
広島駅で汁なし担々麺!「くにまつ+武蔵坊」で名店の味を食べ比べ
2025/09/11
広島滞在の締めくくりに選んだのは、広島駅で味わう「汁なし担々麺」。広島の友人によると、広島を代表する2つの名店「くにまつ」と「武蔵坊」の味を、一度に食べ比べできるお店があるのだとか。
駅ナカという立地で人気店ゆえに行列必至とのことだったが、「せっかくなので食べてみたい!」ということで「くにまつ+武蔵坊」さんへ足を運んでみた。

今回訪れた「くにまつ+武蔵坊」があるのは、広島駅直結の駅ビル「ekie(エキエ)」の1階に広がるレストランフロア「ekie DINING」。駅からそのままアクセスできる便利さもあり、広島グルメを一度に楽しめる人気スポットとして観光客や出張客で常に賑わっている。
なかでも「廣島ぶちうま通り」と名付けられた一角は、広島名物のお好み焼きの有名店が軒を連ねるエリア。その奥に「くにまつ+武蔵坊」が構えている。

さすが有名店だけあってお店の前には行列ができていたが、まわりのお好み焼き店に比べると比較的短め。お好み焼きが焼き上がるのを待つ長蛇の列に比べると、汁なし担々麺は回転が早いようで、観光の合間に立ち寄るにはちょうどよい。
広島駅汁なし担々麺「くにまつ+武蔵坊」のメニュー

お店に入るとすぐ正面に券売機があり、まずは食券を購入してオーダーするスタイル。

券売機のメニューを眺めてみると、明らかに目立つ大きなボタンが2つ。これは「くにまつ」と「武蔵坊」の両方の味を楽しめる「ハーフ&ハーフセット」だ。 内容は2種類あり、「くにまつ(ごま)」「武蔵坊(ごま)」と「くにまつ(ごま)」「武蔵坊(醤油)」の組み合わせになっている。
もちろん単品の汁なし担々麺も用意されているが、多くの人が最初に選ぶのはこの食べ比べセットだろう。
- ▼広島駅汁なし担々麺「くにまつ+武蔵坊」の主なメニュー
- ・ハーフ&ハーフセット:1,200円(税込)
- ・くにまつ(ごま):870円(税込)
- ・武蔵坊(ごま):870円(税込)
- ・武蔵坊(醤油):870円(税込)
- ・シンガポールなすカレー:950円(税込)
- ・こいわし天:200円(税込)
くにまつ+武蔵坊「汁なし担々麺」

まず最初に運ばれてきたのは、サイドメニューで注文した「こいわし天」。小さなイワシをカラッと揚げた天ぷらの上に、ネギと唐辛子がのせられている。

最初は「南蛮漬けのように、少し酸味のきいたアテなのかな?」と想像していたのだが、実際は全く違った。サクッと軽い衣が、まるでおやつのよう。ビールにも合いそうなおつまみ的な一品だ。

卓上の「汁なし担担麺のおいしいお召し上がり方」と書かれた食べ方指南を見ながら待つ。どうやら底からしっかりかき混ぜるのがポイントらしい。

そして、いよいよ主役の汁なし担々麺「ハーフ&ハーフセット」が登場。テーブルに並んだのは半人前サイズで盛られた「くにまつ」と「武蔵坊」、2種類の汁なし担々麺。器の見た目はどちらもシンプルで、ひき肉やタレも控えめに乗せられている。

セットには、小さめのお茶碗に盛られたご飯が付いてくる。

それに加え温泉玉子が1つ。どのタイミングで投入するかは自分次第。

右が「くにまつ」、左が「武蔵坊」。見た目はほとんど同じだが、食べると全然違うのがおもしろい。

まずは指南どおり、麺を器の底から持ち上げるようにしてしっかり混ぜる。タレと麺、具材が均一になるまで20回以上かき混ぜるのが理想だそう。

「くにまつ」の担々麺は、もっちり麺にタレが絡み、花椒のしびれる刺激とウマさがある。一方「武蔵坊」は、まるで博多ラーメンのバリカタのような細麺で、ゴマの香ばしさがふんわりと広がる。マイルドで誰でも食べやすいバランス型。山椒の効き方もやさしく、万人受けする仕上がりだ。

途中で温泉玉子を入れる。一つしか付いてこないので、2つの器に半分ずつ入れる。酢や辣油、花椒といった卓上の調味料でさらに自分好みにアレンジするのも良さそうだ。

麺を食べ終えたら、いよいよ〆のご飯。残ったタレに茶碗のご飯を投入して混ぜれば、最後の一粒まで余すことなくいただくことができる。ここで温泉玉子を使う人もいるだろう。

くにまつ側は、残ったタレをご飯全体に絡めることができたが、武蔵坊側はあまりタレが残っていないので、調味料で味変していただいた。
どちらも甲乙つけ難い満足度で、「次回はどちらか1種類をガッツリ食べてみたい」という気持ちが自然と湧いてくる一杯だった。
広島駅汁なし担々麺「くにまつ+武蔵坊」店舗情報

広島駅直結の「ekie DINING」内にある「くにまつ+武蔵坊」では、広島を代表する汁なし担々麺の2つの名店の味を、一度に食べ比べできるという貴重な体験ができた。
もっちり麺とビリビリと痺れる山椒がクセになる「くにまつ」、細麺にゴマの香りがふんわり広がるマイルドな「武蔵坊」。どちらも同じ汁なし担々麺でありながら、個性はまったく違い、それぞれの魅力を楽しむことができた。さらに、温泉玉子やご飯を使った味変も楽しく、また来たいと思わせてくれた。
広島駅に直結しているので、新幹線に乗る前や観光の合間に立ち寄れるのも魅力。行列必至となるが、広島ご当地グルメを手軽にいただけるおすすめスポットだ。