
青森・鰺ヶ沢「水天閣」!割烹クオリティの名物ヒラメの漬け丼が絶品
2025/07/06
青森県鰺ヶ沢町で近年注目を集めているご当地グルメ「ヒラメの漬け丼」。町内には提供店が10軒以上あり、今では「鰺ヶ沢といえばヒラメ漬け丼」というイメージが定着しつつある。
今回は、その中でもヒラメ漬け丼美味しいと評判の「割烹 水天閣(すいてんかく)」さんを訪問。割烹ならではの丁寧な仕立てと上質な味わいに、鰺ヶ沢まで足を運んだ甲斐があったと感じられる内容だった。
この記事では、水天閣さんの「ヒラメの漬け丼」を写真付きで紹介したいと思う。鰺ヶ沢でヒラメ漬け丼をどこで食べようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてほしい。

今回訪れた「割烹 水天閣」さんは、鰺ヶ沢港のすぐそばという絶好のロケーションにある。店の目の前には鰺ヶ沢港が広がり、その向こうには津軽富士とも呼ばれる名峰・岩木山が悠然とそびえ立つ。

海と山、両方の景色が楽しめる贅沢な立地に、自然と期待が高まる。早速、お店の中へ入って、名物のヒラメ漬け丼を味わってみることにした。
鰺ヶ沢「割烹 水天閣」のメニュー

「割烹 水天閣」さんの料理は、あくまで本格的な和食をベースとした割烹料理が主役。地元で採れる魚介を中心に、季節の食材を丁寧に調理した品々が並んでいる。そんな中に、鰺ヶ沢町が町おこしの一環として推進している「ヒラメの漬け丼」も、ひとつの料理として自然にラインナップされていた。
いかにも「観光客向け」に作られたメニューという印象ではなく、地域の魅力を本気で伝えようとしている料理人の真摯な姿勢が感じられる。「町おこしに便乗している」のではなく、「割烹としての技術と誇りをもって町おこしに貢献している」、そんな立ち位置がメニューからも読み取れるのが印象的だった。
- ▼鰺ヶ沢「割烹 水天閣」の主なメニュー
- ・海鮮丼:1,980円(税込)
- ・平目の漬け丼:1,100円(税込)
- ・和定食(上):1,950円(税込)
- ・和定食:1,320円(税込)
割烹水天閣「ヒラメの漬け丼」

オーダーしてからおよそ15分ほど。期待とともに運ばれてきたのが、今回のお目当て「ヒラメの漬け丼」。メインのヒラメの漬け丼に加え、お味噌汁とお漬物が付いてくるシンプルな構成。

目の前に置かれた漬け丼は、大きな器の中にご飯が盛られている。ご飯の上には惜しげもなくヒラメの漬けが敷き詰められており、見事にヒラメで覆われている。

ヒラメの漬けには大葉が敷かれ、その上には大ぶりのヒラメのエンガワとその横にわさびが添えられている。割烹らしい丁寧な仕立てだ。

まずは漬けにされたヒラメから一口。
甘めの醤油ダレが口の中にふわっと広がり、噛むごとにぷりぷりとした弾力のある食感が楽しめる。しっかりと漬かっていながらも、ヒラメ本来の上品な旨味が損なわれることなく、最後に上品な旨味が残る後味もよい。

続いて、上にのっていたヒラメのエンガワを口に運ぶ。口の中にじんわりと広がる脂の旨味は、まさにヒラメのトロ。旨味が凝縮されており、ふつうの刺身とは一線を画す味わいだ。

ヒラメというと薄造りの繊細な刺身を思い浮かべるが、この水天閣さんの漬け丼ではやや厚めに切られたヒラメの身が、甘辛いタレと絶妙にマッチしている。
ご飯との相性も抜群で、箸を持つ手が自然と止まらなくなる。「これは旨い」と何度も思わず口に出してしまうほどの完成度で、まさに鰺ヶ沢に来た甲斐があったと思わせてくれる一杯だった。
青森の豊かな海の恵みと、割烹ならではの丁寧な仕事が生んだ極上のヒラメの漬け丼。ご当地グルメとしての魅力を超えて、一度は味わってほしい逸品だ。
鰺ヶ沢「割烹 水天閣」の店舗情報

青森・鰺ヶ沢町が誇るご当地グルメ「ヒラメの漬け丼」。そのなかでも「割烹 水天閣」さんの一杯は、まさに別格の美味しさだった。厚切りのヒラメに甘めのタレが絶妙に絡んだ漬け丼は、ご飯との相性も抜群。脂ののったエンガワや丁寧な盛り付けからも、割烹の名にふさわしいクオリティの高さを感じることができた。
単なる町おこしメニューの枠を超え、わざわざこの一杯を食べに足を運ぶ価値がある。そう感じさせてくれる逸品でだった。鰺ヶ沢でヒラメの漬け丼をどこで食べようか迷っている方には、ぜひ水天閣さんを選択肢のひとつとしておすすめしたい。静かな港町の空気とともに、上質な海の味覚をぜひ堪能してみてほしい。