
十三湖でしじみラーメン!「はくちょう亭奈良屋」でいただく一杯の記録
2025/07/05
青森県の津軽半島西岸にある十三湖は、大和しじみの産地として知られている。そんな十三湖周辺のご当地グルメといえば「しじみラーメン」。観光シーズンには、元祖で知られる人気店に多くの人が訪れるが、今回はあえて少し落ち着いた雰囲気の「はくちょう亭奈良屋」さんを訪ねてみた。
静かな湖畔でいただく一杯は、旅行中の小休止にぴったり。しじみラーメン目当てで十三湖を訪れる方にとって、選択肢のひとつとして参考になれば幸いだ。
十三湖「はくちょう亭奈良屋」のメニュー

「はくちょう亭奈良屋」では、以前「しじみ亭」で提供していたしじみ料理をはくちょう亭奈良屋で合わせて提供するようになったため、メニューには、しじみ料理とメバル料理が載っている。

一番人気の「しじみらーめん」をはじめ、しじみ釜めしやしじみチャウダーなどのしじみ料理を堪能できる「しじみ三昧」、十三湖しじみをとにかく味わい尽くせる「しじみづくし」などのしじみを中心としたメニューが並ぶ。

しじみ料理だけでなく、地元で水揚げされたメバルを使った定食や、イカ刺し定食、その他、ラーメンなどの定番メニューもある。
- ▼十三湖「はくちょう亭奈良屋」の主なメニュー
- ・しじみらーめん:950円(税込)
- ・しじみ定食:1,200円(税込)
- ・しじみ三昧:1,680円(税込)
- ・しじみづくし:2,480円(税込)
- ・中泊メバルの刺身と煮付け膳:2,400円(税込)
はくちょう亭奈良屋「しじみらーめん」
しじみらーめん(大盛)

今回注文したのは、一番人気と書かれていた「しじみらーめん」を大盛に。メニューに「しじみ三昧」や「しじみづくし」は提供に時間がかかる旨の案内があったが、しじみらーめんも例外ではなかったようで、提供までに20分以上待つことに。その分、運ばれてきた瞬間の「ついに来た!」という気分は高まる。

ラーメンの見た目はとてもシンプル。
具材はしじみを中心に、ワカメ、メンマ、ネギといった定番の組み合わせで、下には縮れ麺が控えている。派手さはないものの、素朴で落ち着いた一杯という印象だ。

しじみは、一般的な味噌汁に入っているサイズよりもやや大きめで、見た目にも若干存在感がある。

スープは透き通った塩味ベース。あっさりとした口当たりで、優しい味わいだ。想像していた「しじみ感」は思っていたほど強くは感じられなかったが、これはこれでバランスが取れているのかもしれない。

麺に塩味のスープをからませていただく。あっさり系の海鮮塩ラーメンとしては十分に楽しめる仕上がりだ。

しじみの身はひとつひとつしっかりしていて、すべて美味しくいただいた。ラーメンを食べながら、十三湖の特産を味わっているという実感をじんわりと感じられる一杯だった。
しじみらーめん

連れは「しじみらーめん」の普通盛りを注文。こちらも、シンプルな塩味のスープにしじみがふんだんに使われている。

スープが透き通っているおかげで、たっぷりのしじみの存在感が伝わる。

筆者が頼んだ「しじみらーめん(大盛)」と並べてみると、麺の量に明確な違いがある。普通盛りでも十分に満足出来る量があるが、ボリューム重視の方には大盛がちょうど良いだろう。
はくちょう亭奈良屋「しじみ定食」

連れの「しじみ定食」。
しじみ定食には、ごはん、ミニしじみらーめん、ホタテの貝焼き味噌、生卵、お漬物がセットになった定食で、ごはんの大盛りが無料となっている。

セットのミニしじみらーめんは、+330円で通常サイズに変更することも可能。今回はそのままミニサイズでいただいた。

ホタテの貝焼き味噌が目を引く。
青森名物のひとつで、大きなホタテの貝殻をそのまま器にして、固形燃料で火にかけながら温めていただく。味噌の香ばしさが立ち上り、食欲をそそる一品だ。

煮立ってきたところで、仕上げに生卵を投入。半熟になったところでいただくのがオススメ。シンプルながら郷土色が感じられ、印象に残る内容だった。
十三湖「はくちょう亭奈良屋」の店舗情報

今回は、十三湖の名物「しじみラーメン」を味わいに、「はくちょう亭奈良屋」さんを訪問してきた。正直なところ、元祖とされる有名店の混雑を避けての訪問だったが、しじみを中心とした地域色を感じられるメニューを楽しむことができた。
観光の途中で気軽に立ち寄りたい人に、十三湖エリアを訪れた際の候補のひとつとして、記録に残しておきたい一軒だったと言える。