台北「中正紀念堂」の衛兵交代式!観光の見どころや所要時間も紹介
2024/03/05
台北で人気の定番観光地「中正紀念堂」。
中正紀念堂の観光の見どころと言えば堂内で行われる衛兵交代式で、衛兵達の一糸乱れぬパフォーマンスは必見だ。
今回は、中正紀念堂の衛兵交代式を中心に所要時間や注意点も押さえながら、観光を存分に楽しむための情報をお届けしたいと思う。
中正記念堂の衛兵交代式
中正記念堂の1番の見どころはやはり衛兵交代式。中正記念堂の最上階4階には中華民国の初代総統「蒋介石」の銅像が鎮座している。蒋介石の銅像を守るように衛兵が配置されており、1時間ごとに守衛を交代する。その守衛を交代する儀式が「衛兵交代式」だ。
衛兵交代式は9時から17時まで毎時0分に実施されるので時間内であれば1時間に一度見ることができる。中正記念堂内は一般公開されており、衛兵交代式が始まる少し前になると堂内に人が集まってくる。
蒋介石の銅像の左右には中華民国の国旗「青天白日満地紅旗」が掲げられており、蒋介石の政治理念「科学、民主、倫理」の文字が後ろの壁に刻まれている。銅像の高さは6.3mにも及び、中国大陸の方角を向いているそうだ。
衛兵交代式の開始10分前になると、式の準備の為、規制線が張られる。中正記念堂内の天井には、中華民国の国章「青天白日の紋章」が描かれている。
衛兵交代式の開始2,3分前には、これから交代する衛兵が登場。毎時0分に実施されるという情報から0分ちょうどに堂内入ると衛兵の登場を見逃してしまうので要注意だ。最前列で見たい人は少し早めに堂内に入ってベストポジションを確保しよう。
衛兵交代式は、台北市内「忠烈祠」「中正紀念堂」「国父記念館」の3か所で行われており、陸軍・海軍・空軍が半年ごとに入れ替わる。今回は紺色の制服なので空軍。陸軍は緑、海軍は白(冬は黒)となっており、各軍は制服のカラーで判別することができる。
皆さん、スマートフォンを向けて写真や動画を撮っている。毎時間行われるにもかかわらずたくさんの観光客が訪れる人気観光スポットとなっている。
交代する衛兵が蒋介石の銅像の目の前に到着するのが、ちょうど毎時0分。ここからが衛兵交代式となる。蒋介石の銅像を守るように左右に配置されていた衛兵が持ち場の台から下りる。これまで微動だにしなかった衛兵に生命が宿ったかのように動き出す。
中央に指揮官、その左右にこれから交代する衛兵、さらにその外側には守衛の任務を終えた衛兵が蒋介石の銅像の目の前に立つ。
衛兵達が一糸乱れぬ動きで銃剣を使ったパフォーマンスを展開する。銃剣や靴から発する音が静まり返った堂内に響き渡り、何とも言えない迫力があって、こちらもなんだか気が引き締まる。
新たに交代する衛兵が持ち場の台にあがったら衛兵交代式は終了。台に上がった瞬間から衛兵は再び微動だにしなくなる。統率のとれた見事な衛兵交代式だった。
厳しい訓練を受けた衛兵の中で25歳以下、頭脳明晰、身長178cm以上、体重65kgプラスマイナス1kgという厳しい条件をクリアした厳選されたエリートが配属される名誉ある職務だ。
守衛の任務を終えて交代が完了した衛兵の退場。任務お疲れ様でした。ちなみに交代する衛兵の入場から交代した衛兵の退場までは約10分。所要時間は約10分だった。
衛兵交代式が終わり、任務を終えた衛兵が退場すると、再び堂内のフロアは解放される。蒋介石の銅像を間近で見て台湾の歴史を感じてみるのも良いだろう。
中正記念堂観光の見どころ
中正記念堂の階段
中正記念堂に通じる外の階段は全部で89段となっている。この89というのは89歳まで生きた蒋介石の年齢を表しているそうだ。
中正記念堂のカラー
中正記念堂は青い屋根と白い壁が特徴。国民党の党旗として採用された「青天白日旗」のカラーがである青と白が用いられている。
自由広場と自由広場門
中正紀念公園の巨大な正門「自由広場門」。自由広場の象徴的な建物で5連のアーチ型となっている。自由広場門から中正記念堂まで広がる壮大な広場に足を踏み入れると、台湾の歴史と誇りを感じることができる。
中正記念堂の衛兵交代式まとめ
今回は、台北で人気の定番観光地「中正紀念堂」の「衛兵交代式」やその他観光の見どころについて紹介した。厳しい訓練を受けた衛兵による衛兵交代式は必見である他、台北の中心部に立地する巨大な中正記念堂や中正紀念公園も一見の価値があり、ゆっくりと見学してもらいたいと思った。たくさんの見どころがある台北観光の参考にしていただければ幸いだ。