浅草で藪蕎麦!並木藪蕎麦(なみきやぶそば)で藪の御三家を味わう
2022/01/30
江戸の三大蕎麦屋と言われる「藪(やぶ)」の御三家に数えられる老舗店「並木藪蕎麦(なみきやぶそば)」。
浅草には老舗蕎麦店が何軒もあるが、その中でも浅草で1,2を争う人気店だ。今回はそんな浅草屈指の人気店「並木藪蕎麦」に行って来た。
お昼前に到着したのに店前にはすでに行列。やはり人気店なので、待ち時間無しで入れるはずがない。
長い行列の最後尾に並んで待つこと30分。回転が早くて行列の長さのわりには、そんなに待たずに入店できた。
並木藪蕎麦「メニュー」
メニューは紙一枚で非常にシンプル。
4種類の冷たいそばと6種類の温かいそば、お酒とつまみ、ラインアップはそんなに多くない。
- ▼「並木藪蕎麦」主なメニュー
- ・ざるそば(冷):800円(税込)
- ・山かけそば(冷):1,100円(税込)
- ・天ざるそば(冷):1,900円(税込)
- ・かけそば(温):800円(税込)
- ・おかめそば(温):1,000円(税込)
- ・天ぷらそば(温):1,900円(税込)
- ・鴨南ばんそば(温):2,000円(税込)
並木藪蕎麦「通年メニュー」
並木藪蕎麦「天ざる」
並木藪蕎麦の「天ざる」。
冷たいそばの中で一番値段が高いメニューだ。
蕎麦にほんの少しつゆをつけていただくのが良いとされる藪の蕎麦を味わうには「ざるそば」か「天ざる」がいいだろう。
藪蕎麦と言っても、総本家「かんだやぶそば」のやや緑色がかった蕎麦とは違って、並木藪蕎麦の蕎麦は灰色をしている。
天ぷらは小ぶりの海老4尾にシシトウがのっている。衣はサックサクだ。
蕎麦つゆはかなりの濃口。
藪のつゆは蕎麦にほんの少しつけていただくのが良いと言われるが、つゆをちょん!とつけるのも、なかなか難しい。
つゆにしっかり浸して食べたり、ちょんとつけて食べたりして比べてみると、確かに、つゆにしっかり浸して食べるよりも、半分ぐらい浸けて食べたほうがバランス良く味わえた。
並木藪蕎麦「ざるそば」
ざるそばは、徳利に入った蕎麦つゆをお猪口に注いでいただく。
天ぷらにもつゆを使う「天ざる」とは器の形状が異なる。「ざるそば」単品をお猪口で味わった方が、より蕎麦感を味われるかも知れない。
蕎麦前を楽しんでから、締めのお蕎麦!というのにもちょうどよい量だ。最後にいただく蕎麦湯でも濃口の蕎麦つゆのウマさを感じることができた。
並木藪蕎麦「季節限定メニュー」
並木藪蕎麦「鴨南蛮そば」
そして冬の人気者「鴨南蛮そば」。並木藪蕎麦の鴨南蛮そばのファンは多い。東京で一番ウマい鴨南蛮そばだと言う人も決して少なくないだろう。
肉厚でジューシーな鴨肉と鴨のつくね、鴨の脂と藪のつゆがしっかりと染みこんだネギ。これはウマくないはずがない。
店の中を見渡すと、地元客らしき年配の方々の多くが鴨南蛮そばを注文していた。
これから冬が訪れる度に並木藪蕎麦の「鴨南蛮そば」を思い出して食べたくなりそうだ。冬しか食べられない鴨南蛮そば。寒い冬は鴨南蛮そばをぜひ味わってほしい。
「並木藪蕎麦」の店舗情報
1913年(大正2年)創業の浅草屈指の老舗そば店。籔の御三家の一つでいつも行列が出来ている。浅草で江戸の蕎麦を語るなら絶対に食べておきたい名店だ。
- 「並木藪蕎麦」の店舗情報
- 住所:東京都台東区雷門2-11-9
- TEL:03-3841-1340
- 営業時間:11:00~19:30
- 定休日:木曜、第2水曜
- 駐車場:無