初めての金時山登山!ド定番の公時神社~山頂~矢倉沢峠~金時登山口
2021/05/29
山頂からの富士山展望が人気の「金時山」。
金太郎伝説でも知られる山で、登山初心者にも人気の山です。
ネットやSNSなどで見つけて登ってみたいな、、、と思っても、登山なんて学校の遠足くらいでしかやったことない!って人も多いと思います。
登山初心者の方でも安心して登山を楽しんでいただけるように、金時山登山の見どころや、初めての金時山登山で気になるあれこれを紹介したいと思います。
金時山登山の主要3ルート
金時山の山頂に登るには、どの登山口からどのルートを通って山頂を目指すかを決めます。
箱根側から金時山山頂への主な登山ルートは3ルート。
- ・金時登山口ルート
- ・金時神社ルート
- ・乙女峠ルート
その中で、一番オススメなのが「金時神社ルート」!
アクセスの良さ、見どころの多さからもこのルートが一番人気があります。
今回は、金時神社入口から「金時神社ルート」を通って山頂へ、帰りは「金時登山口ルート」を通って下山というルートで金時山登山を紹介したいと思います。
金時山アクセス(マイカー編)
金時神社の無料駐車場
金時神社周辺には金時神社の無料駐車場(約30台)があります。
駐車場にはタイヤ止めや停車位置を示すラインが引かれていないので日によって駐車できる上限台数が多少変わってしまいます。
登山日和の休日には無料駐車場周辺の道路脇にも縦列駐車の車両が並びます。ピーク時に無料駐車場を利用するなら朝早めの確保が必要です。
無料駐車場に隣接する有料駐車場
隣接する「金時ゴルフ練習場」が、登山者用に駐車場(有料)を解放してくれているので、金時神社の無料駐車場が満車の場合は、こちらも利用することができます。
「金時ゴルフ練習場の駐車場(有料)」は1日500円、駐輪場は1日300円で利用する事ができます。登山駐車場としっかりと明記されているので安心して利用できますね。
※2021年5月現在
金時山アクセス(公共交通編)
箱根~御殿場間で運行する路線バス「箱根登山バス」や、新宿高速バスターミナル(バスタ新宿)~御殿場・箱根間で運行する高速バス「小田急箱根高速バス」で「金時神社入口バス停」までアクセスできます。
金時神社入口には、人気アニメ「エヴァンゲリオン」をイメージしたデザインのきれいなトイレがあります。
公時神社で登山安全祈願
公時神社で登山の安全祈願をしてから金時山に登ります。
ここでは金時ではなく「公時」の漢字が用いられていますが、これでも「きんとき」と読むのだそうです。
公時神社境内には、金太郎伝説にちなんだ「まさかり」が奉納されています。
金太郎のモデルになった坂田公時(さかたのきんとき)が祭神として祀られています。
登山安全祈願が済んだら、いよいよ登山スタート。公時神社を正面に見て右手が登山道になっています。
金時山登山道(金時神社ルート)
金時山登山道には「歩道管理No,」がふられた管理杭が50mごとに設置されていて、登山道入口には最初の「No,1」の杭が打たれています。
ちなみに金時神社ルートは「No,30」のあとの公時神社分岐(根外輪山ルート合流地点)が終点になっています。公時神社分岐からは「No,267」からカウントして最後は「No,277」、金時山山頂の「終点」の杭でゴールとなります。
「No,3」の杭が見えてきます。50mごとに設置されているので、スタートから100mほど進んだことになります。
登山道最初の見どころ「金時手鞠石(てまりいし)」
スタートから5分ほど進むと見えてくる大きな岩は、登山道最初の見どころ「金時手鞠石(てまりいし)」。
石というより岩!金太郎が手鞠代わりにして遊んだと言い伝えられています。
金時手鞠石から先に進んだところには、石がゴロゴロと転がっています。
さらに進むと舗装された道路にさしかかります。
道標には公時神社まで10分、金時山まで55分と書いてあります。車が来ないことを確認して横断しましょう。
「金時神社奥の院入口」
金時神社奥の院入口の道標が立てられています。奥の院は登山道から少し外れたところにあります。
金時神社奥の院入口からさらに進んだところの管理杭を確認すると「No,10」と書かれていました。
ここまでは特に険しい箇所も無く、順調に進めています。
金太郎が雨宿りした大岩「金時宿り石」
登山道を進むと正面には、真っ二つに割れた大きな岩が見えてきます。この大岩も金時山見どころのひとつ「金時宿り石」。金太郎が母親と雨宿りをしたと言い伝えられています。
金時宿り石を左から回り込むように伸びる登山道を進むと道標が設置されています。
道標には公時神社まで15分、金時山まで45分とあるので、まだまだ先が長いことが分かりました。
道標の先は登山道が檜の林に入って行きます。
脇にある管理杭を確認すると「No,19」と書いてありました。
しばらく傾斜がきつくて険しめの登山道が続きます。
登山道が浸食して木の根っこが露出しています。木の根っこが山を支えているようにも見えます。
登山道の浸食を食い止める為にさりげなく整備されています。登山道を整備してくれている方々に感謝しながら進みます。
視界が開けてきました。
下山してくる人と道を譲り合いながら交互に進みます。
右手には、仙石原、大涌谷、芦ノ湖方面の展望が広がります。
金時山登山道「公時神社分岐」
公時神社分岐に到着。ここで「金時神社ルート」と「金時登山口ルート」が合流します。
公時神社分岐には「箱根町立仙石原中学校 金時山清掃十周年記念」の石碑が建てられていて、休憩できるちょっとしたスペースがあります。
道標によると金時山まで20分。登山道入口の道標には金時山まで75分と書いてあったので、登山道入口から7割以上進んだ計算になります。
公時神社分岐から金時山山頂
公時神社分岐を過ぎると、しばらく傾斜がきつい上りが続きます。
公時神社分岐から4つ目の「歩道管理No,270」の杭が立っています。
この区間は、登山道に日があたる箇所が多く感じます。
このあたりは視界が開けています。
こんどは左手に仙石原、大涌谷、芦ノ湖方面の展望が広がります。
「歩道管理No,274」の杭。もう山頂まであと4つ。
ここで少し渋滞。この先にはロープで上がる場所があって上る人と下りる人が譲りあいながら交互に進むので順番を待ちます。
ロープをつかんで上ります。
金時山登山道最大の難所とも言えます。
もうゴールはすぐそこ。
ついに金時山山頂が見えてきました。
金時山山頂
金時山山頂に到着!
人気の山だけあって、登山日和の休日の山頂は登山客でいっぱいです。
山頂にはマサカリ型の山頂標柱!
標柱には「金時山山頂 標高1212m 箱根町」の文字。富士山をバックに金太郎になった気分で写真が撮れます。
山頂からは、富士山を正面に、その麓には御殿場市街が広がります。
それなりにスペースもあるので、富士山を眺めながら昼食をとったり休憩をすることができます。
こちらの山頂標柱には静岡県小山町の表記。金時山山頂には神奈川、静岡の県境があって山頂の奥の方は静岡県となっています。
神奈川県箱根町側の登山口から上ってきたので、思わぬ静岡県の文字にビックリしました。
金時山山頂には、山頂で食事がとれる茶屋が2件あります。
山頂に到着して手前の茶屋が「金太郎茶屋」。こちらは「まさカリーうどん」が看板メニューです。
もう一軒は金時娘で有名な「金時茶屋」。こちらは「きのこのみそ汁」が看板メニュー!
どちらのお店でもそれぞれのカレーうどん、きのこのみそ汁がいただけます。
行列の先は「金時山山頂公衆トイレ」。
環境にやさしいバイオ式のトイレです。利用料金は100円かかりますが、山頂にトイレがあるのはありがたいですね。
金時山山頂からは御殿場側の富士山だけでなく、仙石原・大涌谷・芦ノ湖方面の景色も見渡せます。
金時山山頂から長尾山など箱根外輪山の尾根が続きます。
平野部の気温は夏日予想でしたが、しばらく山頂にいると肌寒く感じてきました。
温度調整ができるように一枚羽織れるものを持っていくのがオススメです。
金時山山頂から公時神社分岐
帰りは金時登山口ルートで下山します。登ってきた登山道から下山します。
早くも金時山登山道最大の難所!
ロープを利用して下ります。
下りの景色が良いのも金時山登山の人気ポイントのひとつ。晴れた日は遠くまで見渡せます。
公時神社分岐から矢倉沢峠
公時神社分岐に到着。
道標にはどちらにも仙石原と書いてありますが、真っすぐが金時登山口ルート、右手が金時神社ルート。
今回は真っすぐ金時登山口ルートで下山します。
下りは景色が見渡せて気持ちいい!
眼下には仙石原、大涌谷方面の展望が広がります。
金時登山口ルートは金時神社ルートと比べると人が少ない印象です。
笹藪の中の快適な登山道。
明神ヶ岳へ通じる縦走路が望めます。
矢倉沢峠の分岐点が近づいてきました。
矢倉沢峠にはうぐいす茶屋が立地していますが、この日は閉まっていました。
公時神社分岐からここまで笹藪の中の登山道を進んできました。
振り返って金時山方面を見ると笹藪が山全体を覆っているように見えます。
矢倉沢峠から登山道入口
矢倉沢峠の分岐から左手が明神ヶ岳方面、右手が仙石原方面。
道標には仙石原まで30分と書いてあります。
矢倉沢峠分岐からは登山道の雰囲気がガラッと変わります。
「No,10」の杭が見えてきます。
ちなみに金時登山口ルートは、登山道入口から「No,1」→「No,14」を経て矢倉沢峠に至るので、下りは「No,14」→「No,1」になります。
「No,8」の杭が見えてきます。
管理杭は50mごとに設置されているので、あと400mほどでゴールです。
登山道に沿って長い溝が設置されています。ここまで来ればゴールはもうすぐそこ。
登山道の入口が見えてきました。
登山道入口から公時神社
金時登山口ルートの登山道入口。
ここから国道138号線に出て、公時神社駐車場に戻ります。
国道138号線に出たら公時神社がある西側に向かいます。
金時神社入口のバス停が目印。
金時ゴルフ練習場の奥が公時神社です。
公時神社で無事に下山して来れたことを報告します。
ここから出発したのが懐かしい。
金時神社の無料駐車場。 この時間になるとすでに下山して帰った人達もいるので駐車場に空きがありました。
金時山登山まとめ
今回、初めて金時山登山にチャレンジしました。実際に登ってみて登山ってたのしいなって思ったので、これから登山を始めたいという人には是非登っていただきたいオススメの山です。
金時山登山について、アクセス、駐車場、登山ルート、見どころなどなど、いろいろと調査してきたので特記しておくべき事を最後にまとめておきます。
- ・箱根側から金時山山頂へは主に3ルート
- ・一番オススメなのは「金時神社ルート」
- ・金時神社ルートは見どころ多い
- ・金時神社の無料駐車場(約30台)を利用
- ・金時ゴルフ練習場の有料駐車場も隣接
- ・路線バスや高速バスでもアクセス可能
- ・トイレは駐車場(無料)と山頂(有料)にある
- ・50mごとに番号が振られた管理杭の設置あり
- ・登山道には金太郎伝説にまつわる見どころあり
- ・金時山山頂には食事がとれる茶屋が2件
- ・金時山山頂からは富士山と御殿場市街が一望
- ・仙石原・大涌谷・芦ノ湖方面の景色も見渡せる