鳩森八幡神社の「千駄ヶ谷富士」!都内に現存する最古の富士塚
2023/06/11
都内に現存する最古の富士塚「千駄ヶ谷富士」。
「富士塚(ふじづか)」とは、気軽に富士山へ行けない庶民のために富士山を模して築かれたもので、東京都渋谷区の鳩森八幡神社境内にある千駄ヶ谷富士は都内最古の富士塚として知られている。
今回は鳩森八幡神社の富士塚「千駄ヶ谷富士」に登ってきたので紹介したいと思う。
鳩森八幡神社
千駄ヶ谷駅側に大鳥居があるが、今回は正面鳥居から鳩森八幡神社の境内に入る事にした。
総欅造りの社殿には、御祭神として応神天皇・神功皇后が祀られている。鳩森八幡神社は、古くから地元の信仰を集めてきた千駄ヶ谷一帯の鎮守社だ。
鳩森八幡神社の富士塚「千駄ヶ谷富士」
鳩森八幡神社の手水舎の近くに富士塚「千駄ヶ谷富士」の登山口がある。登山口には鳥居と狛犬が設置されている。
登山道について記された富士塚の案内板がある。各名所を参拝しながら楽しめそうだ。ちなみにこちらの富士塚は「千駄ヶ谷の富士塚」として東京都の有形民俗文化財に指定されている。
千駄ヶ谷富士登拝記念として、富士浅間神社の御朱印が頒布されているようだ。
登山口を入るとすぐに富士浅間神社の里宮がみえてくる。
早速「一合目」の案内板。
富士塚に登らない場合は、里宮だけ参拝して左から下山することもできる。
里宮の脇には「二合目」の案内板。
里宮から登山道を登るとすぐに「三合目」の案内板。登山道には熊笹がはえている。
「亀岩」の立て札。
しかし、ここから亀の形をした岩を認識することはできない。
亀っぽくみえるあの岩が「亀岩」か。
亀岩を過ぎると「四合目」の案内板。
そして「五合目」の案内板。五合目の先は下山道との合流地点にもなっている。
「六合目」の案内板。麓にある登山口の鳥居が見える。
「七合目」の案内板。案内板の前には祠が見える。
祠には「食行身禄像」の立て札。食行身禄(じきぎょうみろく)は富士講発展の祖として知られている。
「八合目」の案内板。八合目からは山頂が見える。
八合目の前には「烏帽子岩」と言われる大きな岩がある。烏帽子とは公家や武士、神官がかぶった帽子のことだ。
「九合目」そして「山頂」の案内板が見えてきた。山頂付近の岩は、本物の富士山の溶岩。富士山から本物の溶岩を運んで築いたものだと言われている。
富士塚「千駄ヶ谷富士」山頂
富士塚「千駄ヶ谷富士」の山頂に到着。山頂には富士浅間神社の奥宮が鎮座している。
「釈迦の割れ石」と「金明水」の立て札。富士山の山頂が再現されている。
「銀明水」も再現されていた。
山頂からは鳩森八幡神社の境内を望むことができる。しかし、そんなに広くないのでゆっくり景色を楽しんだり、休憩できるようなスペースはない。
富士塚「千駄ヶ谷富士」下山
下山道は登山道とは別のルートが用意されている。
下山道は七合目、五、四、三、二、一号目に案内板が設置されている。
麓に到着。
登山道に入って下山してくるまでの所要時間は5~6分といったところ。お気軽に富士登山を楽しむことができた。お疲れ様でした。
富士塚「千駄ヶ谷富士」登山まとめ
今回は、鳩森八幡神社の境内にある富士塚「千駄ヶ谷富士」に登ってきた。登山道の道中には、本物の富士山を模した見どころが再現されており、遊び心を感じることができた。
都内には数十か所もの富士塚が存在するが、「千駄ヶ谷富士」はその中でも特に代表的な江戸八富士に数えられている。お気軽に富士登山の雰囲気を楽しむことができるスポット「千駄ヶ谷富士」。ぜひ訪れてみてはいかがだろうか?
- 千駄ヶ谷富士の情報
- 住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-1-23
- TEL:03-3401-1284
- 営業時間:9:00~17:00
- 駐車場:無