
横浜家系ラーメン総本山「吉村家」!移転後の新店舗も変わらぬ大行列
2025/02/14
横浜家系ラーメン総本山「吉村家」さん。
2023年3月24日、長年親しまれた店舗から新たな店舗へと移転したが、移転後もその人気は全く衰えず、訪れるたびに長蛇の列ができる大人気店だ。新店舗でも約2時間待ちという驚異の行列が絶えない光景に、家系ラーメンファンの熱量を感じる。
今回は、新店舗に移転した「吉村家」さんを久しぶりに訪問し、実際に大行列に並んでその先に待つ一杯を味わってきた。その新店舗の様子や、総本山ならではのラーメンの魅力をたっぷりとご紹介したいと思う。

新店舗は、旧店舗から徒歩約2~3分ほどの場所にある。新横浜通りとの交差点「岡野交差点」を渡ってさらに少し進むと、新しい店舗が見えてくる。旧店舗から近いので、以前から通っているファンにとっても訪れやすい立地だといえる。

店頭には堂々と「待ち時間110分」との文字が、、、さすが家系ラーメンの総本山。移転後も変わらぬ人気ぶりがうかがえる。

いざ列の最後尾に並ぼうとすると、どうやら目の前の場所が最後尾ではないらしい。「最後尾は次の路地を左へ!」という案内が目に入り、指示通りに最後尾を探すことにした。
家系総本山吉村家の大行列

路地に入ると長く続く大行列が、、、
ここまで来たらもう引き返すことはできない。ここまで来たからもう並ぶしかないと心を決めて列の最後尾へ。ちなみに並び始めた時刻は【12:53】。

ラーメン屋なので回転するのかと思いきや、列はなかなか進まない。【13:40】というところですでに数名が離脱。このレベルの行列になると、事前にトイレを済ませておくのは必須と言える。

吉村家さんでは、ラーメンを人数分まとめて作るので、複数組が一斉に店内に案内されるシステムになっている。そのため、行列は進むときは一気に進むのが特徴。【14:05】には店員さんの案内する姿が見えるところまで進んできた。

ついに路地から店頭の行列に案内された。その時点で【14:34】。すでに101分が経過しているが、ここまで来るとあと少しという気持ちが高まる。

創業者である吉村実氏の信念が込められた「お客様は我が味の師なり」という言葉が掲げられている。家系総本山に来ているんだなと実感することができる。

ここで食券の購入を案内される。
途中で離脱する人もいるため、食券購入がここで行われるのは非常に合理的だ。
メニューは非常にシンプルで「ラーメン」「チャーシューメン」の2種類。量は普通・中盛・大盛から選べる。トッピングも充実しており「のり」「味玉」「野菜畑」「辛みそネギ」「キャベツ」「玉ねぎ」「生ほうれん草」など、好みに応じてカスタマイズ可能となっている。多くの人が注文する「ライス」も人気のサイドメニューだ。

食券を購入して、カラフルなプラスチック製のカードを手にしたら列に戻る。この時点で時刻は【14:53】。並び始めた12:53からちょうど2時間が経過したことになる。
ここまで来たらあとはラーメンとの対面を待つのみ。久しぶりの総本山の一杯に期待が高まる。
家系総本山吉村家「ラーメン」

席に着いたら、まずは食券をスタッフさんに手渡し、味の濃さ・脂の量・麺の固さを伝える。ここは総本山のデフォルトをいただきたい!ということで、すべて「普通」にしてみた。
そしてついにラーメンとのご対面!時刻は【15:07】。並び始めた12:53から実に134分が経過していた。ラーメン一杯のためにこれほど長時間並ぶのはそうそうない経験だが、目の前に現れた家系総本山のラーメンを見た瞬間、その苦労も報われた気がした。

今回注文したのは「ラーメン+味玉」。
手前にはチャーシューとトッピングの味玉、中央から奥にかけては、のりとほうれん草が美しく並び、まさに家系ラーメンの定番スタイル。
まずはスープを一口いただく。
醤油の印象が強く、豚骨や鶏油の旨味とともに醤油の風味がしっかりと口の中に広がる。濃厚なスープを味わうと、思わず「ライスも頼むべきだった、、、」と軽く後悔する。ライスと一緒にこのスープを楽しむとさらに満足度が高まるだろう。

続いて麺をいただく。
中太の麺は、もちもちとした食感で、濃いスープがしっかり絡む。この麺とスープの相性の良さが家系ラーメンの魅力のひとつ。2時間以上並んで味わった一口目は格別で、空腹だったこともあり、どんどん箸が進む。

ほうれん草やのりも、家系ラーメンでは定番で欠かせない存在。ほうれん草は濃厚なスープに浸していただくのが好きだ。のりもスープに浸して麺やご飯と一緒にいただくのがたまらない。

トッピングの味玉は丸ごと一玉。
半熟ではなく、しっかり火が通った黄身が特徴的だ。むしろ半熟じゃないことで濃い味のスープとの相性が良くなっているとも言える。久しぶりに味わう総本山の家系ラーメンは、やはり「特別な一杯」だった。
待ち時間は確かに長かったものの、その分、ひと口ひと口が心に染み渡るようなウマさで大満足で完食。ごちそうさまでした!の一言に気持ちを込めて店を後にした。
家系総本山吉村家「チャーシューメン」

連れの「チャーシューメン」。
吉村家さんのスモーキーな燻製チャーシューがたっぷりとのっている。こちらも大満足のメニューだ。
横浜家系ラーメン総本山「吉村家」の店舗情報

横浜家系ラーメン総本山「吉村家」さんは、2023年3月に新店舗へ移転してもその人気は全く衰えず、訪れるたびに長蛇の列ができる家系ラーメンの聖地。今回、2時間以上並んでいただいた「ラーメン+味玉」は、濃厚な豚骨醤油スープともちもちの中太麺が絡む王道の家系ラーメンだった。
新店舗になって、設備もきれいにリニューアルされたが、総本山の味と雰囲気はそのまま健在で、ほうれん草、のりやトッピングの味玉も抜群の相性。特にスープのコク深い味わいはライスと一緒に楽しむのが正解だったと改めて実感することができた。横浜を訪れた際は、ぜひ「吉村家」で家系ラーメンの原点を味わってみてほしい。