東海道新幹線N700系「のぞみ」のコンセント!全席充電できるのは?
2024/04/21
日本の大動脈を疾走する東海道新幹線「のぞみ」。長距離の移動が伴えば、スマートフォンやタブレット、携帯電話、ノートPCなどの様々なモバイル端末のバッテリー残量が心配になる。
特に「のぞみ」の主力車両であるN700AやN700Sは、外観は似ているのに系列によってコンセントの位置が異なるので、事前に各系列のコンセントの位置を把握したうえで指定席を予約するのがオススメだ。
街画コムの取材や出張、旅行、帰省など、年間数十回新幹線に乗車する経験をもとに、東海道新幹線のぞみ(N700系)のコンセント(電源)についてまとめることにした。
【N700S】東海道新幹線「のぞみ」のコンセント
まずは、東海道新幹線「のぞみ」の最新の車両「N700S」のコンセント(電源)から紹介していきたいと思う。
【N700S】普通車(自由席・指定席)
東海道新幹線「のぞみ」の車両のコンセントと言えば窓側(A・E席)の座席足元となるが、最新の車両N700Sからコンセントの設置位置が窓側座席の足元ではなくなった。
N700Sから肘掛けの先端にコンセントの位置が変更された。肘掛けは可動式なので、上にあげればコンセントの穴の位置を確認することもできる。
これで窓側の席でなくても全席で電源が確保できるようになったので、N700Sならどの座席に座ってもスマートフォンを充電しながら快適に過ごすことができるようになった。
これまでのN700、N700Aの新幹線の車両の最前列の座席では、窓側足元ではなく正面の妻壁にコンセントが設置されていたが、N700Sからはコンセントの位置が肘掛けの先端に変更されたので、正面の妻壁にあったコンセントも廃止されている。
【N700S】グリーン車
続いて、東海道新幹線のぞみ「N700S」グリーン車のコンセント(電源)について紹介したいと思う。
N700Sグリーン車のコンセントは座席中央の肘掛け前方に付いている。これまでの車両と同じ場所になるが、N700Sのコンセントは若干内側を向いているのでプラグを差込口に挿しやすくなった。
これまでのグリーン車両と同様に肘掛け前方上部がテーブルになっているので、スマートフォンに充電コードを繋いだまま置いておくことができる。
【N700A:ラージA】東海道新幹線「のぞみ」のコンセント
東海道新幹線のぞみ「N700A」には主に2つの系統があって、車体にでっかくAのロゴマークが描かれている通称「ラージA」と、小さくAのロゴマークが描かれている通称「スモールA」とそれぞれ呼ばれている。ここでは「N700A:ラージA」のコンセント(電源)について紹介したいと思う。
【N700A:ラージA】普通車(自由席・指定席)
「N700A:ラージA」の普通車(指定席・自由席)では、窓側(A・E席)の足元・最前列と最後列座席の妻壁にコンセントが設置されている。
窓側のコンセントは座席足元に設置されている。
電源ランプが点灯しているので比較的目に入りやすい。
コンセントがない新幹線もあったので贅沢は言えないが、かなり低い位置にあるので正直使いやすいとは言えない。
【N700A:ラージA】グリーン車
「N700A:ラージA」グリーン車のコンセントは、普通車のコンセントの位置とは異なる。座席正面にあるテーブルに「パソコン・携帯電話用コンセントは肘掛にあります」とご丁寧に記載されていた。
座席中央の肘掛け前方にコンセントが2つ確認できた。グリーン車には、左右の席用にひとつずつコンセントが設置されていた。
グリーン車には全ての席にコンセントが付いているので、充電器を忘れずに持っていけば確実にスマートフォンを充電することができる。
【N700A:スモールA】東海道新幹線「のぞみ」のコンセント
続いて、車体に小さくAのロゴマークが描かれている通称「N700A:スモールA」のコンセント(電源)について紹介したいと思う。
【N700A:スモールA】普通車(自由席・指定席)
「N700A:スモールA」の普通車(指定席・自由席)のコンセント設置箇所は、窓側(A・E席)の足元・最前列と最後列座席の妻壁。
窓側のコンセントは座席足元に設置されている。
「AC100V、2A(アンペア)、60Hz」と記載がある。イラストにもあるとおり携帯電話やノートPCの充電なら問題なく利用できそうだ。
100cmくらいの充電ケーブルであれば、座席足元のコンセントに繋いで背面テーブルにスマートフォンを置いた状態で充電することができた。
シートを回転させてボックス席にした場合、片方のコンセントがシート背面になってしまう。シート背面になってしまったコンセントも使えなくはないが、背面にまわり込まないと利用できないのでかなり使い勝手は悪くなる。
最前列の座席は、窓側足元ではなく正面の妻壁にコンセントが設置されている。
正面の妻壁にはA,B,C席には3つ、D,E席には2つ、座席と同じ数のコンセントが設置されているので、最前列では全席でコンセントを利用することができる。
最前列の座席ならコンセントをわざわざ探さなくても見つけることができるだろう。
座席正面のテーブル脇にコンセントの差込口があるので、充電ケーブルを繋いだままスマートフォンをテーブルに置くことができる。100cmくらいの充電ケーブルであればリクライニングシートを多少倒しても充電ケーブルを繋いだままスマートフォンを操作ことができるだろう。
【N700A:スモールA】グリーン車
「N700A:スモールA」のグリーン車には、窓側の座席足元にコンセントが見当たらない。
座席中央にある肘掛けの前方にコンセントが2つ設置されている。グリーン車には座席と同じ数のコンセントが設置されているので、全席でコンセントを利用することができる。肘掛けの側面には、コンセントが使用できる合図として緑色のランプが点灯している。
東海道新幹線のぞみ(N700系)のコンセントまとめ
今回は、東海道新幹線「のぞみ」として使用されるN700系車両「N700S」「N700A:ラージA」「N700A:スモールA」のコンセントについてまとめてみた。東海道新幹線「のぞみ」の車両は外観の見た目が似ていることもあり、マニアでなければそんなに何系の車両かなんて気にすることもないだろうと思う。今回まとめた内容を見ることで、N700系の車両の違いを認識したうえでコンセントがある席に座って快適な新幹線での移動をしていただければ幸いだ。