佐野ラーメン「おぐら屋」！佐野ラーメン会発足時から人気の基準の一杯

2024/02/15

昭和63年に「佐野ラーメン会」が発足した当時から佐野ラーメンの人気店だった「おぐら屋」さん。昨今では実力のあるお店が次々と増える中、一時代を築いた「おぐら屋」さんの味は佐野ラーメンを食べ歩く上での基準の一杯となる。

今回はそんな佐野ラーメンを食べ歩く上で外せない人気店「おぐら屋」さんを紹介したいと思う。

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駐車場がラーメン屋さんとは思えない広さ。ここはスーパーか？と言ってもいいくらいに広い。14時過ぎの来店でもお店の前には入店待ちのお客さんがたくさん。

入口の順番待ちのお客さんの規模がご当地ラーメン店の規模ではない。回転寿司や食べ放題の焼肉チェーン店かと思ってしまう規模だ。

順番待ちの紙に名前を書いて待つシステム。名前を書いておけば自分の順番がまわって来るまで自由に待つことができるので、待ち時間に近くにある出流原弁天池を観光してきた。ちなみに名前を書いてから約45分後に自分の順番がまわってきた。

佐野ラーメン「おぐら屋」のメニュー

おぐら屋さんのメニューは主にラーメンとチャーシューメン、4～9月は冷やしラーメンがあるみたいだ。ラーメンが一杯660円。2014年に取材した時はラーメンが一杯577円だったので若干の値上げが行われていた。

佐野ラーメン「おぐら屋」のラーメン

店員さんがトレーにのせてラーメンを運んでくる。以前と変わらず、今回もラーメンのスープが丼ぶりから溢れてしまいそうなほど、ナミナミに注がれている。佐野ラーメンは麺が特徴とされているが、ナミナミのスープが意外と記憶に残る。

黄金色に透き通った透明なスープ。
早速、その美しいスープを一口いただきます！薄口しょうゆを使っているのか、澄んだ醤油味で見た目よりも味はしっかりしている。

続いて、佐野ラーメンの特徴でもある独特の平打ちちぢれ麺をいただく。佐野ラーメン店の中には、太さがバラバラで手打ち感が強いお店もあるが、こちらはそんなにバラツキのないちぢれ麺。麺はどちらかといえば柔らかめで、このスープとの相性はいい。

全体がしっかりとまとまっており、万人受けするバランスの良いラーメン。佐野ラーメン食べ歩きの基準の味として良い一杯だと思う。

佐野ラーメン「おぐら屋」のチャーシューメン

チャーシューメンもスープをトレーにこぼしながら運んでくる。あえて黄金色のスープを見せる盛り付けなのか、チャーシューが若干中央寄りに盛り付けられている。ちなみにラーメンとチャーシューメンでは、チャーシューに使っている肉の部位が異なるところは特記しておくべきところだろう。

チャーシューメンも佐野ラーメン独特の平打ちちぢれ麺でモチモチでウマい。チャーシューは黄金色のスープに浸かり、スープをしっかりと含んでいるので、ラーメンとの一体感がある。

ラーメンとチャーシューメンの異なるチャーシューを並べて見ると違いがわかりやすい。普通のラーメンのチャーシューは丸い形の「バラロールチャーシュー」、チャーシューメンには「モモブロックチャーシュー」となっている。チャーシューメンのチャーシューは脂身が少い肉々しいタイプなので、チャーシューメンを食べたという満足度のある一杯となった。

佐野ラーメン「おぐら屋」の餃子

佐野ラーメン店の餃子と言えば、やっぱりこのデカい餃子。佐野ブランド「佐野餃子」として昨今PRされているが、おぐら屋さんでは古くからこの大ぶりな餃子を提供している。

餃子は結構大ぶりで重い。
このデカ餃子を食べるためにチャーシューメンではなくラーメン＋餃子を選択する人も多そう。

餃子のモチモチした皮を割ってみると、野菜がメインの餡がぎっしり詰まっている。結構にんにくが強めで、あとからガツンと効いてくる。同じ栃木県内では宇都宮餃子というご当地グルメがあるが、宇都宮餃子とはまた違った特徴があっておもしろい。ご当地グルメとして佐野ラーメンを食べるなら餃子も外せない一品だ。

佐野ラーメン「おぐら屋」の店舗情報

今回は佐野ラーメン会発足時から人気の「おぐら屋」のラーメンを食べにいってきた。私は佐野ラーメンの基準の一杯としており、ここと同レベルか上回るとウマい佐野ラーメンだと感じる。

お店には口コミサイトの評価だけを頼りに来店して行列を作る人達とは違った、幅広い年齢層のお客さんが来店していた。広いお店で店内もゆったりしているので家族連れでも入りやすいお店だと言える。

ラーメン屋っぽくない洋風な建物、基準となるラーメン、そしてデカ餃子。佐野の中心部からは若干離れているが、ぜひ「おぐら屋」さんの基準の一杯を味わっていただきたいと思う。

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