新幹線の途中下車ルール!日付またぎもできるか実行してみた
2020/10/18
新幹線の切符を買うのに、途中の駅で途中下車できたらいいのになと思ったことはありませんか?
実は長距離乗車券では、いくつかのルールを満たしていれば途中下車が認められています。 新幹線でも適用可能という事なので、実際に博多駅から東京に戻るのに、新大阪駅、名古屋駅で途中下車して利用してみました。
【基本】乗車券と特急券・グリーン券は分けて発行する
片道の営業キロが101km以上などの一定の条件を満たした乗車券は途中下車が認められています。
しかし、特急券やグリーン券は途中下車が認められていない為、特急券やグリーン券は途中下車する区間ごとに購入します。
例えば、「博多」~「東京」間を移動する途中に「新大阪」「名古屋」で途中下車する場合は、全区間の乗車券「博多~東京」と、乗車ごとの特急券「博多~新大阪」、「新大阪~名古屋」、「名古屋~東京」を分けて購入します。
【基本】日付をまたいだ途中下車も可能
乗車券の記述をよく見ると「有効日数」が書かれています。
片道の営業キロが101km以上で大都市近郊区間内を超える乗車券には2日~の有効期間が設けてあって、この「有効日数」内であれば、日付をまたいだ途中下車も可能になります。
今回は、2/12に「博多~新大阪」、2/13に「新大阪~名古屋」、2/14に「名古屋~品川」という感じで日付をまたいで新幹線に乗車します。
新幹線特急券「博多~新大阪」
新幹線特急券「新大阪~名古屋」
新幹線特急券「名古屋~品川」
【調査】実際に新幹線で途中下車してみる
博多~新大阪
改札を通る時は、「乗車券」と乗車する区間の「新幹線特急券」を使います。
博多駅では、「博多~東京」の乗車券と「博多~新大阪」の特急券を改札に通します。改札を通すと、乗車券に「博多 入場」の文字が印字されました。
新大阪駅に到着して改札を出ると、乗車券に「新大阪 途中下車」の文字が印字されました。この日(2/12)は、新大阪で途中下車して大阪市内のホテルに宿泊しました。
新大阪~名古屋
日付をまたいだ翌日(2/13)は、大阪から名古屋へ移動します。
新大阪駅では、「博多~東京」の乗車券と「新大阪~名古屋」の特急券を改札に通します。改札を通すと、乗車券に「新大阪 入場」の文字が印字されました。
名古屋駅に到着して改札を出ると、乗車券に「名古屋 途中下車」の文字が印字されました。この日(2/13)は、名古屋で途中下車して名古屋市内のホテルに宿泊しました。
名古屋~品川
日付をまたいだ翌日(2/14)は、名古屋から東京へ移動します。名古屋駅の「みどりの窓口」で「名古屋~品川」の指定席特急券の時刻を変更してみました。
指定席特急券は、使用開始前であれば日時の変更が可能であることが確認できました。乗車する新幹線が発車時刻前である事が前提なので、新幹線が発車してしまったあとは当然変更できません。
品川駅に到着して新幹線の改札を出たあとも、乗車券は在来線の改札を出るまで東京都区内で有効です。
【基本】特急券のみを途中下車ごとに購入する方が安い
もちろん、途中下車ごとにその都度、乗車券と特急券を購入するよりも、途中下車ごとに特急券のみを購入する方が安くなります。
【通常料金(通常期)】
- ▼博多~東京
- 乗車券:14,080円
- 指定席特急券:9,310円
- 博多~東京の合計:23,390円
【途中下車ごとに特急券購入】
- ▼博多~東京
- 乗車券:14,080円
- ▼博多~新大阪
- 指定席特急券:5,810円
- ▼新大阪~名古屋
- 指定席特急券:3,270円
- ▼名古屋~東京
- 指定席特急券:4,920円
- 博多~東京の合計:28,080円
【途中下車ごとに都度購入】
- ▼博多~新大阪
- 乗車券:9,790円
- 指定席特急券:5,810円
- 合計:15,600円
- ▼新大阪~名古屋
- 乗車券:3,410円
- 指定席特急券:3,270円
- 合計:6,680円
- ▼名古屋~東京
- 乗車券:6,380円
- 指定席特急券:4,920円
- 合計:11,300円
- 博多~東京の合計:33,580円
新幹線「途中下車」のまとめ
新幹線「途中下車」について、いろいろ調査した中で特記しておくべき事を最後にまとめておきます。
- ・乗車券と特急券/グリーン券は分けて発行する
- ・片道の営業キロが101km以上かつ大都市近郊区間内を超える乗車券には2日~の有効期間が設けてある
- ・指定席特急券は使用開始前であれば日時の変更も可能
- ・特急券のみを途中下車ごとに購入する方が安い