家形山登山ルート紹介!一切経山から足を延ばして訪れたい絶景スポット
2024/10/26
一切経山からさらに足を延ばせば辿り着ける絶景スポット「家形山」。家形山の山頂からは、魔女の瞳として知られる神秘的な五色沼を、多くの人が訪れる一切経山とは異なる角度から見下ろすことができる。
この記事では、家形山へのルート詳細や、山頂からの眺望をたっぷりの写真とともに紹介したいと思う。一切経山の山頂を楽しんだ後に、もう一歩進んで家形山を目指してみませんか?
家形山へは、一切経山の山頂から一度「魔女の瞳(五色沼)」の方へと下り、その後再び家形山を目指してのぼるルートになる。道中では、神秘的な魔女の瞳(五色沼)を間近に眺められるため、美しい景観を堪能できるのもこのコースの魅力だ。
一切経山山頂から魔女の瞳(五色沼)ほとり
一切経山の山頂から、さらに北側に位置する家形山を目指して進むことに。魔女の瞳(五色沼)を挟んだ先に家形山があるのが見えたので、進む方向が明確に確認できた。
登山道を下りながら、右手に魔女の瞳の青い水面がちらちらと見える。湖畔を下っているような感覚が楽しめるポイントだ。
道中に、魔女の瞳を見下ろす絶好のスポットがある。大きな岩が座るのにちょうど良く、ここで休憩して絶景を眺める登山者も多い。心地よい風に吹かれながらひと息つくにはぴったりの場所だ。
西側には西吾妻山方面へと連なる吾妻連峰の尾根がどっしりと広がっている。
吾妻連峰の「あづま」の名前は、家形山のように寄棟造りの屋根の形状に似ている山が多いことが由来だという説がある。東側の肩に位置するガレ場には家形山の山頂が見え、コースを進むごとに少しずつその姿を間近に感じるようになる。
木々の中を通ったらすぐに視界が開けた。奥に行けば魔女の瞳が一望できそうだが、足を止めずに先に進む。
再び木々に囲まれる登山道を進む。
ここは静けさが広がり、一切経山からのにぎわいが遠く感じられる。
浄土平から一切経山までの登山道と比べ、家形山に向かう登山道はずっと静かで登山者も少ない。
熊笹が生い茂るエリアは、青々とした自然を間近に感じながら進むことができる。
下の方までおりてくると、保護のため木道が整備されている箇所が現れる。足元の安心感がある。
土壌侵食を防ぐために登山道が保護されている。
一切経山と家形山の鞍部に到着。ここまでの道のりで、徐々に家形山が近づいてきたのを感じる。
魔女の瞳(五色沼)ほとりの景観
一切経山と家形山の鞍部まで下りてくると、魔女の瞳(五色沼)を間近に見ることができるポイントに到着する。
鮮やかなコバルトブルーが、目を奪うような美しさで水面を彩っている。光の加減で表情を変えるこの青は、まさに「魔女の瞳」の名にふさわしい独特の輝きを放っている。
魔女の瞳周辺の登山道はガレ場になっており、一切経山の山頂からもその地形が確認できた。今、自分がその俯瞰して見ていた場所に立っているのだと実感し、周囲の景色に対する理解が深まる。
ほとりの景色もすっかり秋色に染まり、青く澄んだ魔女の瞳と鮮やかな黄色の紅葉がコントラストを織りなしている。その美しさには思わず息を呑むほどで、まさに自然のアートだ。
振り返ると、魔女の瞳を後ろに一切経山がそびえ立っている。五色沼を囲む山々の中にあって、この地形が生み出す風景はまさにこの場所ならではの絶景だ。
一切経山の山頂をズームして見てみると、魔女の瞳を見下ろしている登山者たちの姿が小さく確認できる。あそこにいる人達に、ここまで下りて来ないと見ることのできない更なる絶景を伝えたくなる。
魔女の瞳(五色沼)から家形山山頂
魔女の瞳(五色沼)を後にし、次なる目標である家形山を目指して歩を進める。
ここから登山道はのぼり中心の道に変わっていく。ここから家形山への後半戦が始まる。
家形山の山頂をズームして見ると、山頂に到着している人の姿が小さく見える。彼らが見下ろす景色を早く自分の目でも見てみたいと思う気持ちが、足を進める力になる。
ガレ場を抜けて、再び木々に包まれた登山道へと入っていく。木々が穏やかな雰囲気を与えてくれる。
右手奥には、魔女の瞳を周回するような尾根道が見える。展望スポットとしての人気が高く、時間と体力があれば立ち寄ってみたいポイントだ。
家形山分岐に到着。ここから左手の道を進んで、家形山山頂へとのぼっていく。
分岐を越えると、急なガレ場ののぼりが始まる。ここまでの緩やかな登山道とは異なり、傾斜が増して気力も必要となる道のりだ。
家形山分岐を右に進む展望スポット方面の方が人気のようで、分岐以降は同じ方向に進む登山者の数が少なくなる。静かな道のりが続き、自然の音がより一層身近に感じられる。
木々に囲まれた箇所もあるが、登山道全体としては明るく開けており、時折景色も楽しめるルートだ。
家形山山頂までの最後のラストスパート!急な傾斜のガレ場を一気に駆け上がるような道が続く。
ようやく、待望の家形山山頂が見えてきた。
家形山山頂のみどころ
家形山の山頂に到着!
山頂には登山者たちが積み重ねた石のケルンがあり、登頂の証として達成感を味わう演出をしてくれる。
一切経山からここまでの所要時間はおおよそ45分。途中、魔女の瞳の美しい景色に足を止めたこともあったので、ペースを上げればもう少し早く着くこともできそうだ。
家形山からは、一切経山を背景に魔女の瞳(五色沼)を眼下に見下ろすことができる。少し違う角度からの眺望には、背後にそびえる一切経山がダイナミックな迫力を添えてくれる。
一切経山の山頂をズームして見ると、そこから魔女の瞳を見下ろしている登山者たちの姿が小さく確認できる。つい先ほどまで自分もそこにいたことを思い出すと、ここに辿り着いた達成感が増す。
山頂は一切経山ほど広くはないものの、食事を楽しむには十分なスペースがある。腰かけるのにちょうど良いサイズの岩も点在しているので、ゆっくりと一息つくことができるだろう。
眼下には、福島盆地が広がっており、一切経山から見た景色よりも福島市街との距離が近くに感じられる。
家形山山頂のスペースは決して広大ではないが、食事や休憩にはちょうど良いサイズ。疲れた体を岩に預けて一休みするにはうってつけだ。
家形山山頂から一切経山
家形山山頂からの絶景を心ゆくまで堪能した後、名残惜しさを胸に一切経山へと戻るため下山を開始する。帰り道には、魔女の瞳を中心とした絶景が眼下に広がり下山時も景色を楽しませてくれる。
家形山分岐で別れたもう一つのコースの先にある展望スポットが遠くに見える。次回訪れる際にはあちらの展望ルートに行ってみよう。
家形山と一切経山の鞍部まで下りてきた。魔女の瞳(五色沼)を間近に見ることができるポイントも帰り道ではバックに一切経山がそびえるので迫力が増す。
ここは魔女の瞳の西側に位置しているため、順光になる午後の方がコバルトブルーの湖面を鮮やかに見ることができる。
鞍部のガレ場を抜けると、一切経山へののぼり返しが始まる。
戻りの道もガレ場が中心で、傾斜も急で足元に気をつけながら進む必要があるが、ゆっくりのぼることで景色を楽しむ時間が増える。
魔女の瞳を見下ろす絶好のスポットで再び休憩。往路でも足を止めた場所だが、家形山山頂までの道のりを歩いてきたことを思い返しながら、改めて絶景を味わうひとときとなった。
このポイントは一切経山の山頂が見える位置にあるが、辺りは静かで落ち着ける場所。せっかく来たので一休みして景色を楽しんでいくのがオススメだ。
再び一切経山の山頂に到着。
こちらは多くの登山者で賑わい活気がある。
今回は、一切経山の山頂までのぼってきたあとに、家形山まで足を延ばす登山道を楽しんできた。家形山方面へのルートは魔女の瞳(五色沼)や周辺の山並みの景色がさらに楽しめるコースなので、体力に自信のある人にはぜひチャレンジしてほしい。
一切経山にのぼってくる「一切経山登山」と、山頂から駱駝山を経由して下山する「駱駝山登山(作成中)」の記事も併せて、ぜひ参考にご覧いただけたらと思う。