車駅 | 50キロ未満 境目の駅 |
営業キロ | 51キロ超え | 営業キロ |
新宿 | 鴻巣 | 47.4km | 北鴻巣 | 51.7km |
池袋 | 吹上 | 49.9km | 行田 | 52.2km |
▼宇都宮線の営業距離一覧表
乗車駅 | 50キロ未満 境目の駅 |
営業キロ | 51キロ超え | 営業キロ |
東京 | 久喜 | 48.9km | 東鷲宮 | 51.6km |
上野 | 東鷲宮 | 48.0km | 北鴻巣 | 51.0km |
赤羽 | 栗橋 | 44.0km | 古河 | 51.5km |
浦和 | 間々田 | 49.1km | 小山 | 56.4km |
大宮 | 小山 | 50.3km | 小金井 | 57.8km |
蓮田 | 小金井 | 48.9km | 自治医大 | 51.5km |
久喜 | 石橋 | 46.5km | 雀宮 | 52.9km |
古河 | 宇都宮 | 44.8km | 岡本 | 51.0km |
小山 | 氏家 | 46.5km | 蒲須坂 | 51.0km |
宇都宮 | 那須塩原 | 48.3km | 栗橋 | 53.8km |
乗車駅 | 50キロ未満 境目の駅 |
営業キロ | 51キロ超え | 営業キロ |
新宿 | 東鷲宮 | 48.7km | 栗橋 | 54.3km |
池袋 | 栗橋 | 49.5km | 古河 | 57.0km |
高崎線・宇都宮線グリーン車(グリーン券)の買い方
高崎線・宇都宮線の普通・快速列車(自由席)のグリーン券には、 切符に印字された「磁気グリーン券」と、 Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)などのICカードにグリーン券情報を記録する「Suicaグリーン券」 の2種類があります。
ホームにある券売機は「Suica専用券売機」で、Suicaグリーン券のみの販売の事が多いなど、 機械によって使い勝手が違うので、利用が初めての場合は、みどりの窓口等であらかじめ購入しておくのが安心です。
高崎線・宇都宮線グリーン車は何両目?どんな車両?
高崎線・宇都宮線は、通称「湘南色」と呼ばれるオレンジ/グリーンの帯が巻かれたE233系・E231系(15両編成)で運転されていて、すべての列車に4,5号車に2階建てのグリーン車両が連結されています。
中央部が2階建てになっていて、アッパーデッキ(階上席)・ロアーデッキ(階下席)と、両端の平屋部分のノーマルデッキ(平屋席)の座席があります。ちなみに、高崎線・宇都宮線は東京側が1号車です。
高崎線・宇都宮線グリーン車(グリーン席)の乗り方
普通・快速列車(自由席)のグリーン席は、空いている座席であれば、どこに座ってもOKな反面、 座席が満席でも、乗車するだけでグリーン料金が必要です。
座席に座ったら「Suicaグリーン券」を座席上部にある読み取り部にタッチするか、 乗務員(グリーンアテンダント)さんの車内改札で「磁気グリーン券」を確認してもらいます。
「Suicaグリーン券」タッチで、座席上部のランプを赤から緑に変えておけば、車内改札はスルーされます。 「磁気グリーン券」の場合は、座席上部にある読み取り部にタッチしても何も起こりません。 乗務員(グリーンアテンダント)さんの車内改札後に、座席上部のランプが赤から緑に変わります。
、席を移動する場合は、「Suicaグリーン券」なら移動先の席で再タッチ。 、「磁気グリーン券」なら乗務員さんに直接伝えれば対応してもらえます。
高崎線・宇都宮線グリーン車のその他の豆知識
▼高崎線・宇都宮線グリーン車の回数券・定期券の併用
以前あったグリーン回数券は、全て廃止されているので、 現在は、普通列車グリーン車関連の回数券はありません。
その代わりに、事前料金やグリーン定期券等で料金を値下げしているそうです。
▼高崎線・宇都宮線グリーン車で定期券・18切符を併用
高崎線・宇都宮線のグリーン車は普通列車なので、 「定期券」や「青春18きっぷ」を乗車券として併用する事が可能です。 「定期券」や「青春18きっぷ」にグリーン券を買い足すだけで、グリーン車に乗車することができます。