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弘前城石垣工事中の今だけ!本丸中央に移動した天守×岩木山の絶景

弘前城石垣工事中の今だけ!本丸中央に移動した天守×岩木山の絶景

2023/05/30

津軽地方の中心都市である弘前のランドマークとして、数世紀にわたって人々の心を捉えてきた「弘前城」と「岩木山」。弘前城では石垣工事が行われており、一時的に守閣が本丸中央に移動している。

この今だけの特別な期間だけ、弘前城天守と岩木山の景色を一緒に楽しむことができるのをご存じだろうか?風格ある弘前城の姿と、その背後にそびえ立つ壮大な岩木山の風景はまさに絶景!

この貴重な機会を見逃さないように弘前を訪れていただきたい!ということで、今回は、弘前城天守×岩木山の絶景と見どころを紹介したいと思う。

弘前城本丸の石垣に「はらみ出し」という石垣が外側に膨らむ現象や、天守の傾きがみられたことから、石垣にのっている天守を解体しないで本丸の中央へ移動する曳屋工事が行われえることになった。

2015年5月の「弘前さくらまつり」を終えてから曳屋工事に着手、2015年10月には天守を仮天守台へ据え置く「着座」が行われた。2017年から石垣の解体工事を開始され、2023年5月も大規模な石垣工事が行われていた。

天守閣がある弘前城本丸は有料区域となっているので、入園料を支払って本丸を見学する。本丸に入ると、さっそく本丸の内側へ曳屋された天守閣が見えてくる。

曳屋された本丸中央の天守閣

曳屋工事の為、天守が本丸中央に移動している。1897年(明治30年)にも曳屋による工事が行われており、100年に一度の工事と言われていることから、今回見逃すと、もう本丸中央にある天守を見ることはできないと思われる。

天守曳屋工事に伴って、本丸に展望デッキが設置されている。この展望デッキが設置されているのは天守が元の位置に戻るまでの限られた期間だけ

展望デッキからは風格ある弘前城の姿と、その背後にそびえ立つ壮大な岩木山の絶景を写真に収めることができる。弘前さくらまつり期間中であれば、お城と岩木山に加えて桜のコラボレーションを楽しむことができる。

本丸中央に天守があるので、弘前城天守を360度あらゆる方向から間近で見ることができる。

築城当時、天守を立派に造ると幕府から咎めを受ける恐れがあったことから、お堀側となる東面と南面には、1層目と2層目に切妻窓の装飾があるが、本丸側となる北面と西面は、連子窓のみと簡素な造りになっている。本来のお堀側から見られるデザインと本丸側から見られるデザインを同時に見ることができるのも見どころのひとつだ。

本丸中央に移動した天守の内部を見学

弘前城天守正面

本丸中央に天守が移動しているが、内部見学することは可能となっている。ただ、展望デッキから見るとお城の入口が裏側になるので、見落とさないようにしたい。

弘前城内入口

早速、弘前城天守の内部に入ってみたいと思う。天守は仮天守台にのっているので、階段を上がって場内に入る。

弘前城天守1F

弘前城天守1Fには弘前城関連の商品が並ぶ売店がある。こちらは天守内を見学したあとにも寄れる場所にあるので安心だ。

弘前城天守2F

「弘前城一口城主」芳名板

天守2Fにあがると「弘前城一口城主」の芳名板が設置されている。10万円以上寄附した人は、芳名板上部に名前や名称が大きく掲載される。

弘前城2F

城内はそんなに広くない。
曳屋作業もあってか内部は鉄筋で補強されていた。

弘前城2Fの駕籠

弘前城2Fには駕籠が展示されていた。駕籠の上部には「杏葉牡丹紋」。男乗物と書いてある。

弘前城天守3F

弘前城3F

3Fにあがる。
3Fは弘前城天守最上階となる。

弘前城3F窓から岩木山

窓から外を見てみると、正面に岩木山を望むことができる。

弘前城本丸の模型

弘前城本丸の模型が展示されている。
天守の本来の位置や本丸御殿のイメージを見ることができる。

弘前城3F窓から展望デッキと工事中の天守台

南東側を見下ろすと、展望デッキや工事中の天守台が見える。こちらも今だけの景色だ。

本丸のその他見どころ

弘前城天守台石垣の「隅石」

いかすみ石

本丸では、弘前城天守台石垣の「隅石(すみいし)」を見ることができた。 「隅石」とは石垣の角に使われる切石のことで、イカの形をした「いかすみ石」の愛称がついた隅石が展示されていた。

刻字隅石

もうひとつが「刻字隅石」。
隅石には「弘前市長 長尾義連」の文字を見ることができる。100年前の石垣修理の際に記念として刻字されたと言われている。

本丸未申櫓跡

本丸未申櫓跡

本丸の西南角には「本丸未申櫓跡」がある。当初、五層天守が立っていたが、落雷によって焼失してしまい、こちらには後に改変された二重隅櫓が建っていた場所。

五層の天守から見た景色

本丸未申櫓跡にある案内板では、地上約20mから見た時の「五層の天守から見た景色」を見ることができる。

ウラジロモミ

弘前城内の御神木「ウラジロモミ」

樹齢200年を超える「ウラジロモミ」。弘前城内の御神木とされていたそうだ。陸奥弘前藩九代目藩主「津軽寧親(つがるやすちか)」が参勤交代の帰りに日光を参拝した時に持ち帰った記念樹と考えられている。

本丸戌亥櫓跡

本丸戌亥櫓跡

本丸戌亥櫓跡には四阿(あずまや)が建っている。このあたりは視界が開けていて、西側に岩木山を望むことができる。

石製の井戸枠

本丸井戸に使われていた石製の井戸枠。
現在は、本丸石垣工事に伴ってこの場所に移設されている。

石垣普請番屋

石垣普請番屋

本丸東面の石垣付近には「石垣普請番屋」と書かれた建物。

石垣普請番屋から石垣修理現場

石垣普請番屋の中からは石垣修理現場を見学することができる。 2021年6月より石垣の積直し工事が始まり、2024年度に石垣の積直しを終える予定で工事が進んでいる。

石垣普請番屋内

石垣普請番屋には、石垣修理事業についてや石垣の構造模型などが展示されていた。

本丸中央に移動した天守×岩木山の絶景まとめ

本丸中央に移動した天守×岩木山の絶景まとめ

今回は弘前城の石垣工事に伴って、100年に一度の曳屋工事で本丸中央に移動した弘前城天守を見学してきた。やはり見どころとしてのメインは本丸中央に移動した天守で、展望デッキからみる天守×岩木山は絶景だった。

さらに、移動中限定の天守からの眺めや、石垣工事で解体中だから見れる「隅石」、今だけ移設されている「石製井戸枠」、そして「石垣普請番所」などの今しか見ることのできない貴重なあれこれがたくさんあった。

石垣工事は、2028年度の完工を目指しており、2025年度には天守が元の位置に曳戻しされるとのことなので、残された時間はあまりない。ぜひ、天守が曳戻しされる前に本丸中央に移動した弘前城天守を見学しに行って、今しか見ることのできない貴重なあれこれを見ていただきたいと思う。

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