新幹線「往復割引」9つの基本ルールと割引例!かえりの有効期間は?
2019/05/27
新幹線に乗るうえで1番有名な割引と言えば「往復割引」。
片道の営業キロが601キロ以上であるなど、往復割引を適用するにはいくつかの基本ルールがあります。
往復分(かえり分)は出発日からどのくらいの期間使えるの?どのくらい安くなるの?などなど往復割引には疑問がいっぱい!という事で、新幹線の往復割引の基本ルールや割引例についてまとめました。
新幹線「往復割引」の基本ルール
【基本1】往復分をまとめて購入する
まず、基本中の基本となりますが、「往復割引」は、「ゆき」「かえり」の往復分の乗車券をまとめて購入することが必須となります。
【基本2】割引額は乗車券の1割
列車の乗車券を購入する際に、往復分の乗車券をまとめて購入すれば、「ゆき」「かえり」の運賃がそれぞれ1割引になります。
【基本3】割引の適用は乗車券のみ
「往復割引」の割引が適用されるのは乗車券の金額のみとなります。新幹線の特急料金や指定席料金は割引の対象にはなりません。
- 【割引適用 ○】
- 乗車券
- 【割引適用外 ×】
- 特急料金
- 指定席料金
- グリーン料金
【基本4】片道「601キロ」から適用
片道の営業キロが「601キロ」以上であることが往復割引の適用条件となります。
東京から東海道・山陽新幹線の場合は「西明石」以西、東北新幹線の場合は「二戸」以北、秋田新幹線の場合は「大曲」以北が601キロ以上となります。
【基本5】対象は同一区間のみ
「ゆき」「かえり」がまったくの同一区間である必要があります。
例えば、「ゆき」が東京→広島なら、「かえり」も広島→東京でなければ往復割引の対象になりません。
【OK ○】
広島←←←←←←←←←←←東京
広島→→→→→→→→→→→東京
【NG ×】
広島←←←←←←←←←←←東京
岡山→→→→→→→→→東京
【基本6】有効期間は距離によって異なる
601キロ以上の長距離を往復するのに「ゆき」「かえり」が同じ日とは限らないということで、往復割引乗車券には有効期間が設けられています。
往復割引乗車券の有効期間は距離によって異なります。往復割引の適用条件である「601キロ」の場合は10日間の有効期間が設けられています。
以降は200キロごとに2日間ずつ有効期間が加算されるしくみになっています。
- 【距離ごとの有効期間】
- 601キロ~800キロ:10日間
- 801キロ~1,000キロ:12日間
- 1,001キロ~1,200キロ:14日間
- 1,201キロ~1,400キロ:16日間
- 1,401キロ~1,600キロ:18日間
- 1,601キロ~1,800キロ:20日間
【基本7】学割との併用が可能
往復割引は、学割との併用が可能です。
往復割引に学割を併用すると約3割の割引になります。
(往復割引の1割引後の料金に学割の2割引が適用されるので実際は2.8割引)
学割は子供運賃とは違い、学生証(学校学生生徒旅客運賃割引証)が無ければ割引の適用はできません。 学校で学生証をもらって記入し、ハンコをついてもらったものをみどりの窓口等で乗車券を購入する時に提出する必要があります。
【基本8】一年中いつでも購入可能
往復割引は期間限定のサービスではないので、休日や繁忙期なども含めて一年中いつでも往復割引を適用して乗車券を購入する事ができます。
【基本9】途中下車も可能
片道の営業キロが100キロまでの乗車券は、後戻りしない限り何回でも途中下車することができます。往復割引乗車券も有効期間内であれば何回でも途中下車することができます。
しかし、「東京都区内→広島市内」などの特定の都区市内を発着する乗車券の場合は、それぞれ同じエリア内での途中下車はできないので注意が必要です。
東海道・山陽新幹線「往復割引」の割引例
東京駅から
東京駅(東京都区内)から乗車する場合は、往復割引の対象は西明石駅(612.3km)以西からとなります。
東京から (営業キロ) |
往復乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
岡山 (732.9km) |
20,960円 18,860円 (2,100円引) |
13,720円 13,720円 (割引なし) |
34,680円 32,580円 (2,100円引) |
広島 (894.2km) |
23,320円 20,980円 (2,340円引) |
14,840円 14,840円 (割引なし) |
38,160円 35,820円 (2,340円引) |
博多 (1174.9km) |
27,640円 24,870円 (2,770円引) |
18,260円 18,260円 (割引なし) |
45,900円 43,130円 (2,770円引) |
※2019年05月現在
名古屋駅から
名古屋駅(名古屋市内)から乗車する場合は、往復割引の対象は徳山駅(616.7km)以西からとなります。
名古屋から (営業キロ) |
往復乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
新山口 (661.0km) |
19,660円 17,690円 (1,970円引) |
12,660円 12,660円 (割引なし) |
32,320円 30,350円 (1,970円引) |
博多 (808.9km) |
22,240円 20,010円 (2,230円引) |
14,840円 14,840円 (割引なし) |
37,080円 34,850円 (2,230円引) |
※2019年05月現在
山陽・九州新幹線「往復割引」の割引例
新大阪駅から
新大阪駅(大阪市内)から乗車する場合は、往復割引の対象は博多駅(622.3km)以降からとなります。
東京から (営業キロ) |
往復乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
博多 (622.3km) |
19,220円 17,290円 (1,930円引) |
11,400円 11,400円 (割引なし) |
30,620円 28,690円 (1,930円引) |
熊本 (740.7km) |
21,340円 19,200円 (2,140円引) |
16,360円 16,360円 (割引なし) |
37,700円 35,560円 (2,140円引) |
鹿児島中央 (911.2km) |
24,180円 21,760円 (2,420円引) |
20,240円 20,240円 (割引なし) |
44,420円 42,000円 (2,420円引) |
※2019年05月現在
東北・北海道新幹線「往復割引」の割引例
東京駅から
東京駅(東京都区内)から乗車する場合は、往復割引の対象は二戸駅(612.3km)以北からとなります。
東京から (営業キロ) |
往復乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
八戸 (631.9km) |
19,220円 17,290円 (1,930円引) |
13,360円 13,360円 (割引なし) |
32,580円 30,650円 (1,930円引) |
新青森 (713.7km) |
20,300円 18,270円 (2,030円引) |
14,400円 14,400円 (割引なし) |
34,700円 32,670円 (2,030円引) |
新函館北斗 (862.5km) |
23,120円 20,800円 (2,320円引) |
22,260円 22,260円 (割引なし) |
45,380円 43,060円 (2,320円引) |
※2019年05月現在
秋田新幹線「往復割引」の割引例
東京駅から
東京駅(東京都区内)から乗車する場合は、往復割引の対象は大曲駅(610.9km)以北からとなります。
東京から (営業キロ) |
往復乗車券 | 指定席特急券 | 合計 |
秋田 (662.6km) |
19,660円 17,690円 (1,970円引) |
15,940円 15,940円 (割引なし) |
35,600円 33,630円 (1,970円引) |
※2019年05月現在
新幹線「往復割引」のまとめ
新幹線「往復割引」について、いろいろ調査した中で特記しておくべき事を最後にまとめておきます。
- ・往復分をまとめて購入する
- ・割引額は乗車券の1割
- ・割引の適用は乗車券のみ
- ・片道「601キロ」から適用
- ・対象は同一区間のみ
- ・有効期間は距離によって異なる
- ・学割との併用が可能
- ・一年中いつでも購入可能
- ・途中下車も可能