埼京線「快速」「通勤快速」の停車駅をチェック！路線図で徹底解説

2025/11/22

東京都の大崎駅と埼玉県の大宮駅を結ぶ「JR埼京線」。

埼京線は、「各駅停車」「快速」「通勤快速」といった列車種別の違いに加え、川越線・りんかい線・相鉄線など他路線への直通運転も多く、初めて利用する人にとっては極めて複雑な路線である。

「快速はどこに停まるのか？」「結局どれに乗れば早いのか？」

本記事ではそんな疑問を解消するため、埼京線の仕組みと「快速」「通勤快速」の停車駅を路線図と共に整理して解説する。

埼京線の基本と直通運転の仕組み

埼京線（大崎～大宮間）の路線図と停車駅（2025年3月改正時点）

JR埼京線は、起点の大崎駅（東京都品川区）から、渋谷、新宿・池袋・赤羽・武蔵浦和などを経由して大宮駅（埼玉県さいたま市大宮区）に至る路線だ。 まずは、混乱しやすい「行き先」と「直通運転」の基本を押さえておこう。

【下り（大宮方面）】
各駅停車は「武蔵浦和行」「大宮行」が多いが、快速・通勤快速の多くはJR川越線へ直通する「川越行」として運転される。

【上り（大崎方面）】
各駅停車は「新宿行」が多い一方、快速・通勤快速の多くはTWRりんかい線へ直通する「新木場行」として設定されている。

また、りんかい線直通列車には「りんかい線」の車両（青いライン）が使用されるため、埼京線内でJR以外の車両が来ることも覚えておきたい。

埼京線「快速」「通勤快速」の停車駅（2025年3月改正時点）

埼京線には「各駅停車」「快速」「通勤快速」の3つの種別がある。 基本的な運行パターンは以下の通りだ。

最も注意すべきは、種別ごとの停車駅の違いである。

山手線並走区間（大崎～池袋）の注意点

大崎～池袋間は山手線と並走しており、この区間では山手線が各駅停車の役割を担っている。そのため、埼京線は「各駅停車」の表示であっても、この区間では事実上の快速運転（恵比寿・渋谷・新宿・池袋のみ停車）となる点は留意が必要だ。

池袋～赤羽間はすべて停車

池袋～赤羽間（板橋・十条）については、「快速」「通勤快速」を含むすべての列車が各駅に停車する。

赤羽～大宮間の停車駅

ここからが本題である。赤羽以北の区間では種別によって停車駅が異なる。

なお、直通先の「川越線内（大宮～川越）」および「りんかい線内（大崎～新木場）」は、快速・通勤快速であっても各駅に停車する。

※更新日：2025年11月

※川越線・TWRりんかい線・相鉄線方面への直通列車もあり

埼京線で快速に乗ると時間はどれくらい短縮できる？

実際に「快速」を利用した場合、どれくらいの時間短縮になるのだろうか。昼間の時間帯に大崎～大宮間を移動する場合の所要時間を比較してみよう。

このように、快速を利用すれば約6分の時間短縮が可能だ。 また、山手線と並走する「大崎～池袋」間で比較すると、山手線が約25分かかるのに対し、埼京線は約18分で到着する。

山手線並走区間では埼京線が「山手線の快速」として機能しており、約7分の短縮効果がある。

快速による「追い越し」について

埼京線の大きな特徴として、基本的に「快速の通過待ち（追い越し）」がないという点が挙げられる。 駅の構造上、各駅停車が快速に追い抜かれるケースはない。

「目の前の各駅停車を見送って、次の快速に乗る」という判断をしても、目的地への到着が遅くなるので、来た電車に乗るのが正解となる。

大宮へ急ぐなら？埼京線快速VS湘南新宿ライン

渋谷・新宿・池袋・赤羽から大宮方面へ向かう際、同じホームや隣のホームに「湘南新宿ライン」が滑り込んでくることがある。目的地が大宮駅、あるいはそれ以北（川越・宇都宮・高崎方面）である場合、所要時間は湘南新宿ラインに軍配が上がる。（ただし通勤快速は互角）

ただし、埼京線の「通勤快速」に限っては、赤羽～大宮間を「武蔵浦和」しか停まらないため、湘南新宿ラインとほぼ互角のタイムで走破する。朝夕のラッシュ時に通勤快速が来た場合は、迷わず乗って問題ない。

湘南新宿ラインは1時間に4本程度（15分間隔）の運行であるのに対し、埼京線は本数が圧倒的に多い。 ホームで湘南新宿ラインを10分以上待つくらいなら、次に来る埼京線の快速（あるいは各駅停車）に乗ってしまった方が、結果的に早く着くことも往々にしてあるので、乗り換えアプリで都度確認するのが良いだろう。

埼京線「快速」「通勤快速」と停車駅まとめ

最後に、埼京線の「快速」「通勤快速」を利用する上で押さえておくべきポイントをまとめる。目的地までの停車駅を把握し、複雑な埼京線をスムーズに乗りこなしてほしい。

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