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広島・ホルモン天ぷら「みやさん食堂」!本場福島町の老舗で下町グルメ

広島・ホルモン天ぷら「みやさん食堂」!本場福島町の老舗で下町グルメ

2025/09/02

広島・福島町。
この界隈には、ここを発祥とする安くて旨い"庶民の味"が根付いている。「ホルモン天ぷら」だ。

まな板で切り分けた天ぷらを、粉唐辛子の酢醤油をつけて頬張る。ビール片手に味わえば、観光ではなかなか出会えない"広島のローカル"を体験することができる。

そんなホルモン天ぷらの老舗「みやさん食堂」さんを訪問。今回は、みやさん食堂さんで実際にいただいたホルモン天ぷらを紹介していきたいと思う。

みやさん食堂の外観

お店の外観は、昔ながらの大衆食堂といった佇まい。今回は3人で訪問したので、表の店内ではなく、裏手にある広めのテーブル席に案内された。

広島・福島町「みやさん食堂」のメニュー

広島・福島町「みやさん食堂」のメニュー

オーダーは、「肉、何個?」「野菜は?」「肉は何でもええ?」「好きなんある?」みたいなノリ。おでんもメニューがあるわけではなく、会話でオーダーが進む。

今回は、何度か訪れている友人に連れて来てもらったので、オーダーはすべておまかせ。ホルモンの種類や野菜の天ぷらをバランスよく注文してくれた。初めて訪れる人は、ちょっと戸惑うかもしれないが、「おすすめで!」と頼めば"広島の下町文化が楽しめるひととき"になるだろう。

▼広島・福島町「みやさん食堂」の主なメニュー
・天ぷら(肉・野菜):150円(税込)
・おでん:160円(税込)
・でんがく:550円(税込)
・でんがくうどん:600円(税込)
・テールスープ:1,600円(税込)

ホルモン天ぷらのタレを準備

ホルモン天ぷらのタレを準備

オーダーを終えると、まず卓上に置かれるのは「まな板」。これは、揚げたてのホルモン天ぷらを、お客さん自身がまな板の上で切り分けて食べるためのものだ。初めて訪れる人には驚きだが、これこそが広島・福島町流。

ホルモン天ぷらのタレを準備

続いて用意するのが、ホルモン天ぷら用「特製ダレ」。卓上にある酢醤油と粉唐辛子を組み合わせて自分好みのタレを作る

ホルモン天ぷらのタレを準備

まずは小皿に粉唐辛子を入れる。赤い色が映えて、これだけで食欲をそそる。

ホルモン天ぷらのタレを準備

そこに酢醤油を注ぎ込めば、唐辛子の辛さと、酢醤油の酸味が合わさった特製ダレの完成。

ホルモン天ぷらのタレを準備

こうして準備が整ったら、あとはホルモン天ぷらが運ばれてくるのを待つばかり。まな板と特製ダレが目の前にあるだけで、期待感が高まっていく。

ホルモン天ぷらのタレを準備

ちなみに飲み物はセルフサービス。冷蔵庫を開けて自分でビールや酒を取り出す仕組みだ。気取らない、下町食堂ならではの自由さから、観光客でもすぐに地元の常連気分を味わうことができるだろう。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

ついに運ばれてきたホルモン天ぷら。皿の上にはホルモンを中心に、野菜の天ぷらも盛り合わされている。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

友人が慣れた手つきで、まな板の上にホルモン天ぷらを並べ、包丁で次々とカットしていく。みんなで切り分けながら食べるこのスタイルが楽しく、どこか下町ならではの温かさを感じさせる。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

まずは流れに任せて「インゲンの天ぷら」から。酢醤油と粉唐辛子を合わせた特製ダレにくぐらせて口に運ぶ。真っ赤に染まった見た目は辛そうだが、実際にはほどよい辛さで、酢の酸味がインゲンの青みをサッパリと引き立ててくれる。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

次にカットされたのは「白肉」。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

白肉は、いわゆる牛のミノ。広島では昔から「白肉」と呼ばれて親しまれてきた定番の人気部位だ。衣をまとって揚げられた白肉はクセがなく、噛むほどに心地よい弾力が広がる。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

粉唐辛子が思ったよりも辛くなかったので、ここはたっぷりと特製ダレをつけていただく。クセはほとんどなく、つい箸が進む。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

その後も、どんどんホルモン天ぷらを切り分けていく。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

正直、どの部位か分からないものも多いが、ひと口ごとに違った食感と味わいがあり、それがまた面白い。少なくとも「白肉」だけはしっかり覚えた。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

奥にあった天ぷらを「次はどんな部位かな?」と期待して食べたら、実は茄子。こういう肩の力が抜ける瞬間もまた楽しい。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

これは「センマイ」だろうか?独特の食感で、衣とのコントラストが印象的だ。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

ホルモンと一言でまとめてしまいがちだが、実際には部位ごとに個性があり、味も食感も異なる。「これは何だろう?」と思いながら食べ比べるのもおもしろい。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

「チギモ」という聞き慣れない部位もいただいた。クセがあると聞いて少し構えていたが、実際にはレバーのような風味がありつつも、レバーほどクセは強くない。酢醤油ダレがそのクセをやわらげ、意外と食べやすかった。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

レンコンの天ぷらも良い箸休めに。ホルモンの合間に野菜を挟むと、食感がリフレッシュされてちょうどいい。

みやさん食堂「ホルモン天ぷら」

気付けばまな板の上に並んでいるのでおしまい。とにかく種類が豊富で、ひとつひとつに食べ応えがあり、ビールとの相性も抜群だった。

結構なボリュームを平らげたが、それでも値段は驚くほど良心的。この町で長く愛されてきたホルモン天ぷらと、福島町の日常を体験することができた。

みやさん食堂「おでん」

みやさん食堂「おでん」

ホルモン天ぷらと同様に、みやさん食堂の人気メニュー「おでん」も、しっかりとしたメニュー表があるわけではない。注文はホルモン天ぷらと同じく「牛すじある?」「大根は?」みたいな感じで会話で注文するスタイル。もちろん、おまかせも可能だ。

ホルモン天ぷらの脂の旨みを楽しんだ後に、このあっさりとしたおでんをつまむと、味のバランスが絶妙。箸休めのようでいて、追加注文してしまいそうになった。

実は写真禁止だった?

写真禁止だったと知らずに天ぷらの写真を撮っていると、「SNSにのせんでね!」と一言。過去に心無い投稿でお店を悪く書かれてしまい、大変な思いをしたことがあったそうだ。

ただし、そのあとに「悪いこと書かんのならええよ」と柔らかく続けてくれるあたりが、どこか下町の人情を感じさせる。観光客が思い描く"観光地のお店"ではないので、この記事でイメージとのギャップが少しでも埋まれば幸いだ。

広島・福島町「みやさん食堂」店舗情報

広島・福島町「みやさん食堂」店舗情報

今回は「みやさん食堂」さんで、広島・福島町名物「ホルモン天ぷら」を堪能。白肉の弾力、センマイの歯ざわり、チギモの独特な風味。部位ごとに異なる食感と味わいを楽しみながら、広島のローカルを肌で感じることができた。

広島観光の合間に少し足を延ばし、この下町グルメを体験してみれば、旅の思い出がぐっと濃いものになるはずだ。

広島・福島町「みやさん食堂」の店舗情報
住所:広島県広島市西区小河内町1-8-13
TEL:082-296-6826
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜日、第1火曜日
駐車場:あり

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